宮西豊逸

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宮西 豊逸(みやにし ほういつ、1907年 - 1996年)は、日本の翻訳家、著作家。

生涯[編集]

1934年頃、同人誌『作家群』に参加、またD・H・ロレンスの翻訳を行う。

1941年頃、大久保康雄らと霜月会を作り小説を書く。

戦後も英文学の翻訳を行い、『白鯨』は阿部知二訳と並んで世界文学全集などに入った。また晩年は禅に関する著作を出している。

著書[編集]

  • 真理の探求 (創生社 1947年)
  • 禅 死を越えて (東宣出版 1982年)
  • 新しい禅入門 生と死の探求 (勁草書房 1990年)
  • 禅の真髄 誰にもやれる民衆禅 (勁草書房 1991年)
  • 新説大石内蔵助 (新人物往来社 2000年)

翻訳[編集]

  • 島を愛した男 (D・H・ロレンス 健文社 1934年)
  • 馬で去つた女 (D.H.ロレンス 牛山堂 1935年)
  • 恋の紋章 (D.H.ロレンス 牛山堂 1935年)
  • 幸薄くとも (ウィラ・キャサー 昭森社 1942年)
  • 印度の放浪児(キム) (ラディヤード・キップリング 大元社 1940年-1942年)
  • 森の生活 (ソロー 三笠書房 1950年)
  • ピクウィック倶楽部 (ディケンズ 三笠書房 1951年)
  • アジアの復活 (ネール 文芸出版社 1954年)
  • 白鯨メルヴィル 三笠書房 1956年)、のち潮文庫(上下)
  • セブンティーン (ブース・ターキントン 三笠書房 1957年(若草文庫))
  • なぞの三十九段 (ジョン・バッカン 平凡社 1957年(冒険小説北極星文庫))
  • わらう後家カーター・ディクスン 早川書房 1958年)
  • ディクスン・カー作品集 第4 修道院の殺人 (東京創元社 1959年)
  • シャム双生児の秘密エラリー・クィーン 新潮文庫 1960年)
  • 死時計 (ディクスン・カー 創元推理文庫 1960年)
  • 暗黒大陸 (H・M・スタンレー 世界教養全集 第23 平凡社 1961年)
  • 太平洋紅毛海賊史 (ウィッチャリー 雪華社 1961年)
  • 殺意 (フランシス・アイルズ 世界推理小説大系 第18 東都書房 1962年)
  • ブラウン神父短篇集 (チェスタトン 世界推理小説大系 東都書房 1963年)
  • 翼ある蛇 (D・H・ローレンス 角川文庫(上下) 1963年、復刊1989年)
  • チェイン氏の秘密 フリーマン・W・クロフツ 早川書房 1963年)
  • Xにたいする逮捕状 (P.マクドナルド 浪速書房 1963年)
  • 百万長者の死 (コール 世界推理小説大系 第16 東都書房 1964年)
  • 月長石ウィルキー・コリンズ 荒正人共訳 世界推理小説大系 東都書房 1965年)のちグーテンベルク21(上下、電子書籍
  • 青春 (ジョセフ・コンラッド 角川文庫 1965年)
  • エロスの歴史 北欧版 全6巻 (オーヴ・ブリュセンドルフ、ポール・ヘニングセン 大場正史共訳 二見書房 1967年)
  • 少年非行の実情と対策 (ダン・G.パシュート、ジョン・P.ケニイ 日本読書協会 1967年)
  • 少年を護るために (ダン・G.パシュート、ジョン・P.ケニイ 日本読書協会 1967年)
  • テレニイ (オスカー・ワイルド 二見書房 1970年)
  • 孔雀の樹 (G・K・チェスタートン 世界推理小説大系 12 講談社 1973年)