小岩井農場

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小岩井農牧株式会社
KOIWAI FARM, LTD.
Mitsubishi building.jpg
本社のある三菱ビル
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
100-0005
東京都千代田区丸の内二丁目5番2号
三菱ビル
設立 1938年(昭和13年)
業種 農林・畜産業
農場産品の開発・販売
観光業
レストラン事業
事業内容 農林・畜産業
環境緑化事業
観光事業
種鶏・たまご事業
乳加工・販売事業
レストラン事業
代表者 代表取締役社長 児玉 喜一
資本金 2億5600万円
売上高 42億円(2011年実績)
決算期 12月31日
主要株主 東山農事株式会社
三菱地所株式会社
三菱商事株式会社
三菱ガス化学株式会社
三菱マテリアル株式会社
三菱化学株式会社
三菱製紙株式会社
株式会社三菱東京UFJ銀行
三菱UFJ信託銀行株式会社
キリンホールディングス株式会社
明治安田生命保険相互会社
主要子会社

小岩井農場商品株式会社
小岩井農産株式会社
有限会社フォレストサービス

主要関連会社 = 小岩井乳業株式会社 http://koiwaimilk.com
株式会社バイオマスパワーしずくいし
関係する人物 岩崎彌之助、井上勝、小野義眞、岩崎久彌、岩崎 彦弥太
外部リンク 小岩井農牧株式会社 http://www.koiwai.co.jp/
小岩井乳業株式会社 http://www.koiwaimilk.com/
小岩井農場商品株式会社 http://www.koiwaishop.jp/
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Template:基礎情報 小岩井農場(こいわいのうじょう)は岩手県岩手郡雫石町にある日本最大の民間総合農場であり、2015年現在、創業124年目を迎えている。東京都小岩井農牧株式会社(こいわいのうぼく)が運営している。

概要[編集]

岩手県盛岡市から西北約12kmに位置し岩手山南麓に約3,000ヘクタール(900万坪)の広大な敷地面積を誇り、その敷地の3分の2は雫石町、残り3分の1は滝沢市に属する。小岩井農場内には、国登録有形文化財が9つもあり、すべての建物が明治末期から昭和初期にかけての建築でその半分以上が、今も現役で使用されている。中でも1907年に建てられたレンガサイロは日本国内に現存する最古の建物である。

|酪農事業部門、乳加工事業部門
同場の乳牛(ホルスタイン)飼育数は約2,000頭(肥育牛"黒毛牛)も飼育されており、小岩井農場産牛として商品化されている)であり、生産される生乳は小岩井農場内にある小岩井乳業工場、小岩井製乳工場で牛乳等に商品化されている。また同場内にある製菓工場にて、乳製品を使ったスイーツ等の開発・商品化されている。

乳業事業を行っている小岩井乳業株式会社は1976年(昭和51年)に分離・独立しキリングループの一員となっているが、現在[いつ?]も小岩井農牧と小岩井乳業の連携の下で乳製品の生産活動が行われている。なお、前述のまきば園近くにある同社の小岩井工場は冬期間以外は無料で見学することができ、小岩井製品が購入できる売店も併設されている。

|環境緑化事業部門
1972(昭和47)年からはじめた環境緑化事業は、山林事業で培った技術と知識を背景に、岩手県のみならず、東北~関東~関西に至るまで、公園、工場、住宅地などの緑化造園を通じて、人と地域に密着した緑豊かな環境作りに貢献している。 近年、地球規模の環境問題が重視されている中で、自然生態系が再生した機能するための環境整備にも取り組み、また、都市域においては、ヒートアイランド現象による温暖化の防止、生物多様性の一助を目指した屋上緑化等も提案。丸の内界隈、特に三菱一号館広場の緑化工事では、小岩井農場から生産・管理された植物を用い、事業貢献している。http://www.koiwai.co.jp/corporate/business/ryoka.html

|種鶏・たまご事業部門
雛を販売する他、たまごを販売する事業も行なっている。赤身のある黄身が特徴で、箸でつまんでも割れなく、小岩井らしい”高級食材”として販売されている。http://www.koiwai.co.jp/corporate/business/tamago.html

|観光事業部門
同場は岩手県の代表的観光地として知られ、「小岩井農場(観光エリアは通称"まきば園"」は一般に開放されている。毎年2月上旬には、この通称、”まきば園”を会場として40年の歴史を誇る「いわて雪まつり」が開催される。園内では観光向けにトロ馬車馬車鉄道が運行されている。かつて、この馬車鉄道は1904年(明治37年)から1958年(昭和33年)までの間小岩井駅から農場内の各事業所を結び、現在[いつ?]のまきば園近くの「上丸牛舎」まで運行されていた。このほか、まきば園内には冬季を除いて宿泊可能なSLホテルもあったが2008年(平成20年)11月3日で休館となった。日本では最も長く営業を行ったSLホテルである。近年では観光エリアでは無い、生産エリア(酪農、山林など)を実際に農場で働くガイドと共に巡る”ツアー” <<小岩井農場物語>>というツアーブランドを設立し、旅行事業も展開している。トラクターが牽引するバス、観光バスで小岩井の歴史、事業を体験できるツアーは人気を博している。 http://www.koiwai.co.jp/makiba/tour/tour.html

|山林事業部門
同場は、もともとは何もない荒地、原野であった。広漠たる原野に、植林を開始して百有余年、岩手山南麓の厳しい気候にあわせた独自の施業で、鬱蒼たる森林が形作られている。現在は木を植えてから最終的に伐採するまでの期間を百年とし、建築を主体とした様々な木材需要に応えるべく、長期間育てた森から優良材の供給を続けている。http://www.koiwai.co.jp/corporate/business/sanrin.html

|農場商品販売部門
小岩井農場の基幹事業である農林畜産業をベースとし、小岩井農場で生産された質の高いたまご、牛乳、乳製品、小麦粉等を販売展開。 チーズケーキ・クッキーをはじめとする洋菓子類・農場産牛肉を使用した食肉加工品やレトルトカレーなど、素材の味わいや風味を生かした高品質な製品製造を行うとともに、お客様へお届けし、生産者の心を伝える事業展開を行っている。 上記商品は、お客様にダイレクトにお届けするネット通販を含む通信販売や、直営ショップ(後述)、銀座にある岩手県の物産アンテナショップである「いわて銀河プラザ」、並びに百貨店や高級量販店などを通じて全国的に販売されている。http://www.koiwai.co.jp/corporate/business/hanbai.html

|品質保証部門
創業以来培ってきたこれまでの幅広い技術を基礎にし、次世代に向けての技術の芽を地道に育てるとともに、さらなる技術ノウハウの蓄積に努める。小岩井農場のフィールドを活用した家畜関連並びに農業関連における種々の受託試験や産学官の共同研究に取り組む他、家畜の防疫体制等も含め、小岩井乳事業の原点である生乳の生産、乳牛の飼養管理における技術開発を推進している。http://www.koiwai.co.jp/corporate/quality/index.html

|レストラン事業部門
東京都内に置いて、レストラン事業を展開している。丸ビル5階にある”小岩井フレミナール”は小岩井農場直営として、歴史、ブランドを重んじながら、農場産を使った料理に舌鼓を打てる。また、文京区・駒込の岩崎久彌が1924年に設立した、東洋学分野での日本最古・最大の研究図書館"東洋文庫"にある”オリエントカフェ”では、小岩井農場と東洋文庫 = 岩崎久彌を通して深い関わりを知ると共に小岩井農場産の料理を味合うことができる。ショップ店舗としては、小岩井農場直営スイーツショップが東京駅サウスコートエキュートにあり、直営ショップでしか食べれない小岩井農場ソフトクリーム、スイーツ、牛乳などが販売されている。
小岩井フレミナール http://www.koiwai.co.jp/restaurant/freminar/index.html
オリエントカフェ http://www.koiwai.co.jp/restaurant/orientcafe/index.html
小岩井農場エキュート東京 http://www.koiwai.co.jp/ecute/index.html

歴史[編集]

全国巡幸で当農場を訪問した昭和天皇1947年8月9日

1890年(明治23年)11月1日日本鉄道東北本線盛岡駅まで延伸開業した翌年の1891年(明治24年)、日本鉄道会社副社長の小野義眞(おのぎしん)、三菱社社長の岩崎彌之助、鉄道庁長官の井上勝の三名が共同創始者となり3名の姓の頭文字を採り「小岩井」農場と名付けられた。

当時のこの地域一帯は、岩手山からの火山灰が堆積し冷たい吹き降ろしの西風が吹く不毛の原野で、極度に痩せた酸性土壌であったという。そのために、土壌改良防風防雪林の植林などの基盤整備に数十年を要した。

1899年(明治32年)に三菱のオーナー一族・岩崎家の所有となる。戦前は育馬事業も行われており三冠馬セントライトなど数々の名競走馬を輩出したが、GHQの勧告により1949年(昭和24年)に競走馬の生産から撤退を余儀なくされた。この後、後述の種鶏事業が1962年(昭和37年)より始められている。

1938年(昭和13年)より小岩井農牧株式会社として事業活動を行っており、現在[いつ?]は酪農・種鶏・たまご・山林・環境緑化・技術研究・観光・農場商品販売等の事業を行っている。

その他[編集]

  • 宮沢賢治は農場とその周辺の景観を愛好し、しばしば散策した。中でも1922年(大正11年)5月の散策は、詩集『春と修羅』に収録された長詩「小岩井農場」のもとになった。この詩の中には当時の農場の様子(飼育されていたハクニー馬や倉庫など)も描写されている。
  • タレント田中義剛は、自身の農場(花畑牧場)を持つに当たって「小岩井農場のような大きな農場にしたい」と語っていた。
  • 2009年(平成21年)の農地法改正以前は、農業生産法人以外の株式会社が農地を所有して農業を営むことを禁止していた。小岩井農場は農業生産法人ではないが前述の規定のある農地法が制定された1952年(昭和27年)より前から農業経営を行っていたことから、農地所有が特例として許可されていた。
  • "まきば園"は通年営業しており、季節によりグリーンシーズン(4月下旬頃から11月初旬頃まで)とホワイトシーズン(11月中旬頃から翌年4月中旬頃まで)とに分けられる。園内施設の開業時間短縮や休止などがある。なお、いわて雪まつり期間中は、入場無料となっている。
  • 売店・山麓館、牧場館の一部レジはSuicaでの支払いに対応している。ただし、同レジでのチャージは現在[いつ?]取り扱っていない。
  • 2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災の影響で、閉鎖されたままの施設がある。
  • 農場内にある一本桜は、岩手山をバックにきれいな花を咲かせる。しばしばドラマのロケ地となっている。

ギャラリー[編集]

アクセス[編集]

小岩井農場 (観光エリア : まきば園)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]