少数総合的言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

少数総合的言語(しょうすうそうごうてきげんご、oligosynthetic language)は、単語を構成するのに総合的に組み合わせる、恐らく数百だけの極めて少ない形態素を用いる言語である。それは抱合語と対照的とされる。大抵は非常に理論的であり、通常の総合的言語のそれを遙かに上回る長さの、非常に長い複合語の作成に甚だしく依存する。

少数総合的である既知の自然言語はない。アメリカ・インディアン諸語ナワトル語ブラックフット語は、過去に(もっとも著名なのはベンジャミン・ウォーフによって)少数総合的性質を示すと主張された。しかし言語学コミュニティーは、主にナワトル語とブラックフット語を抱合語として分類し、これらの主張を拒絶した。自然言語が少数総合的特性を示さなかったので、一部の言語学者は、本当の少数総合的言語を人間による生産的使用にとって不可能か非実用的なものとみなす。

いくつかの人工言語、例えばソナ語aUI (言語)Ygyde、Kali-sise、Vuyamuは、少数総合言語かもしれないと考えられている。

少数総合的言語と異なり、少数分析的 または少数孤立 言語は同じく形態素が少ないが、機能語に当たる接辞より語順などを活用する、つまり分析的構造になる傾向があるものである。 例えば人工言語トキポナは、少数孤立語だといわれた。[1] また、ベーシック英語もその傾向が強い。

いずれにしても造語の長大化と意味の飛躍という課題を抱えているが、逆に言えばシニフィアンを接辞相当の長さに抑え、造語に特化したシニフィエを整備すれば、人工言語界最大の技術革新となりうる。