富士山さんは思春期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
富士山さんは思春期
ジャンル ラブコメディ学園漫画
漫画
作者 オジロマコト
出版社 双葉社
掲載誌 漫画アクション
レーベル アクションコミックス
発表号 2012年12月18日号 -
発表期間 2012年11月20日 -
巻数 既刊5巻
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト 漫画
ポータル 漫画

富士山さんは思春期』(ふじやまさんはししゅんき)は、オジロマコトによる日本漫画作品。

概要[編集]

漫画アクション』(双葉社)において、2012年12月18日号から連載中。思春期の中学生ならではの恋愛にまつわる情動や日常をコメディタッチで描いている。

『富士山さんは思春期』の作品名に合わせ、各話のサブタイトルは全て『富士山さん△△△△△き(または“ぎ”)』という名称で統一されている[1]。構成面では『モノローグ傍白)の少なさ』が特徴の1つで、特に富士山牧央のモノローグは一切存在しない[2]

あらすじ[編集]

身長160センチメートルの中学2年生・上場優一は、学年のマドンナである青田恵子の生着替えを盗撮すべく、バレー部の仲間たちの協力の下、教室の窓から宙吊りになって女子の更衣部屋を覗いた。しかし、意に反して身長181センチメートルの幼馴染・富士山牧央の生着替えを目撃したことで、その衝撃映像が頭から離れなくなってしまう。

青田の盗撮が失敗に終わった同日の放課後、上場のスマートフォンを富士山が拾ったことがキッカケで2人は一緒に下校することになる。そこへ通り掛かった親子連れの幼児が富士山を見るなり「大きい」と一言。上場は日頃「大きい」ことをからかう者に容赦無い富士山が幼児に手を上げてしまうのでは危惧するが、富士山は予想に反して満面の笑顔でおどけてみせた。その笑顔に再び衝撃を受けた上場は、気持ちが前のめりになった勢いで富士山に交際を申し込んだ。すると、意外にも富士山は二つ返事でOKしたのだった。

しかし「付き合う」と言っても何をしたらいいかよくわかっていない2人。なぜか「友達にバレないように」しつつ、こっそりとメモ書きで会話したり、離れた場所で待ち合わせたり、さり気なく手を繋いだりしながら、思春期独特の距離感での交際が進んでいく。

登場人物[編集]

学年およびクラスは連載開始(単行本第1巻)時点のもの。

主人公[編集]

富士山 牧央(ふじやま まきお)
三里第三中学校2年1組。181センチメートルという人並み外れた高身長で、顔はどんぐり眼と太い眉毛が特徴。夏季県大会2位となった女子バレー部のエース(背番号12)。女友達からは「牧」「牧ちゃん」と呼ばれる。
ひょんなことから幼なじみの上場との交際を始めるが、恥ずかしさからかその事実は友達にも秘密にしている。
その体格ゆえに一部の男子からは「規格外」「女装した男」などとからかいの的にされており、普段から男子に対して悪態をつくことが多い。また、度が過ぎる場合は鉄拳制裁をも辞さず、上場でさえ肩パンをお見舞いすることもしばしばである。
胸のサイズも大きく、ブラジャーはFカップ用を着用している。
大人顔負けの身体[3]とは裏腹に、内面は年齢相応あるいは年齢以下の子供っぽさがあり純粋無垢、かつ大らかな性格。恋愛や性知識にも疎い方だが、それなりに興味を示す場面も見られる。
ケータイを持っておらず、上場の意を汲んで両親におねだりして買ってもらったものの、「お守りケータイ[4]」だったため、未だに上場との通話やメールはできない。
上場 優一(かんば ゆういち)
三里第三中学校2年2組。身長160センチメートルと平均並みか少し低め[5]。上級生が抜けて部員3名だけとなった弱小の男子バレー部に所属。同級生たちからは名字で呼ばれ、特に富士山が呼ぶ場合は「カンバ」のカナ表記が主に使われる。
富士山とは幼稚園から同じ学校で、小学生までは公園などでよく一緒に遊んでいたが[6]、中学生からはクラスも別々になって接点がなくなり、口もきかなくなっていた。しかし、女子バレー部の着替えを覗き見したことで勢いがついて富士山に告白する。
自ら交際を申し込んだものの、富士山との交際が同級生たちに知られてしまうことを、極端に恐れている。
年齢相応に無邪気で悪ふざけもする少年だが、富士山に対しては細やかな気遣いも見せる。

中学校の同級生[編集]

青田 恵子(あおた けいこ)
上場のクラスメイト。女子バレー部のキャプテン(背番号1)。
成績優秀で容姿端麗。後輩たちからも慕われている、学年のマドンナ的存在。
富士山とは同じ女子バレー部という以外は接点がなく、特に仲がいいわけでもない。
三好 まいこ(みよし まいこ)
富士山の友達でクラスメイト。愛称は「まいこ」。前髪をアップにしたセミロングで、八重歯がチャームポイント。小柄で明朗快活、言動は無邪気。
吹奏楽部に所属し、ホルンを担当。毎年、運動部との合同合宿にも参加している。東京で一人暮らししている大学生の姉がいる。
高木(たかぎ)
富士山の友達でクラスメイト。ショートヘア。三好と同じく、吹奏楽部に所属している。
高校生の彼氏がおり、キスの一歩先も経験済み。小学生の弟がいる。
井出(いで)
2年4組の生徒で、女子バレー部に所属(背番号13)。愛称は「井出っち」。短めのポニーテールで、部活など運動する場合は前髪をアップにしている。
部活では富士山やアイ、メグの四人で行動を共にすることが多い。
現在、野球部の梅木に熱烈片思い中。
アイ
井出のクラスメイトで、女子バレー部に所属(背番号6)。黒髪のショートヘアで、やや小柄。気さくな性格で、地声が大きい。
梅木に恋する井出を応援しており、二人の仲を取り持とうと事あるごとに出会いイベントをお膳立する。
メグ
女子バレー部に所属(背番号2)。髪はベリーショートでソバカス顔。
小谷野(こやの)
上場とクラスメイトの男子。男子バレー部に所属。坊主頭で眼鏡[7]をかけている。上場のことを「上場君」と呼ぶ。
西(にし)
男子バレー部に所属。ロン毛(セミロング)。上場・小谷野とは部活以外でも登下校などでと行動を共にすることが多い。
梅木(うめき)
上場とクラスメイトの男子。野球部に所属。短髪色黒で、イケメンスポーツマンタイプ。上場の悪ふざけなどにも付き合うものの、男子生徒の中では良識派である。
会田(かいだ)
上場とクラスメイトの男子。富士山をからかって鉄拳制裁を貰うことが半ば趣味。

中学校の教員[編集]

香山 沙織(かやま さおり)
上場のクラス担任教師。愛称は「サッちゃん」。童顔でチビな点がコンプレックス。一部の男子生徒に人気。
倉敷(くらしき)
女性の養護教諭で、保健室に常勤している。男言葉でポーカーフェイスかつクールな性格だが、ゴキブリが苦手という一面もある。
副校長
小太りの中年女性で、身長145センチメートル。常に巨大なサングラスをかけているが、視力は両眼とも1.0。
富士山との会話において、富士山が「大きい」ことについてたびたび触れる。

富士山家[編集]

富士山の父
普段は眼鏡をかけた温厚なお父さん。上場の存在を警戒している。
富士山の母
ベリーショートヘアで、肝っ玉母さんタイプ。幼稚園時代の上場をよく知る人物。
移動はいつも自家用車。
キヨ
富士山たちが隣町の図書館[8]に行く際に乗る駅の近くに住む富士山の母方の祖母。小柄の優しいおばあさんで、顔は富士山に似ている(というより、富士山が似ているのだが)。
夫(富士山の祖父。かなりの長身だった)はすでに他界して一人暮らしであるため、富士山や富士山の母が時折様子を見に訪れている。

上場家[編集]

上場の母
共働きのため自宅を留守にしがちで、上場の三者面談にも出向いていない。夫は未登場。
上場のことを「ユウ」と呼ぶ。

書誌情報[編集]

単行本[編集]

各巻末には『富士山牧央の何気ない日常を描いたショートショート漫画』が数ページ描き下ろしで掲載され、その漫画内に奥付著作権に関する記述が散りばめられている。

脚注[編集]

  1. ^ このマンガがすごい!WEB(前編) オジロマコト Special Interview
  2. ^ このマンガがすごい!WEB(後編) オジロマコト Special Interview
  3. ^ 神社の石段駆け上りスピードでは上場を圧倒しており、バレー以外の身体能力も高い模様。
  4. ^ 保護者以外とは通話やメールができない携帯電話。ソフトバンクモバイル「みまもりケータイ」などが相当機種。
  5. ^ 中学2年生男子の平均身長は159.9cm(13歳)~165.2cm(14歳)。[中学生の身長 http://178cm.naya3.info/2nen.html]
  6. ^ 幼稚園時代は天真爛漫な富士山に振り回されて上場がよく泣かされいたと富士山の母が語っている。
  7. ^ 水泳の授業ではコンタクトを着用。
  8. ^ 同級生の目を避けて二人で勉強会をするために電車で通っている。