小鷹 (砲艦)

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Japanese gunboat Kotaka.jpg
揚子江における「小鷹」[1]
経歴
運用者  大日本帝国海軍
建造所 三井玉造船所[1]
起工 1929年9月[2]
竣工 1930年1月11日[1]
最後 1944年5月31日沈没[1]
要目 (計画)
基準排水量 50トン[3]
常備排水量 60.668トン[3] (57.34トン[注釈 1])
全長 30.5m[4]
垂線間長 30.000m[4]
全幅 4.900m[4]
深さ 1.400m[4]
吃水 0.640m(平均)[4] または0.623m[注釈 1]
主機 新潟式ディーゼル機関2基[3]
推進 2軸[4]
出力 計画 540hp[3]
773hp[注釈 1]
速力 計画 15.5ノット[3]
15.514ノット[注釈 1]
燃料 重油 6.0トン[3]
航続距離 1,000カイリ / 10ノット[5]
兵装 留式7.7mm機銃3挺[3]
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小鷹(こたか)は、日本海軍の雑役船(交通船)。豆砲艦と呼ばれ、当時のジェーン海軍年鑑でも砲艦に分類されていた[1]。艦名は片桐大自の研究によると小型の鷹類の総称とされる[6]

計画[編集]

熱海型砲艦設計に際して加藤恭亮造船大尉が中国へ現地調査へ訪れたところ、現地部隊では河川の支流や川岸近く、湖沼などでも活動でき、また速力、航続力、居住性が十分となる、通常より更に小さいサイズの艦を要望していた[2]。 そこで帰国後に熱海型と同時に設計することになったが国内には参考になる艦船が無く、排水量39トンのフランス軍砲艦「LA-GRANDIERE」をタイプ・シップとして設計された[2]

艦型[編集]

艦型は全体的に熱海型を縮小、簡易化したようなものとなった[2]

船体は底の平たい1層甲板で、また艦尾はトランサム型であった[4]。 上部構造物は操舵室より前には船首楼甲板を設けて士官室とし、士官室直後からは兵員室、艇長室は操舵室後方に、厠と烹炊所は後部構造物内に設けられた[4]。 敷物は中央部上甲板のみを木甲板とし、それ以外は滑り止めをつけた[4]

機関は航続力の要望を満たすためディーゼルエンジンとし、新潟M6Hディーゼル270馬力を2基搭載することで15.5ノットを得た[2]。 2基のスクリューは船底に設けたセレス内に収められ、ベースラインより下に出ないようにし、また舵は2枚でスクリュー直後に置かれていた[4]

兵装は7.7mm機銃3挺で、前甲板、操舵室天蓋、後部構造物天蓋にそれぞれ1挺づつ、また30cm探照燈と1m測距儀が操舵室天蓋に置かれた[4]

運用開始後の1931年に落下防止用に手摺を設置、機銃に盾を装備などが要請され、工事が実施された[7]。 操舵室や居住区への防弾装備も要請があったが、重量などの問題で実施されなかった[7]

なお、数年後に本船をタイプシップとして満州国の砲艇2隻が建造された[3]

艦歴[編集]

1929年(昭和4年)度支那事件費[5]によって建造された小型の雑役船。1930年(昭和5年)に三井玉造船所で竣工し、運送艦「青島」で上海まで運ばれた[1]。正式な分類は雑役船中の交通船(内火式河用特型)だが、通常の砲艦では進入できない浅瀬や河川の支流、湖沼などの警備にあたり、その他「遡江作戦」などにも参加、「豆砲艦」と呼ばれ重宝したという[1]1944年(昭和19年)5月31日に揚子江で爆撃を受け戦没した[1]

注釈[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c d #軍艦基本計画資料sheet23による。公試成績と思われるが特に注記等は無い。また常備状態、公試状態の区別も記されていない。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h #写真日本の軍艦第14巻p.167。
  2. ^ a b c d e 『海軍造船技術概要』1072頁。
  3. ^ a b c d e f g h 『海軍造船技術概要』1074頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k 『海軍造船技術概要』1073頁。
  5. ^ a b #昭和4年度予定経費追加説明書第2画像、第20画像および第21画像。
  6. ^ 『聯合艦隊軍艦銘銘伝』p489。
  7. ^ a b #交通船小鷹艤装1部新設に関する件

参考文献[編集]

  • アジア歴史資料センター(公式)
    • Ref.A09050130100 『第56議会昭和4年度予定経費追加説明書』。
    • Ref.C05021645000 『第2026号 6.6.15 佐廠第10号の26交通船小鷹艤装1部新設に関する件』。
  • 片桐大自 『聯合艦隊軍艦銘銘伝 全八六〇余隻の栄光と悲劇』 光人社、1993年ISBN 4-7698-0386-9
  • 写真 日本の軍艦 第14巻 小艦艇II』 雑誌「」編集部/編、光人社、1990年ISBN 4-7698-0464-4
  • 『昭和造船史(第1巻)』 (社)日本造船学会/編、原書房〈明治百年史叢書〉、1981年(原著1977年)、3。ISBN 4-562-00302-2
  • 『海軍造船技術概要』 牧野茂福井静夫/編、今日の話題社、1987年ISBN 4-87565-205-4
  • 福井静夫 『写真 日本海軍全艦艇史』 ベストセラーズ、1994年ISBN 4-584-17054-1
  • 『軍艦基本計画資料』 福田啓二/編、今日の話題社、1989年ISBN 4-87565-207-0

関連項目[編集]