小川勝己

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

(おがわ かつみ、1965年 -)は、日本小説家推理作家長崎県生れ。九州産業大学商学部中退。

2000年に『葬列』で第20回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。横溝正史MORRIEに傾倒。バイオレンスでルナティックなノワールでデビューしたが、鬼畜で歪んだ登場人物・世界観を放縦に展開させる犯罪小説や、技巧的に作りこまれた本格推理、メタフィクションを援用した実験的なミステリなど、多彩なジャンルの作品を発表している。

作品リスト[編集]

単行本[編集]

  • 葬列(2000年5月 角川書店 / 2003年5月 角川文庫)
  • 彼岸の奴隷(2001年5月 角川書店 / 2004年5月 角川文庫)
  • 眩暈を愛して夢を見よ(2001年8月 新潮社 / 2010年4月 角川文庫)
  • まどろむベイビーキッス(2002年9月 角川書店 / 2005年8月 角川文庫)
  • 撓田村事件 ―iの遠近法的倒錯(2002年10月 新潮社 / 2006年1月 新潮文庫)
  • ぼくらはみんな閉じている(2003年5月 新潮社)
    • 収録作品:点滴 / スマイル・フォー・ミー / 陽炎 / ぼくらはみんな閉じている / 視線の快楽 / 好き好き大好き / 胡鬼板心中 / かっくん / 乳房男
  • 狗(2004年7月 早川書房 ハヤカワ・ミステリワールド)
    • 収録作品:蝋燭遊戯 / 老人と膿 / You裡 / 代償 / 夢の報酬
  • あなたまにあ(2004年10月 実業之日本社)
    • 収録作品:蝦蟆蛙 / 聖夜 / 春巻 / 壁紙 / 諧謔の屍 / 蘆薈 / あなたまにあ
  • ロマンティスト狂い咲き(2005年7月 早川書房 ハヤカワ・ミステリワールド
  • イヴの夜(2006年10月 光文社 / 2008年11月 光文社文庫)
  • この指とまれ GONBEN(2007年9月 実業之日本社)
    • 【改題】ゴンベン(2012年12月 実業之日本社文庫)
  • 純情期(2008年8月 徳間書店)

アンソロジー[編集]

「」内が小川勝己の作品

  • 金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲(2002年6月 角川書店 / 2012年11月 角川文庫)「愛の遠近法的倒錯」
  • ザ・ベストミステリーズ 2004 推理小説年鑑(2004年7月 講談社)「胡鬼板心中」
    • 【分冊・改題】孤独な交響曲 ミステリー傑作選(2007年4月 講談社文庫)

外部リンク[編集]