学生団体ivote

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学生団体ivote
正式名称 学生団体ivote
組織形態 任意団体学生団体
所在地 日本の旗 日本
目的 若者の投票率向上
活動内容 若年層の選挙啓発活動
設立年月日 2008年 4月
設立者 原田 謙介
拠点 東京都
ウェブサイト https://www.i-vote.jp
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学生団体ivote(がくせいだんたいアイ・ヴォート)は、若者の投票率向上を目指して活動している日本の学生団体である。

2008年4月に東京大学在学中の原田謙介によって設立。設立当初は選挙権が20歳以上と定められていたこともあり「20代の投票率向上」を目的としていた。

「政治参加」に対する仕切りを下げることに注力し、投票率が低い20代を中心とした若者に対して意思表示である「投票」への参加を啓発している。

創設時より政治的中立をポリシーに掲げており、特定の政党や政治家を支援することは行っていない。2010年2月に財団法人明るい選挙推進協会から優良団体表彰を受賞した[1]

沿革[編集]

  • 2008年 4 月:学生団体ivote結成
  • 2009年 2 月:「ivoteメールプロジェクト」をスタート
  • 2009年 8 月:第45回衆議院議員総選挙での投票率向上に向けた「20代の夏政り」を全国で開催
  • 2009年 8 月:衆議院東京都第5区の立候補者による公開討論会を開催(学生団体RING、社団法人東京青年会議所との共催)
  • 2010年 5 月:東京大学五月祭で文化放送のラジオ番組ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUBの公開収録を開催
  • 2010年 7 月:第22回参議院議員通常選挙での投票率向上に向けた「20代の夏政り2010」を全国18ヶ所で開催
  • 2010年11月:東京大学駒場祭で「学生と日本の未来"メディア×政治"」を開催
  • 2011年11月:環境政策ボートマッチ「C-vote」をリリース
  • 2012年 1 月:25歳での被選挙権獲得を祝う「第二成人式」を開催
  • 2013年 7 月:第23回参議院議員通常選挙に向け投票所マッピングをリリース
  • 2013年 7 月:同・参院選での投票率向上に向けてジャーナリスト池上彰氏を講師に迎え「はじめての憲法」を開催
  • 2014年 3 月:ivote関西支部を創設。京都を中心に活動を開始
  • 2014年12月:衆院選での投票率向上に向けてジャーナリスト下村健一氏を迎え「第二回まなぼーと」を開催
  • 2015年 4 月:ivote九州支部を創設。福岡を中心に活動を開始
  • 2015年 7 月:ivote東海支部を創設。愛知を中心に活動を開始
  • 2015年 7 月:IR法案及びカジノについて議論する「CASINOは何しにニッポンへ??」を開催
  • 2016年 8 月:ivote四国支部を創設。愛媛を中心に活動を開始
  • 2017年 5 月:千葉市長選に合わせ、候補者の政策や人柄をわかりやすく伝えるコンテンツ「やわらか選挙公報」を制作
  • 2019年 2 月:ivote Media をリリース
  • 2019年 8 月:ivote school を初開催
  • 2022年11月:公式ロゴを変更

組織構成[編集]

支部[編集]

東京本部:2008年4月創設、拠点は東京都 新宿区

役員[編集]

代表 / 副代表 / 事務局長 / 会計 / 広報局長 / 渉外局長 / 運営局長

過去に存在した支部[編集]

関西支部[編集]

2014年3月、京都府京都市にて結成。

最盛期は京都市と大阪市にそれぞれ拠点を置いて活動し、1000人規模のイベントを開催するなど精力的に活動していた。

2016年10月、NPO法人Mielkaに変更。

九州支部[編集]

2015年4月、福岡県福岡市にて結成。

関西に継ぐ2番目の支部として活動していたが、 2017年1月に主要メンバーの卒業等に伴い解散。

東海支部[編集]

2015年7月、愛知県名古屋市似て結成。

関西、九州に続き、3番目の支部として活動していたが、 2020年4月に主要メンバーの卒業等に伴い解散。

四国支部[編集]

2016年8月、愛媛県松山市にて結成。

関西、九州、東海に続き4番目の支部としてスタートした。

主な活動[編集]

居酒屋ivote[編集]

政党国会議員と20代の若者が居酒屋で懇談する企画で、2009年より開始。

これまで、柿沢未途亀井亜紀子河野太郎津村啓介福島みずほ松田公太山本一太など50名以上の議員が来席

女子会ivote[編集]

居酒屋ivoteを女性議員と女性参加者に限定して懇談する企画で、2012年より開始。

現在(第4回)に至るまで多数の女性議員、キャリアウーマン、女子学生などが来席。  

ivote school[編集]

若者が政治を学び合うためのコミュニティとして2019年8月より展開。

コンテンツは「議論会」、「勉強会」、「学び合うコミュニティ」の3を柱として展開している。

まなぼーと[編集]

国政選挙前に争点となりうる問題について有識者を講師として招き、講義やディスカッションを展開で2011年より開始。

これまでにプロブロガーのイケダハヤト、ジャーナリストの池上彰、ジャーナリストの下村健一など多数の有識者を招く。  

模擬選挙[編集]

選挙権の引き下げに伴う、小学校、中学生・高校生に対する選挙の疑似体験。2014年より開始。

選挙管理委員会から実物の投票箱を借りて行っている。

他団体・企業・行政とのコラボ企画[編集]

ファシリテーション、医療など多岐にわたって企画を展開している。

過去に実施していた活動[編集]

ivoteメールプロジェクト[編集]

事前に登録したメールアドレス宛に投票日の朝にリマインドメールを送るプロジェクト。

2009年衆議院選挙では1181名、2010年参議院選挙では538名が登録。

20代の夏政り[編集]

選挙前に、若者が浴衣や甚平を着て街頭啓発を実施。

2009年衆議院選挙では全国14ヶ所約12団体、2010年参議院選挙では全国18ヶ所約20団体が参加。

投票所マッピング[編集]

国政選挙前にGoogleマップ上に全国の期日前投票所・本投票所の場所をマッピングし、選挙啓発につなげるプロジェクト。

脚注[編集]

  1. ^ 平成18年度明るい選挙推進優良活動表彰」”. 明るい選挙推進優良活動表彰. 2020年1月11日閲覧。

外部リンク[編集]