関善光寺

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関善光寺
(宗休寺)

本堂
所在地 岐阜県関市西日吉町35
位置 北緯35度29分21.8秒 東経136度54分54.6秒 / 北緯35.489389度 東経136.915167度 / 35.489389; 136.915167
山号 妙祐山
宗派 天台宗
本尊 阿弥陀如来善光寺如来
創建年 宝暦3年(1753年)
別称 関善光寺
札所等 美濃四国二十一番、中濃八十八ヶ所霊場十番
文化財 梵鐘(岐阜県指定文化財)
法人番号 9200005007730
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関善光寺(せきぜんこうじ)は、岐阜県関市西日吉町35にある天台宗寺院

正式名称は宗休寺(そうきゅうじ)。山号は妙祐山。本尊阿弥陀如来善光寺如来)。美濃四国第二十一番。中濃八十八ヶ所霊場十番。安桜山の麓に位置し、桜、紅葉(サザンカツツジ)の名所である。

歴史[編集]

1753年(宝暦3年)、美濃国武儀郡関村の庄屋広瀬新太郎が創建[1]

1798年(寛政10年)、善光寺別当の等順によって宗休寺にて信州善光寺の出開帳が行なわれる[2][3]。これが縁となり、上野東叡山寛永寺住職の(輪王寺門跡)の公澄法親王から拝領した善光寺如来を安置、善光寺を模した本堂、戒壇が建てられることとなり、1818年(文政元年)に建立された。

境内[編集]

大仏殿(関市指定文化財)
梵鐘(岐阜県指定文化財)
  • 本堂 - 製の善光寺如来像を本尊として安置する。堂の下には戒壇があり、日本で唯一の卍型の戒壇である。2015年(平成27年)、ラグビー日本代表の五郎丸歩選手のルーティンとされるポーズに似ているとして、住職自らフェイスブックに取り上げたことで参拝者が増えるなど話題となった[4]
  • 大仏殿 - 旧本堂で、丈六[5]の木造阿弥陀如来坐像及び両脇侍坐像が安置されている。これらの像は、元々中尊寺にあり、泉倉寺(現在の千葉県)を経て宗休寺に伝わったという。
  • 梵鐘
  • 大日堂
  • 行者堂
  • 弘法堂
  • 山上弘法堂
  • 龍頭稲荷
  • 水屋
  • 庫裏
  • 安桜会館
  • カフェ「茶房宗休」

文化財[編集]

岐阜県指定文化財[編集]

  • 梵鐘[6]時代の作。重さ2.5t。「大明嘉靖庚子歳製」と天文9年(1530年)の銘がある。

関市指定文化財[編集]

  • 本堂(建造物)[7]
  • 大仏殿(建造物)[7]
  • 半鐘(絵画工芸品等)[8]

御朱印[編集]

2019年(令和元年)8月より、岐阜市のまちづくり団体ひとひとの会によって御朱印めぐりが企画され、2019年(令和元年)11月時点では関善光寺を含む岐阜県内の13箇所[9]において行われている。「金の御朱印」企画に参加しており、毎月最終金曜日(プレミアムフライデー)限定で通常の御朱印とは異なる金をあしらった御朱印が発行されている[10][11]

基本情報[編集]

所在地
交通アクセス

脚注[編集]

  1. ^ 牛山佳幸『善光寺の歴史と信仰』法藏館、2016年9月21日。 
  2. ^ 牛山佳幸『善光寺の歴史と信仰』法藏館、2016年9月21日。 
  3. ^ 善光寺本坊大勧進「大勧進の名僧・等順大僧正」
  4. ^ http://www.47news.jp/smp/CN/201511/CN2015112101000922.html
  5. ^ 丈六とは仏像の大きさを指し、立像で一丈六尺(約4.8メートル)、坐像の場合はその半分程度の高さの像である。
  6. ^ 文化財 岐阜県
  7. ^ a b 文化財・建造物 関市
  8. ^ 文化財・絵画工芸品等 関市
  9. ^ 金神社 (岐阜市)玉性院岐阜信長神社弘峰寺乙津寺伊奈波神社岐阜城天龍寺 (可児市)、関善光寺、護国之寺真長寺鬼岩公園郡上八幡城の13箇所
  10. ^ 『中日新聞』朝刊岐阜県版16面、2019年8月29日
  11. ^ 『中日新聞』朝刊岐阜県版19面、2019年11月29日

外部リンク[編集]