小野十三郎賞

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小野十三郎賞(おのとおざぶろうしょう)は、優れた詩集または詩評論書に贈られる文学賞大阪文学学校の校長(1954年-1991年)を務めた小野十三郎の詩業を記念し、詩や詩評論の創造的な書き手を奨励することを目的に、1999年に創設された。一般社団法人大阪文学協会〈小野十三郎賞実行委員会〉主催、朝日新聞社共催。 2019年の第21回から、詩集と詩評論書の二部門に分けて選考している。

受賞作一覧[編集]

  • 第1回(1999年
    • 詩集『墓を数えた日』瀧克則(書肆山田
    • 記念特別賞 - 詩誌『核』、詩誌『三重詩人』
  • 第2回(2000年
    • 詩集『言葉の河』高橋秀明(共同文化社)
  • 第3回(2001年
    • 詩集『夕方村』八重洋一郎(檸檬新社)
    • 詩評論書『詩論の現在I~III』北川透思潮社
  • 第4回(2002年
  • 第5回(2003年
  • 第6回(2004年
    • 詩集『朝鮮鮒』渋谷卓男(ジャンクション・ハーベスト)
  • 第7回(2005年
  • 第8回(2006年
  • 第9回(2007年
    • 詩集『影たちの墓碑銘』長津功三良(幻棲舍)
    • 詩集『宙家族』中岡淳一(書肆青樹社)
    • 特別賞 - 詩評論書『栗生楽泉園の詩人たち:その詩と生活』久保田穣(ノイエス朝日)
  • 第10回(2008年
  • 第11回(2009年
    • 該当作なし
    • 特別奨励賞 - 詩集『象牙の塔の人々』山口春樹(澪標)
    • 特別奨励賞 - 詩集『野川』岡島弘子(思潮社)
  • 第12回(2010年
    • 詩集『青天の向こうがわ』三井喬子(思潮社)
    • 特別賞 - 詩評論書『山上の蜘蛛:神戸モダニズムと海港都市ノート』季村敏夫(みずのわ出版)
  • 第13回(2011年
  • 第14回(2012年
    • 詩集『真心を差し出されてその包装を開いてゆく処』宋敏鎬(青土社
  • 第15回(2013年
    • 詩集『ワイド:沖縄』与那覇幹夫(あすら舎)
  • 第16回(2014年
  • 第17回(2015年
    • 詩集『ツィゴイネルワイゼンの水邊』平林敏彦(思潮社)
    • 特別賞 - 詩集『地球にカットバン』宮内憲夫(思潮社)
  • 第18回(2016年
  • 第19回(2017年
  • 第20回(2018年
    • 詩集『結晶体』吉田義昭(砂子屋書房)
    • 詩集『シバテンのいた村』西岡寿美子(土曜美術社出版販売)
  • 第21回(2019年
    • 詩集『stork mark』犬飼愛生(発行:モノクローム・プロジェクト、発売:らんか社
    • 詩評論書『クリティカル=ライン:詩論・批評・超=批評』添田馨(思潮社)
  • 第22回(2020年
    • 詩集『悪い兄さん』今野和代(思潮社)
    • 詩集『賑やかな消滅』永澤幸治(私家版)
    • 詩評論書『終わりなき漱石』神山睦美幻戯書房
  • 第23回(2021年
    • 詩集『反暴力考』冨岡悦子(響文社)
    • 特別賞 - 詩集『しのばず』青木由弥子(土曜美術社出版販売)
    • 特別賞 - 詩集『名づけ得ぬ馬』颯木あやこ(思潮社)
    • 特別奨励賞 - 詩評論書『詩人・木下夕爾』九里順子(翰林書房
  • 第24回(2022年
    • 詩集『さざえ尻まで』新井啓子(思潮社)
    • 詩評論書 特別奨励賞『わたしたちのたいせつなあの島へ:菅原克己からの宿題』宮内喜美子(七月堂)
  • 第25回(2023年)
    • 詩集『水差しの水』江口節(編集工房ノア)
    • 詩評論:本賞該当作なし
    • 詩評論:特別奨励賞『伊東静雄:戦時下の抒情』青木由弥子(土曜美術社出版販売) 

選考委員[編集]

  • 第2回 - 荒川洋治上田正昭金時鐘倉橋健一辻井喬[1]
  • 第8~9回 - 金時鐘、倉橋健一、辻井喬、長谷川龍生、日高てる[2][3]
  • 第12~15回 - 金時鐘、倉橋健一、小池昌代、辻井喬、坪内稔典
  • 第16回~ - 金時鐘、倉橋健一、小池昌代、坪内稔典
  • 第20回~ - 倉橋健一、小池昌代、坪内稔典
  • 第21回~ - 詩集部門:倉橋健一、小池昌代、坪内稔典。詩評論書部門:葉山郁生、細見和之山田兼士
  • 第23回~ - 詩集部門:倉橋健一、坪内稔典、三井喬子、犬飼愛生。詩評論書部門:葉山郁生、細見和之、山田兼士(書面参加)
  • 第25回~ 詩集部門:坪内稔典、細見和之、三井喬子、犬飼愛生。詩評論書部門:添田馨、葉山郁生、冨上芳秀。

脚注[編集]

関連項目[編集]