宿毛フェリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
株式会社宿毛フェリー
Sukumo Ferry Corp.
New ashizuri funnel.jpg
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
788-0013
高知県宿毛市片島9-34
業種 海運業
外部リンク http://sukumoferry.com
テンプレートを表示
「ニューあしずり」(旧塗装) - 宿毛湾港

株式会社宿毛フェリー(すくもフェリー)は、高知県宿毛市に本社を置く海運会社である。同市にある宿毛湾港宿毛湾、片島岸壁)と大分県佐伯市佐伯港を結ぶフェリー航路を運航している。

本社所在地は、高知県宿毛市片島9-34である。

概要[編集]

航路は、宿毛フェリーの前身である宿毛観光汽船が1968年に開設した。

2004年1月26日、同社が自己破産手続開始の申立てを行い破産宣告を受けるとともに、同日午前3時発の便をもって運航を休止した[1]。航路再開については当初、洞海マリンシステムズ(福岡県北九州市)が事業を継承すべく新会社「土佐・佐伯フェリー」を同年5月に設立したが頓挫した[2]のち、ケイシーライナー東京(東京都港区)など4社により「宿毛フェリー」が設立された[3]

運航再開にあたっては関連会社である周防灘フェリー(山口県周南市)の運航ノウハウを活かすとともに、従来2隻あった船舶を1隻とする合理化がなされた。また、高知県と同県の6市町村による4億円を限度とする補助スキームの設定といった地元側の支援も行われている。[4]

大阪と高知を結ぶ航路を運航していた大阪高知特急フェリーが2005年6月に休止して以降は、高知県と県外を結ぶ唯一の定期旅客船航路となっている。

沿革[編集]

  • 1968年 : 宿毛観光汽船が創業する。
  • 1971年
    • 9月 : 宿毛と佐伯を結ぶ航路の運航を開始する。1,000トン型フェリーの「あしずり」が就航する[5]
  • 1974年 : 年間旅客数が、当航路のピークとなる28万7,000人を記録する。
    • 3月 : 1,000トン型フェリーの「さいき」が就航する[5]
  • 1985年6月 : 「あしずり」に代えて、1,000トン型フェリーの「ニューあしずり」が就航する[5]
  • 1994年 : この年以降、年々業績が悪化し、赤字額が増大していった。
    • 4月 : 「さいき」に代えて、1,500トン型フェリー「しまんと」が就航する[5]
  • 2002年 : 年間旅客数が、ピーク時の約半分となる14万5,000人となる。金融機関からの借入金に対して、宿毛市が損失補償を実施する。
  • 2004年
    • 1月26日 : 宿毛観光汽船が高知地方裁判所中村支部に自己破産を申請、破産宣告を受けたことに伴い、運航を休止する[1]
    • 5月 : 航路運営の受け皿となる「土佐・佐伯フェリー」を設立するが、後に計画が頓挫する[2]
    • 12月15日 : 新たに設立された「宿毛フェリー」が受け皿となり、航路の運航を再開する[4]

航路[編集]

宿毛湾港(片島岸壁)と佐伯港の間を、1日3往復、所要時間3時間で結んでいる。

航路再開前と比較して、運用船舶数および便数が減少している[4]

船舶[編集]

  • ニューあしずり[5]
1985年6月竣工・就航。999総トン、全長73.6m、幅13.6m、出力1,800馬力×2基[6]、航海速力16ノット(最大17.5ノット)。
旅客定員484人。車両積載数:トラック(8t換算)17台、乗用車4台。永宝造船建造。
船室は、1等、2等、ドライバー室および室単位で貸切となるファミリー室がある[6]
宿毛観光汽船時代から使用されている船舶である。

かつて運航していた船舶[編集]

いずれも、宿毛観光汽船により運航していた船舶である(就航順に記載)[5]

  • あしずり
1971年9月竣工・就航。990総トン、全長70m、幅13.6m、出力4,000馬力、航海速力16.1ノット(最大17.5ノット)。
旅客定員500人。車両積載数:トラック(8t換算)22台、乗用車60台。臼杵鉄工所建造。
1985年に売却ののち1989年、フィリピンへ売却された。
  • さいき
1974年3月竣工、1974年4月就航。1,523総トン、全長74.8m、幅13.6m、出力4,000馬力、航海速力15.9ノット(最大16.6ノット)。
旅客定員611人。車両積載数:トラック(8t換算)26台。臼杵鉄工所建造。
1994年、パナマへ売却された。
  • しまんと
1994年3月竣工、同年4月就航。1,446総トン、全長89m、幅14.2m、出力6,000、航海速力18.8ノット(最大21.0ノット)。
旅客定員484人。車両積載数:トラック(8t換算)28台。臼杵造船所建造。
2004年、大韓民国へ売却された。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 高知新聞(2004年1月26日付)
  2. ^ a b 西日本新聞(2004年7月22日付)
  3. ^ 高知 - 大分航路、12月再開 運送会社などが共同出資 - 47NEWS(共同通信社、2004年9月21日付、2012年6月30日閲覧)
  4. ^ a b c 事例8 宿毛・佐伯航路の再生 (PDF) (旅客船活性化事例集) - 国土交通省(2006年4月付、2012年6月30日閲覧)
  5. ^ a b c d e f 『日本のカーフェリー -その揺籃から今日まで-』(世界の艦船 別冊) - 海人社(2009年3月発行) ISBN 4910056040393
  6. ^ a b 船舶紹介 - 宿毛フェリー(2012年6月30日閲覧)

外部リンク[編集]