尾高賞

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尾高賞
受賞対象 現代音楽の作曲家による
過去一年以内に発表済みの管弦楽作品
主催 NHK交響楽団
日本
初回 1952年
最新回 2013年
公式サイト www.nhkso.or.jp/archive/award/otaka.html
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尾高賞(おたかしょう) は、日本の現代音楽の作曲家に与えられる作曲賞である。日本交響楽団(NHK交響楽団の前身)の常任指揮者であり、作曲家であった尾高尚忠の死後、彼の功績を記念し、同楽団によって死の翌年である1952年に創設された。

概要[編集]

「過去1年間に公開あるいは放送によって初演された交響管弦楽曲(独奏あるいは声楽をともなうものも含む)のうち、民族文化に根ざし、演奏者及び聴衆の共感が期待できる創造的内容を有する邦人作品」に与えることを目的とする。

歴史[編集]

日本で最も長い歴史を持つ作曲賞であり、国内外で著名な作曲家は複数回受賞していることが多い[1]。 創設直後から1983年までは3月の定期演奏会で、1984年以降は特別演奏会で受賞作品が披露されていたが、現在では東京オペラシティコンサートホールで行われる演奏会シリーズ「Music Tomorrow」で披露されている。国内のオーケストラや音楽大学から推薦を受けた、過去1年間に初演された作品を、N響正指揮者(外山雄三若杉弘)を含めた選考委員会で選考し、2月下旬に発表される。年によって該当作品が2作品に及ぶ時もあれば、「該当作なし」の時もある。1990年には尾高賞の選考そのものが行われていない。一般から作品を募集した第1回(1952年・交響曲のみを対象)・第2回(1953年)には該当作品の全てが佳作入選となっているが、その後現在まで佳作としての入選はない。

受賞作品一覧[編集]

  • 1952年 (第1回)
  • 1953年 (第2回)
  • 1954年 (第3回)
    • 三善晃/ピアノと管弦楽のための協奏的交響曲
  • 1955年 (第4回)
    • 林光/オーケストラのための変奏曲
  • 1956年 (第5回)
  • 1957年 (第6回)
    • 入野義朗/2つの弦楽器群と管・弦楽器のための合奏協奏曲
  • 1958年 (第7回)
  • 1959年 (第8回)
  • 1960年 (第9回)
  • 1961年 (第10回)
    • 該当作品なし
  • 1962年 (第11回)
  • 1963年 (第12回)
    • 外山雄三/ヴァイオリン協奏曲
    • 諸井誠/ヴァイオリンとオーケストラのための協奏組曲
  • 1964年 (第13回)
  • 1965年 (第14回)
    • 間宮芳生/オーケストラのためのタブロー'65
  • 1966年 (第15回)
    • 黛敏郎/『BUGAKU』(舞楽)
  • 1967年 (第16回)
  • 1968年 (第17回)
  • 1969年 (第18回)
  • 1970年 (第19回)
    • 間宮芳生/ピアノ協奏曲第2番
  • 1971年 (第20回)
    • 別宮貞雄/ヴィオラ協奏曲
  • 1972年 (第21回)
  • 1973年 (第22回)
    • 柴田南雄/コンソート・オブ・オーケストラ
  • 1974年 (第23回)
  • 1975年 (第24回)
  • 1976年 (第25回)
    • 廣瀬量平/尺八と管弦楽のための協奏曲
    • 石井真木/日本太鼓とオーケストラのためのモノプリズム
  • 1977年 (第26回)
  • 1978年 (第27回)
    • 松村禎三/ピアノ協奏曲第2番
  • 1979年 (第28回)
    • 松平頼暁/マリンバとオーケストラのための『オシレーション』
  • 1980年 (第29回)
  • 1981年 (第30回)
    • 一柳慧/ピアノとオーケストラのための『空間の記憶』
    • 尾高惇忠/オーケストラのための『イマージュ』
  • 1982年 (第31回)
    • 該当作品なし
  • 1983年 (第32回)
  • 1984年 (第33回)
    • 三善晃/オーケストラと童声合唱のための響紋
  • 1985年 (第34回)
    • 該当作品なし
  • 1986年 (第35回)
    • 該当作品なし
  • 1987年 (第36回)
    • 西村朗/2台のピアノと管弦楽のヘテロフォニー
    • 湯浅譲二/ヴィオラとオーケストラのための『啓かれた時』
  • 1988年 (第37回)
    • 細川俊夫/オーケストラのための『遠景I』
    • 一柳慧/ピアノ協奏曲第2番『冬の肖像』
  • 1989年 (第38回)
    • 一柳慧/ベルリン連詩
  • (1990年:開催せず)
  • 1991年 (第39回)
  • 1992年 (第40回)
    • 西村朗/ヴァイオリン、ピアノとオーケストラのための二重協奏曲『光の輪』
  • 1993年 (第41回)
    • 西村朗/『永遠なる混沌の中へ』
  • 1994年 (第42回)
  • 1995年 (第43回)
  • 1996年 (第44回)
    • 野平一郎/室内協奏曲第1番
    • 林光/ヴィオラ協奏曲『悲歌』~ELEGIA
  • 1997年 (第45回)
    • 湯浅譲二/ヴァイオリン協奏曲~イン・メモリー・オブ武満徹
  • 1998年 (第46回)
    • 該当作品なし
  • 1999年 (第47回)
    • 三善晃/オーケストラのための『焉歌・波摘み』
    • 池辺晋一郎/悲しみの森 - オーケストラのために
  • 2000年 (第48回)
    • 外山雄三/交響曲第2番
    • 藤家渓子/ギター協奏曲第2番『恋すてふ』
  • 2001年 (第49回)
    • 北爪道夫/『地の風景』 - オーケストラのための
  • 2002年 (第50回)
    • 細川俊夫/ハープ協奏曲『回帰』 - 辻 邦生の追憶に -
  • 2003年 (第51回)
    • 湯浅譲二/『内触覚的宇宙』第5番 - オーケストラのための
  • 2004年 (第52回)
    • 該当作品なし
  • 2005年 (第53回)
  • 2006年 (第54回)
    • 猿谷紀郎/ここに慰めはない
  • 2007年 (第55回)
    • 新実徳英/協奏的交響曲 - エラン ヴィタール -
  • 2008年 (第56回)
    • 西村朗/幻影とマントラ
  • 2009年 (第57回)
    • 藤倉大/secret forest for ensemble
    • 原田敬子/エコー・モンタージュ - オーケストラのための
  • 2010年 (第58回)
    • 該当作品なし
  • 2011年 (第59回)
    • 西村朗/オーケストラのための『蘇莫者』
  • 2012年 (第60回)
    • 尾高惇忠/交響曲~時の彼方へ~
  • 2013年 (第61回)
    • 野平一郎/彼方、そして傍らに~ハープと室内オーケストラのための~

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 最多は三善晃の 6回。尚忠の長男で作曲家の尾高惇忠も「イマージュ」で第30回尾高賞(1981年度)、「交響曲~時の彼方へ~」で第60回尾高賞(2012年度)の2回受賞している

外部リンク[編集]