学園都市 (とある魔術の禁書目録)

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学園都市(がくえんとし)は、鎌池和馬ライトノベル作品『とある魔術の禁書目録』に登場する架空の都市。なお、関連する作中用語も解説する。

概要[編集]

とある魔術の禁書目録』シリーズ及び『とある科学の超電磁砲』における主な舞台。

作中世界の二大勢力の一方たる科学サイドを支配する総本山。東京西部に位置する完全独立教育研究機関[1]。あらゆる教育機関・研究組織の集合体であり、学生が人口の8割を占める学生の街にして、外部より数十年進んだ最先端科学技術が研究・運用されている科学の街。また、人為的な超能力開発が実用化され学生全員に実施されており、超能力開発機関の側面が強い。

歴史[編集]

詳細な歴史は定かでないが、アレイスターが学園都市創設に着手してから50年以上経過しているという[2]。創設当時はアメリカ合衆国と協力関係にあった[3]。冷戦期には、アメリカやソビエト連邦が超能力開発計画に失敗する中、世界で唯一、超能力研究の実用化に成功した[4]

地理[編集]

東京西部の多摩地域に位置し、東京都のほか神奈川県埼玉県山梨県に面する完全な円形の都市[5][1]。総面積は東京都の3分の1を占める広さを持つ[1]。総人口は約230万人で、その8割は学生[注 1][1]。それぞれ特色のある23の学区から構成されており、それぞれの学区で独自の条例が、学園都市の法律とは別に制定されている。

内陸都市で、海には全く面していない[6]。唯一の山岳地帯である第21学区を除き、基本的に平坦な地形で緑地は少ない。外周は高さ5メートル以上・厚さ3メートルの壁に囲まれ[7]、完全に外部と隔離されている。

テレビアニメ版では立川駅多摩センター駅の周辺地域がデザインモデルとなっている[8][9]

学区[編集]

学区 特徴・機能など[10]
第1学区 学園都市全体の司法・行政を統括する機関が集約されている。
第2学区 エンジンや爆発物など騒音の大きい分野の研究を行っている学区。隣接学区に騒音公害が行かないように様々な防音消音設備が備えられている。また、兵器やシェルターの開発も行われている。「風紀委員(ジャッジメント)」や「警備員(アンチスキル)」の訓練(戦闘演習)施設もこの学区に設置されている。
第3学区 学園都市の最先端技術を紹介する国際展示場が数多く並んでいる学区。 学園都市の外交の主役となる。 また、外部からの客を多く招く為に、警備員関係の施設も豊富で、 ホテルのランクは学園都市最高である。 一方でセレブ向けの高級燃料を製造する工場なども存在する。
第4学区 食品関連の施設が並んだ学区で、テレビや雑誌で紹介されるほどの有名料理店も存在し、世界中の料理が堪能できるという。
第5学区 主に大学生が居住する学区で、居酒屋などの成人向けの施設が存在する。
第6学区 アミューズメント施設を集約した学区。
第7学区 主人公たちが居住・通学している、本作の主要な舞台。中学・高校といった中等教育機関を主としており、同校に通う学生や勤務教師たちの生活圏となっており、それに付随する形で生活商店などが立ち並んでいる。「学舎の園」や「窓のないビル」もこの学区に存在し、また9つの他学区と隣接するせいか雰囲気は雑多である。
第8学区 教職員向けの施設・居住区が並ぶ学区。
第9学区 伝統工芸からホログラムまで工芸・美術系の学校を集めた学区。純粋な実力で上下関係が決まり、年功序列が存在しないという学区独自の条例がある。
第10学区 学園都市の中で一番治安が悪い学区。配送業者がわざわざこの学区を迂回して目的地に向かうという逸話すらある。 その影響で土地が最も安く、『他の学区では敬遠される』様々な施設が凝縮されている。 学園都市で唯一の墓地が存在し、他にも少年院や実験動物の処分場、 大きな土地を必要とする研究施設や、原子力関連の施設も多数存在する。 過去に一方通行が在籍していた、 特例能力者多重調整技術研究所もこの学区に存在していた(現在は廃墟)。 また、『ストレンジ』と呼ばれるスラムのような地域があり、スキルアウトの根城になっている。 他、隠れた名所として、屋台尖塔という立体駐車場を利用した屋台の密集地帯が存在する。
第11学区 学園都市外周に存在し、陸路最大の搬入口となっている。
第12学区 多種各派の宗教施設が集中し、エキゾチックな街並みを持つ学区。
第13学区 幼稚園小学校などの初等教育機関が集中している学区。
第14学区 留学生を多く受け入れている学区。居住区は文化圏毎に分れている。
第15学区 学園都市最大級の繁華街。各種マスコミ各社が学園都市における本拠を構えており、流行発信街となっている。
第16学区 商業区で、他の学区からアルバイトを目的に通う学生が多い。
第17学区 自動化された施設の多い工業区。他学区に比べ、人口が極端に少ない。
第18学区 第7学区と同様の中等教育機関を主とした学区だが、どちらかといえば「学園」「学院」の形態を取った小中高大の一貫教育を主とした学校が多く、この学区に本拠を構えている学校はほとんどがエリート校である。
第19学区 再開発に失敗し急速に寂れてしまった学区。 全体的に街並みは古臭く、現代では既に廃れてしまった蒸気機関や真空管等を調べる研究機関が存在する。 古い技術の実験場として使うために、わざと寂れさせているという噂もあるらしい。
第20学区 各スポーツ協会が集中する学区。学力よりスポーツに重点を置いた学校が多い。
第21学区 学園都市の水源とも言える学区。 貯水用のダムが多数あり、 飲料用、工業用など多数のパイプによって学園都市全域へ配給されている。
第22学区 およそ2キロ四方の広さを持つ、学園都市最小面積の学区。 地表面積こそ狭いが地下数百メートルまで開発が行われており、 その内部では地下施設が発展しているという、学園都市でも際立って『未来未来した場所』である。 地上には一般的な家屋やビルは存在しないが、 太陽光発電や風力発電に頼れない地下街で用いる大量の電力を補うために設置された、 ビル30階分程度の高さを持つ『巨大なジャングルジム』のように立体的に組み合わさった風力発電のプロペラが並んでいる。 円筒型の地下階層は全部で10の区画に分かれており、下層部は丸ごと核シェルターになっている。 地下へ至る道路は直径2キロの外周を這うように螺旋状になっており、 上り・下りの車線を合わせると理髪店のポールのような配置をしているらしい。 ちなみに道路はオレンジ色の照明で照らされている。 地下90メートルに第三階層への入り口ゲートがある。地下市街の屋根は体育館のように鉄骨を張り巡らせて重量を分散することで自重を支えているが、 いざという時の為に複数の方式で天井を支える設計になっており、
地上から天井まで貫く形で立ち並ぶビル群も『柱』としての機能を持たせられている。 各階層の天井部は、地上のカメラが撮影した『星空』をリアルタイムで映し出すプラネタリウムのスクリーンになっており、 街の照明も同じ色で統一されているため、階層へ入ると星の海のど真ん中へ飛び込んだような印象を受ける。  内部には『水栽培技術の応用で作られた森』、『水力発電を兼用する川』などの自然も広がっている。 
第23学区

一学区を丸ごと航空・宇宙開発分野のために占有させている、一般学生立入禁止の特殊な学区。 スタンプのような丸い枠の中にいくつかの四角形を重ねた図形が学区エンブレム。 民間機の他に、学園都市の制空権を守る為の戦闘機や無人ヘリなどの開発も行われている。 そのため学園都市の中でも機密度が高く、荷物を送るときにも学区名以降を記さない厳重さである。 大覇星祭期間中の警備体制は学園都市内トップクラス。 その度合いは産業スパイ監視のために有人バスを用いているほど。 駅は学区の出入り口であるターミナル駅一つだけで、全線をかき集めたその駅は国際空港並みの広さと複雑さを持っている。 また、研究者の多い学区の為か、駅のコインロッカーは完全密閉で冷凍と冷蔵の機能が備わっているが、 上条曰く利用料は普通じゃ無い程高価であるらしい。 特殊な学区の為か、車の制限速度も甘く100キロまでOKとの事。

交通[編集]

学生が多数を占める学園都市では交通手段も学生を中心に運用され、バス地下鉄モノレールなどが主な公共交通機関となっている。ただし、学園都市全域に設定された完全下校時刻に合わせて運行ダイヤが組まれている。

学園都市内のバスは全てスクールバスであり、バス停も学校施設の名前を使っている[注 2]。スクールバスの動力は電気、または電気と天然ガスのハイブリッドである。操縦形式は基本的に有人だが、大覇星祭などのイベント時は必要に応じてオートパイロットにも切り替えられる。

前述の通り学園都市は外壁で囲まれ、内外を結ぶ交通手段は外壁に設けられた専用ゲートと唯一の空港を通じた空路しかなく、他は全て遮断されている。

土地・施設[編集]

学校や教育施設は#教育機関を参照。

窓のないビル
第7学区にある、統括理事長アレイスターの居城。その名の通り窓もドアも一切なく、電力も内部だけで供給されており、外部から完全に遮断されている。出入りには空間移動能力者の「案内人」の送迎が必要となる。
「演算型・衝撃拡散性複合素材(カリキュレイト=フォートレス)」という、衝撃波のパターンを計測し最適な振動を行って衝撃を相殺する特殊技術が用いられた装甲板が使用されている。その性能は核兵器すら耐えるほどで、自転エネルギーを使った一方通行の攻撃も全く効かなかった。そのほか、各種の薬品や温度への対策も別に講じられていると考えられる。
学舎の園(まなびやのその)
第7学区にある洋風の小さな街。隣接する5つのお嬢様学校がそれぞれの敷地を共用し合う形になっており、基本的に女性しかいない。居住区(学生寮)、商店街、研究・実験施設などが存在する。
街の境界線は大きな柵が設けられ、常時2000台を越える監視カメラが配備されているなど、強固なセキュリティで守られている。さらに商品や能力開発機材も独自生産されるという自己完結した都市の一画であり、世間知らずの箱入りお嬢様を生み出すともされる。
ウィルス保管センター
第5学区にある学園都市製コンピュータウィルスの解析・保管施設。ワクチンソフトのない未解析ウィルスや、研究機関が作製した実験用ウィルスなどがある。
15巻で第23学区の警備を分散させるダミーとして「ブロック」からクラッキングを受ける。
外部接続ターミナル
学園都市内部の独自ネットワークと外部のインターネットを接続・中継する施設。ネットに限らず、学園都市のあらゆる電気通信はここを迂回しなければ一切外部と遮断される。
ターミナルは東西南北に4棟あり、第3学区、第12学区、第2学区、第13学区にそれぞれ北部、東部、南部、西部のターミナルが位置している。
フラフープ
世界最大の粒子加速装置。学園都市の外周の壁に沿う形で、地下200mにサークル状に構築されている。加速段階に合わせて三つの装置があり、速度が上がるにつれて、ファーストサークル、セカンドサークル、サードサークルと、小さな円から大きな円に移行する。
19巻での「迎電部隊」によるテロで立て籠もり場所と脅迫材料に使われる。
博覧百科(ラーニングコア)
第13学区にある様々な学術系施設をまとめてテーマパーク化した施設。植物園と動物園が中心の屋外エリア、水族館のある地下エリア、美術館・図書館・博物館のある高層複合ビル『避雷針』の3エリアに分かれている。
新約7巻で、『人的資源』プロジェクトによる大規模戦闘の中心地となった。

政治・体制[編集]

建前では日本の一都市であるが、実際には統括理事長および統括理事会が行政立法司法の全てを独自に運営し、その他外交・軍事・経済・警備体制等も独自性が非常に高く、その実態は独立国家に相当する[11]。ただし、日本政府の意地として、学園都市独自の法律は全て条例扱いとなっている[11]。最高権力者は統括理事長のアレイスター=クロウリー

10月9日は独立記念日となっており、都市内では祝日である[12]

学園都市統括理事会[編集]

学園都市の司法・立法・行政・軍事・外交などの運営を司る最高機関。12名の理事によって構成され、その上に理事長アレイスターがいる。

組織としては一枚岩ではなく、構成員各々が自分の権益やそれぞれの得意分野を守るために行動することも少なくない。アレイスターによれば替えが利く人員だと言う。

外交・国際関係[編集]

上層部が各国の外交官と会うなど、学園都市独自の外交が直接行われている。作中世界における現代の科学技術は全て学園都市からもたらされているので、学園都市は世界中が恩恵を受ける必要不可欠な存在となっている。それ故に国際社会への影響力は非常に大きく、覇権国家的な側面もある。

また、自衛兵器や兵器開発研究の試作品という建前で独自の軍事力を有している(詳細は後述を参照)。必要とあらば他国への軍事介入も辞さず、第三次世界大戦では防衛のためと称してロシア本土への侵攻も行うなど、しばしば行きすぎた行動を取る。ただし、国際的な態度としては常に潔白なイメージを保つ。

なお、魔術サイドとの外交関係についてはとある魔術の禁書目録#用語・世界観を参照。

治安・警備[編集]

治安は主に、志願学生から選抜された「風紀委員」と教員有志による「警備員」によって守られている。後述を参照。

学園都市の科学技術や能力開発等の情報は極秘機密に当たるため、警備体制は非常に厳重である。基本的に都市内外は自由に出入りできず、内部の学生でも外出許可を受け取るには申請書類や発信機付きナノデバイスの注射など様々な条件が必要であり、外部の人間は厳重な審査を通った関係業者や学生の肉親にしか許可証が発行されない。

さらに前述の通り学園都市外周は高い壁で囲まれ、外壁上部は常に警備ロボットが巡回し、内部も人工衛星監視カメラなどによって監視されている。ただし、科学的なセキュリティは万全だが魔術には無防備という弱点があり、作中ではしばしば魔術師の極秘潜入や強行突破を許している[注 3]

基本的に治安は良いが、能力を利用した犯罪行為などが行われたり、一部の過激なスキルアウトが凶暴な犯罪を起こす事もある。なお、暗部では非合法な活動が横行しているが、これらは厳重に秘匿され表向きの治安上には存在せず、また上層部からの圧力によって警備員が関知出来ないようになっている事もある。

また、治安上の警戒レベルとして以下の四段階の警備強度(セキュリティコード)が学園都市全域に設定されている。

  • 第一級警報(コードレッド):「テロリストの侵入が完全に確定した状態」を表す。最上級の特別警戒宣言。
  • 第二級警報(コードオレンジ):「テロリストの侵入の可能性がある状態」を表す。この級以上が発令されると学園都市内外の出入りは完全に封鎖される。
  • 第三級警報(コードイエロー):第二級より一つ下の警戒レベル。詳細は不明。
  • 平時(コードグリーン):正常な状態を表す。

風紀委員(ジャッジメント)[編集]

能力者の学生たちによる学園都市の治安維持機関。原則として校内を管轄とする(校外でも学区内で活動することはある)。メンバーは盾のマークがある腕章を付けている。

「風紀委員」になるには「9枚の契約書にサイン」「13種類の適正試験」「4か月に及ぶ研修」が必須。能力のレベルは問われない。しかし、あくまで学生の機関であるので重要な任務に就かされることはなく、装備も必要最小限の物(ゴム弾や信号弾)。装備を使用したり、管轄外で活動すると始末書を書く必要がある。

警備員(アンチスキル)[編集]

教師(大人)たちによる学園都市の治安維持機関。原則として校外を管轄とし、職責・権限も風紀委員の上位に立つ。シンボルマークは三叉の矛(トライデント)を図案化した「Ш」形。

志願制で、必要な書類、方法などは風紀委員と同じ。危険手当のようなものはあるが、あくまでボランティア。盾やヘルメット、防弾チョッキなどの防具や次世代兵器が貸与されており、暴走した超能力者でも取り押さえられる。危険な職務であることも多く、科学結社との戦いや、第三次世界大戦のように都市外部へ派遣されることもある。

子供たちを守りたいと思う者がいる一方、学生たちになめられないようにするため、学園都市が誇る兵器に搭乗するため、という理由で志願する者もいる。

アニメ版『超電磁砲』では「警備員」の傘下の一機関として先進状況救助隊「MAR(Multi Active Rescue)」と言う部署が常設で設置されている。

教育[編集]

基本的に学生は、それぞれが通う学校で「時間割り」をはじめとする、宿題・試験・補習などの学習を行い、夏休みなどの長期休暇、部活動、放課後の自由時間などを過ごすといった一般的なライフサイクルを送っている。また、学園都市には幼稚園から大学院に至るまで全ての教育課程が揃っているので、基本的に一度学園都市に入学した学生は内部の学校に進学する。

超能力開発[編集]

学園都市では全学生を対象に「時間割り(カリキュラム)」という超能力開発が実施されている。学園都市における能力は学力と同等以上に重要視されるステータスであり、レベルの高低がコンプレックスに繋がる事も少なくなく、熾烈な競争社会のようにも描かれる。また、「SYSTEM」と呼ばれる概念が学園都市のスローガンであり存在意義とされる。

教育機関[編集]

とある高校
上条らが通う高校。正式名称は不明。第7学区にある学園都市内でも低レベルの学校で、生徒数も数百名程度。
常盤台中学(ときわだいちゅうがく)
第7学区にある世界有数、学園都市でも5本の指に入る私立の名門女子中学校。学舎の園を形成する学校の1つでもある。学生寮は学舎の園の内と外にある。
「義務教育終了時までに世界で通用する人材を育てること」を目標とした英才教育が施されている。能力開発では汎用性が高い能力の育成に特化し、生徒数は200人前後ながら、2人の超能力者(レベル5)と47人の大能力者(レベル4)を擁する。さらにそれ以外の生徒はすべて強能力者(レベル3)と、名門校の名に恥じない生徒構成となっている。
レベル3未満の能力者は王侯貴族であっても籍を置けないという。また休日でも制服で外出するという校則がある。寮内での能力使用は禁止とされている。
柵川中学校(さくがわちゅうがっこう)
第7学区にある区立の中学校。初春や佐天が在籍。
霧ヶ丘女学院(きりがおかじょがくいん)
第18学区にある高等学校。能力開発分野では常盤台と肩を並べる名門校。姫神、風斬、結標などが在籍した。
常盤台とは対称的に、再現が難しい特異な能力の開発を専門に行っている。
長点上機学園(ながてんじょうきがくえん)
第18学区にある高等学校。学園都市の5本指の1つに数えられ、能力開発分野では常盤台と並んでトップを誇る高校。布束や(書類上だけであるが)一方通行が在籍。
何故か上位の能力者でなくても一芸に突出していれば在籍できる。そのため教育機関では異例で、無能力者にも門戸を開いている。大覇星祭では常盤台を破って2年連続で優勝している。
繚乱家政女学校(りょうらんかせいじょがっこう)
メイドのスペシャリスト育成を専門にする家政学校。舞夏が在籍。
「メイドに休息は要らない」として原則休日が無い。一部のエリートメイドは、実地研修として学園都市中に派遣されている。
三沢塾(みさわじゅく)
シェア1位の規模を誇る大手進学塾で、学園都市第17学区に支店を置く。
能力開発を中途半端に知ったことでカルト宗教と化した。その後、姫神やアウレオルスとの事件が起こる(第2巻)。

その他にも、名称だけなら高崎大学(たかさきだいがく)や断崖大学(だんがいだいがく)などの教育機関が登場している。

科学技術[編集]

学園都市では最先端の高度な科学技術が運用され、文明レベルが外部より2,30年進んでいるとされる。隅々までそれらが行き渡っており、生活のあらゆる場面で登場する。

装置・兵器・技術[編集]

学園都市製兵器のコードネームに冠される「Hs」は "Hard science"(=自然科学)の略称で、「科学の力によってあらゆる不可思議な闇を薙ぎ払う」という科学万能主義的な意味が込められている。

樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)
世界一の演算能力を持つ超高度並列演算処理器(アブソリュートシミュレーター)。例えば空気中の分子1つ1つも完全にトレースすることで、1ヵ月先の完全な天気予報を可能にする(予報ではなく「予言」とまで称される)。それすらも他の演算の空き時間を利用して1ヵ月分まとめてやっているに過ぎない。実際に実験を行う前のシミュレーターとして用いられており、使用には統括理事会の許可が必要。
本体は学園都市の人工衛星「おりひめI号」に密かに搭載されていたが、1巻でインデックスの「竜王の殺息」を受け破壊される。その事実は秘匿され、以降の使用申請は全て却下されることになった。その後、8巻で中枢部品の「残骸(レムナント)」を巡り、事件が起こる。
書庫(バンク)
学園都市の総合データベース。基本的に生徒や能力など学園都市に関わる情報の全てが登録されている。使用条件は不明で美琴は毎回ハッキングして情報を引き出している。
学習装置(テスタメント)
知識や技術を電気信号として脳に直接記憶させるための装置。しばしば「洗脳措置」とも表記される。妹達の人格データ形成や、打ち止めへのウイルスデータのインストール・アンインストールなどに使用された。
幻想御手(レベルアッパー)
駆動鎧(パワードスーツ
身体の外側に着用する事で、使用者の身体機能や動作を補助・強化する機械の総称。いくつかのバージョンや種別があるが、基本的には硬い装甲で全面が覆われ、内部には電力駆動の機械装置が備えられ、非常に高い防護性能と運動性能を有している。巨体や重量の割に鈍重ではなく、並み外れた高速運動が可能な機動力を有しているのも特徴。作業用や防護服、災害救助や治安維持など様々な用途があり、兵器としても運用されている。
人間とそれほど変わらない物から二回り以上大きい物まで色々なサイズがあるが、人間が着る物には変わりないため、原則的に人間の外観から逸脱し過ぎない人型二足歩行タイプである。また、脳や人体など内側を補強するタイプもあり、作中では「一定の水準を超えた駆動鎧はサイボーグと変わらない(逆も同じ)」と語られている。
なお、学園都市の外部に売り込む際には安全性と機密情報流出防止の為、技術水準を3,4世代ほど落としグレードダウンさせている(エンジニア曰く「外でもギリギリ再現できる程度の劣化品」)。
HsPS-15
アビニョンを襲撃した学園都市機甲部隊に配備されている最新型駆動鎧。通称「ラージウェポン」。全長2.5mの巨体で、全身に迷彩が施されており、頭部が巨大でドラム缶のような形をしているのが特徴。銃身が異様に太く、シリンダー内で二種類の弾頭を使い分ける事が出来るリボルバー式のショットガンを装備している。状況に応じて最適な調整を行う新型の自動補助装置が搭載されているが、試作機なためか特定の条件でエラーが出る場合がある。
アニメ版などに登場する駆動鎧は基本的にこの機体のデザインが用いられている。アニメ『超電磁砲』にも先進状況救助隊に配備されている機体として登場しているが、こちらでは何故か外部向けの低性能タイプが使われている[13]
HsAFH-11
第23学区・制空権保全管制センターより発進する、学園都市最新鋭の無人攻撃ヘリ。通称「六枚羽」。6枚の「羽」は機銃やミサイルなどの武装を施され、またそれぞれが関節を持つことから人間のような動きで6方向へ攻撃を行うことが可能。
また規格外の防御や回避も搭載されている。高速飛行時の最大速度は3000km/hマッハ2.5)。1機で250億円ほどする超高級品である。
HsB-02
学園都市が開発した超音速ステルス爆撃機。7000km/h(マッハ8)を超える超音速巡航が可能で、「地殻破断(アースブレード)」と呼ばれる対地爆撃兵器を装備している。輸送機としても使用される。
HsB-07
HsB-02が第三次世界大戦以後、さらにバージョンアップした機体。
HsF-00
学園都市が開発した超音速戦闘機。全長約80mという巨体ながらマッハ5.7を超えるスピードと飛行機の常識を超えた機動力を実現。常人ではその挙動に耐えられないため、パイロットは肉体を凍結させている。HsB-02の基本フレームを利用して開発された。
軌道上防衛兵站輸送システム(Space Save Supply Shoot System)
通称S5。本来は準安定状態で液体を保ち続けるように調整された水に栄養剤を溶かしたものや植物の種子を詰め込んだカーゴを高速で射出することのできる、惑星居住計画用巨大施設。ただし、射出時の初速が1500㎞/hとなっているため軍事目的での運用も可能であり、純粋な水を地表に打ち込んだだけでも15㎞に及ぶ巨大なクレーターを穿つ爆弾となる。
清掃ロボ
学園都市に配備されているゴミ箱状の自走ロボット。道に落ちているゴミを自動的に回収する。『とある魔術の禁書目録たん』では「清掃ロボット4649」(警備機能付き&シリアルナンバー入り)を7000円で販売していた。
警備ロボ
学園都市に配備されているゴミ箱状の自走ロボット。攻撃を感知すると警報装置が作動して増援を呼ぶ。

社会[編集]

経済[編集]

日本国内なので日本円が通貨として使われているが、内部で流通する貨幣は学園都市内に設けられた造幣局から独自に発行されている。学園都市製の貨幣にはICチップが埋め込まれ[14]、使用履歴が読み取れるようになっている。貨幣を故意に遺棄や破損させることは禁じられているが、マネーカードと呼ばれるプリペイドカードはその対象外となっている。

また、学園都市内では独自の税制が施行されている。税率は一律ではなく、人口の8割が学生である事などから、漫画菓子といった子供向けの嗜好品に高い税が課せられている。その代わり、学食や教材といった学生生活に必要な物は格安となっている。

主に、一定の水準まで型落ちした科学技術を外部の企業に輸出するなどして莫大な資金を得ている。そのため学園都市内の経済は基本的に豊かである。

産業[編集]

食物は「農業ビル」と呼ばれる植物工場や畜産工場施設によって人工栽培・人工飼育されたり、クローン食品が作られるなど科学的に生産・管理され、殆ど学園都市単体の自給自足となっている。工業などの他産業も可能な限り学園都市内で賄われ、主に自動化された工場などで生産される。その他にも生活に必要な商業施設や各種インフラも揃っており、学園都市だけで完全に都市機能を自己完結させるだけの設備が整っている。

街中の至る所に配置されたプロペラ風車による風力発電が学園都市の主な電力源となっている。送電ルートは一方的な供給ではなくネットワーク状に構築され、中央ハブ変電施設により電気の流れを制御・管理している。これにより、事故や災害で一部が破壊されても停電が起こりにくいという利点がある。なお、大規模な水力発電が行われている第22学区のようにその他の電力源もある。また、送電線などは地下に埋め込まれているため、学園都市の街並みには電柱が一切存在しない。

流通[編集]

世界各地に点在する学園都市協力機関から独自の補給ルートを構築しており、必要な物資は外部の政府や企業に頼る事なく全て得る事が出来る。このため、面積の小さい学園都市でも資源が不足する事はない。

主な輸送方法は、学園都市製の巨大な潜水艦によって付近の海域まで運び、そこから小分けして港へ上げて陸路で運ぶルートと、空輸で直接学園都市内の空港へ運ぶルートの2つがある。

生活[編集]

学園都市は外部から入学者を募っており、保護者が学費を支払い、入学した学生は例外なく親元を離れて暮らす事になる。そのため、学園都市内の学校は全て全寮制で学生寮などの住居が提供され、学生全員に奨学金として生活費が毎月支給される。しかし、このシステムを悪用した「置き去り」などの問題もある。

学園都市内で学生が死亡した場合、遺骨は徹底的な焼却処理の下、親元へ帰されるのが常となっている[15]。したがって、学園都市内で墓を建てたいという希望は少なく、墓地は学園都市第10学区にただ一つ存在するのみである[15]。前述の通りこの墓地に学生の骨が収められることは稀であり、「置き去り」や学園都市暗部の者がそれに該当する[15]

文化[編集]

外部と隔絶された社会の上、大学や研究機関が開発した試作品・実験品の実地販売テストが広く行われている事もあって独特な商品が流通するなど、流行・文化が外部と微妙にズレているという特徴がある。

科学尽くしの街だけあって、基本的に住人は科学主義的な価値観を持つ。また、オカルトや神秘といった非科学を一切信じず、不可思議な現象でも科学的な視点から分析する傾向がある。前述のように神学も科学的側面から捉え、内部で広まる都市伝説も怪談系は少なく専ら陰謀論が主流[16]

行事[編集]

無数の学校がある学園都市の性質上、年間行事や定期試験などは時期が統一され自然と大規模になる事が多い。

大覇星祭(だいはせいさい)
学園都市の全学校が参加する超大規模な体育祭。 9月19日から25日までの7日間に渡って開催される。
競技内容自体は一般的な運動会と大差無いが、データ収集の名目で競技中の能力使用が推奨されているため、中にはド派手な超能力バトルと化す種目もある。外部に向けたイメージアップ戦略の狙いもあり、開催期間中は一部を除いて外部にも一般公開されている。テレビ中継も行われ、海外にも放送されている。
一端覧祭(いちはならんさい)
学園都市の全学校が参加する超大規模な文化祭。11月に開催される。
学校見学会やオープンキャンパスも兼ねているため、主に他校生や入学希望者が対象となる。そのため大覇星祭と違って外部には公開されないが、逆に常盤台などの名門校が見学者獲得の為に力を入れており部分的に開放されるという。
広域社会見学

社会問題[編集]

置き去り(チャイルドエラー)[編集]

学園都市に預けられたが、その後親が蒸発してしまった捨て子孤児たちの事、及びその行為・社会現象。初めから子供を捨てる目的で、最初の学費のみ払って消えてしまう親も少なくない。「置き去り」を保護する制度や専用の施設もあるが、身寄りがないのを逆手にとって非人道的な実験に利用しようとする暗部の研究機関も存在する。

スキルアウト[編集]

無能力者(レベル0)の武装集団の総称。大半は寮に住んでいても通学しない者、通学はしても夜になると行動する者で、簡単に言えば不良やチンピラの集まり。しかし、武装してATMを襲うなど、ギャングに近い集団も多い。能力開発に行き詰ったいわゆる落ちこぼれの集まりだが、稀に能力を隠して在籍する高レベルの者もいる。 色々な派閥や集団が存在。第7学区の場合、駒場利徳によって統一されていた。

学園都市の暗部[編集]

非常に高い科学技術と生活水準を有する一方で、その裏では生命倫理や人権倫理を無視した非人道的な研究および戦闘兵器の開発が進められていたりと不透明な部分も少なくない。さらに非合法な闇取引を行う業者や犯罪組織なども密かに暗躍しており、「風紀委員」「警備員」とは別に、暗殺あるいは破壊工作と言った決して表沙汰にできないような任務を請け負う暗部組織が多数存在している。

暗部組織[編集]

所属する人物についてはとある魔術の禁書目録の登場人物#学園都市の暗部組織を参照。

猟犬部隊(ハウンドドッグ)
アレイスター直属の実行部隊。リーダーは木原数多。元より素行や人格に問題のあるいわゆる“人間のクズ”ばかりを集めて構成されている。
アレイスター本人から直接命令を受けて行動し、嗅覚センサーを駆使して標的を追い、重武装で「さっさと殺す」任務に特化した部隊だが、あくまで短期間で決着を付ける事にのみ長けた部隊のため、中には長時間の緊張状態に置かれたり、逆に窮地に追いやられる事に慣れていない隊員も多い。部隊員は英語人名のコードネームで識別されている。
「0930」事件時に打ち止めを誘拐、ヒューズ=カザキリの発動という目的は達成したが、一方通行によって隊員は次々と倒され、最後にリーダーである木原が殺された事で組織は壊滅する。その後再編されたらしく、19巻でアレイスターの命令により浜面を狙うも麦野に瞬殺されている。
グループ
統括理事会直下の実行部隊。リーダー格は土御門元春(厳密な意味でのリーダーは定めていない)。基本的に表世界で片付けられない問題を秘密裏に処理する。構成員は皆、学園都市に何らかの弱みを握られている。
暗部組織間抗争に関わった部隊では、唯一構成員全員が生き残り、一方通行によって暗部組織全てが解体されたことで、構成員もそれぞれ暗部から解放された。
学園都市の組織としては珍しい、能力者と魔術師の混成チーム(一方通行と結標、土御門とエツァリ)となっている。
スクール
統括理事会直下の実行部隊。リーダーは垣根帝督。具体的な活動目的は不明。
暗部組織間抗争の原因。アレイスターとの直接交渉権を得るために行動を起こし、親船最中の暗殺未遂、「滞空回線」を解析するための「ピンセット」の強奪などを引き起こしたが、垣根が一方通行に敗れたことで壊滅した。
アイテム
統括理事会直下の実行部隊。リーダーは麦野沈利。統括理事会も含めた暗部組織等の監視・制御を目的とし、暴走した場合に対応措置を取る。
年齢の近い少女の集まりであるため、温度差こそあったもののメンバーの仲は比較的良好であった。暗部組織間抗争において「スクール」の反乱鎮圧のため行動していたが、逆に壊滅させられかけ、さらに麦野と浜面の仲間割れで瓦解する。その後、ロシアで麦野と浜面が和解したことで再結成し、新約1巻では新生「アイテム」と表記されている。しかし、この時点では暗部とは手を切っており、具体的な活動内容も未定となっている。現在、メンバー全員が同じ部屋でルームシェアをして暮らしている。
『超電磁砲』でも登場しており、「ミサカネットワーク」や「絶対能力進化計画」に関する研究所の護衛を行い、美琴と対峙した。
メンバー
アレイスター直属の実行部隊。リーダーは博士。具体的な活動目的は不明。
暗部組織間抗争において「スクール」「ブロック」の反乱鎮圧のため行動するが、全員が敗北して壊滅した。
ブロック
統括理事会直下の実行部隊。リーダーは佐久辰彦。学園都市とその外部協力機関との連携を監視することを目的とする。
暗部組織間抗争の原因。都市の暗部から脱するため、アレイスターの殺害を狙って様々な手を打つが、最終的に「グループ」によって行動不能にさせられ壊滅する。
迎電部隊(スパークシグナル)
「猟犬部隊」と同等の部隊。学園都市の情報流出防止と、それを行った者の(殺害も含む)徹底排除を目的とする。
19巻において、学園都市の最重要機密である「ドラゴン」の情報開示を求め粒子加速実験施設をジャックするテロを起こす。しかし、「グループ」や「ドラゴン」を知られたくない潮岸によって壊滅させられた。
新入生
第三次世界大戦終結時に一方通行と学園都市上層部による交渉で解体されるも、来るべき脅威に備えて暗部組織の構成員達が再結集した武装集団。その脅威とは学園都市とは違う法則を用いて不思議な現象を起こす集団、すなわち魔術である事が後に判明する。「科学技術は常に進歩し続けていて、昨日の最新が今日も最新とは限らない」というコンセプトの元に、学園都市内のパワーパランスを崩しかねない技術を大量に投入しているのが特徴。
構成員の一部が第三次世界大戦終戦後、都市上層部への抑止力となった一方通行と浜面を抹殺するため、両者と接点があるフレメアの暗殺計画を企て、都市上層部に彼らの危険性を示すことで、彼らを抹殺する大義名分を得ようと画策したが、失敗に終わる。

「猟犬部隊」、「迎電部隊」以外の暗部組織の主要構成員は基本的に4人1組の小規模なものだが、ある程度は裏社会の人間を動かせる権限を持っている。なお、15巻での暗部組織間抗争等で壊滅した「スクール」「ブロック」「メンバー」などの組織は19巻で統合再編されることが決定していた。

計画・実験[編集]

絶対能力進化計画(レベル6シフトけいかく)
一方通行をレベル6へと昇格させる計画。樹形図の設計者の予測演算により、各種演習を通して、量産能力者(レディオノイズ)を計2万体殺害することを実行する。提唱者は木原幻生[17]
一方通行が約半数を殺した後の10032次実験において、無能力者である上条が一方通行を倒したことで計画は凍結される。
アレイスターがどこまで関与していたかは不明だが、計画の凍結も含めて自身の計画の一部に組み込んでいる。
量産型能力者計画(レディオノイズけいかく)
御坂美琴のDNAマップを使って、レベル5(超電磁砲)を人為的に量産しようとした計画。天井亜雄が主導した。
最終段階で樹形図の設計者の予測演算により、製造されるコピーは美琴のスペックの1%にも満たない「欠陥電気(レディオノイズ)」であることが判り計画が打ち切られる。その後、絶対能力者進化実験が始動し、一方通行のターゲット役として用いられることとなる。
第三次製造計画(サードシーズン)
上記の量産型能力者計画を再開させたもの。番外個体(ミサカワースト)はこの計画に基づいて生み出された。彼女曰く「ミサカネットワークの再構築」が主目的とのことだが、詳細は不明。
暴走能力の法則解析用誘爆実験
暗闇の五月計画
一方通行の演算パターンを参考に「自分だけの現実」を最適化しようとした計画。
計画自体は失敗であったが、この計画の被験者であった絹旗最愛は、一方通行と同じような常時展開された自動防御能力を持つに至る。なお、被験者は能力使用中に感情が高ぶると一方通行と同じ口調(長母音と「ん」がカタカナ(ァ・ィ・ゥ・ェ・ォ・ン))になる。
プロデュース
「暴走能力の法則解析用誘爆実験」や「暗闇の五月計画」と同じ、「置き去り」を使った学園都市暗部の研究。
詳細は不明だが、「自分だけの現実」がどこに宿っているのかを調べるために被験者の脳を切り分けるという非道なものだったらしい。
人的資源(アジテートハレーション)
薬味久子が主導する、全ての「ヒーロー」を最小の犠牲で共倒れさせヒーローのいない世界を作り出すためのプロジェクト。フレメア=セイヴェルンを人造庇護対象とし、AIM拡散力場を組み込んだ濃淡コンピュータ(仮)から「フレメアを助け出し、邪魔者を排除する」という天啓を受けた7500名のヒーロー同士をビリヤードの玉のように対消滅させることを目的とする。
『博覧百科』に逃げ込んだフレメアを追い全ヒーローが同所で戦闘を開始したが、第6位を除く全超能力者が集結し鎮圧にあたったことに加え、フレメアの逆干渉で恋査に流れ込んだAIM思考体を上条の『幻想殺し』が粉砕したことで失敗した。

暗部関連技術[編集]

体晶(たいしょう)
意図的に能力を暴走させる物質。基本的にデメリットしかないが、滝壺理后のように能力を高める効果もある。しかし、使用を続けると使用者は「崩壊」する。
『超電磁砲』には「能力体結晶(のうりょくたいけっしょう)」の名で登場した。
T:GD(タイプ:グレートデーン)
象のように長い鼻を持つネコ科肉食獣のような形をしたロボット。装甲はチタン合金と合成樹脂からなり、盲導犬ロボット用歩行プログラムが導入されている。マイクとカメラを搭載し、無線ネットワークを利用して会話もできる。捜索用の設計であるため、パワーはあまり高くない。
T:MQ(タイプ:モスキート)
蚊の形をしたロボットで、人間の体の制御を奪うナノデバイスを注入する。
T:MT(タイプ:マンティス)
巨大な蟷螂の形をしたロボット。目立つ分パワーは桁違い。
HsSSV-01「ドラゴンライダー」
人の体に似せるという条件を排除され、「表側」のありとあらゆる技術を積み込み、全天候・全環境において圧倒的な機動力を確保し、迅速な部隊展開と敵勢力の制圧を目的に作られた正義の味方のためのバイクを含めた駆動鎧。最高時速1050kmという、地上を走る乗り物としては常識外れな速度を誇り、搭乗者にその速度での制御、操作を維持させるために、体の内外からサポートを行うシステムが組み込まれている。本来警備員の新型警邏バイクだったものを第三次世界大戦のために改造を加えたものだが、予想外に戦争が速く終結したため永眠するはずだった。しかし、作り手である丈澤道彦が浜面仕上に託し、彼が装着したことで実戦に投入され、「新入生」の駆動鎧と激戦を繰り広げた。
ハッキング防止用にあえて電子ロックではなく精巧なアナログ錠を採用しており、その所為かは不明だが浜面にあっさりセキュリティを解除されている。
FIVE_Over. Modelcase_”RAILGUN”(ファイブオーバー モデルケース・レールガン)
シルバークロースがコレクションする駆動鎧の一つ。「純粋な工学技術で、基となった才能を超える」ことを想定して作成されたモデルの一つであり、第三位「超電磁砲」を機械的に再現・超越する為の駆動鎧。御坂美琴の能力を機械的に再現・発展させた「Gatling_Railgun(ガトリングレールガン)」と呼ばれる鎌状の主砲を搭載し、一発一発が本物をも上回る銃撃を毎分4000発撃つ事が出来る。基本的に人間が乗り込んで操縦するタイプの兵器だが、たとえ搭乗者が動けなくてもその人間のシナプスを制御システムに組み込む事で自動的に戦闘を行う事も可能。しかし、その場合だと単調な攻撃しかできなくなるのが欠点。黒夜が浜面達を抹殺するため送り込んだが、攻略した浜面が搭乗し逆に反撃された。
しかしわずか1カ月にも満たない間にその弱点を克服し、完全な無人兵器として改良され、バゲージシティ制圧やオティヌス討伐に投入されることとなった。
ライフアーマー
シルバークロースがコレクションする駆動鎧の一つ。アルマジロのような曲線の装甲で構成された、極めて小さな駆動鎧。装甲には電子制御で衝撃を逃がす機構が備わっており、純粋な防御力は高い。他駆動鎧のインターフェイスユニットとしての能力を持ち、内部に格納される事で、外側に着込んだ駆動鎧をそのまま操作出来る。
ハイウェイチーター
シルバークロースがコレクションする駆動鎧の一つ。四足型で地上を時速750㎞で走行可能。
Emergency(エマージェンシー)
シルバークロースがコレクションする駆動鎧の一つ。「外部装甲」としての駆動鎧とは一線を画す存在であり、粘性のある黒いオイルのようなものと、帯状のゴムのような素材で構成される。「分厚い装甲を着込む」ような他の駆動鎧と違い、人工的な筋肉を外側から着込んだような、デザインとしては不完全な状態で装着する。千切れた腕を外殻で繋ぐことで強引に修繕したり、人間の肉体を無視した無数の歪な腕を生やすなど、中の人間の状態など関係なく戦闘を続行することが可能であり、手足や筋肉の負傷はもちろんのこと、内蔵破壊や失血、脳の負傷であっても「経由(バイパス)」してしまうことができる。
エネミーブラスター
シルバークロースがコレクションする駆動鎧の一つ。八本足の巨大な虫の上部に人間の上半身を取り付けたような、異形の大型駆動鎧。左腕には機関銃、右腕には滑空砲を搭載。ロシア平原での野戦を想定したモデル。広域電波式の照準を搭載しており、その精度は高く、走行中に連射しても5000メートル先の標的に95%以上の確率で命中させる。
ビーランチャー
シルバークロースがコレクションする駆動鎧の一つ。情報戦に特化した駆動鎧であり、清掃ロボや警備ロボが発する電波の傍受や、装甲内部から伸びるケーブルを接続することでの通信網傍受を得意とする。「エッジ・ビー」の操作による遠隔補佐や情報戦を得意とする。
滞空回線(アンダーライン)
アレイスターが用いる情報網及び情報収集装置。ナノサイズの装置で学園都市中に5000万個程ばらまかれている。アレイスターが表向きの監視網から外れている出来事にも精通しているのはこの装置のため。その性質上、学園都市の最機密情報が蓄積されている。
ピンセット
正式には超微粒物体干渉吸着式マニピュレーター。素粒子サイズの物を掴み解析するための装置。「スクール」が滞空回線を解析するために素粒子工学研究所から盗みだす。

その他関連用語[編集]

虚数学区・五行機関(きょすうがっく ごぎょうきかん[注 4]
生徒の間で語られている都市伝説の1つ。「学園都市最初の研究機関」「学園都市を影から統べる組織」などと噂される不透明な謎の存在。単に「虚数学区」とも呼ばれる。魔術サイドからは「窓のないビル」の事だと認識されている。
その正体はAIM拡散力場の集合体そのもの。学園都市の全能力者(230万×0.8)人分重ね合わせた物で、学園都市と同じ座標の別位相に位置している。その一部でもある風斬氷華は「陽炎の街」と称し、全てが不安定に揺らぎ様々に変化する空間だという。アレイスターの計画の目的の1つは、これを制御することで、「別位相の力」や「その力の集合体」という点で「天使の力」や天界と似ているが、実際は天界とも既存のどの異世界とも異なる1つの新たな人工の「界」であるという。土御門の推測によると、「界」が完成するとあらゆる魔術は消滅し、「妹達」が外部の協力機関に送られた事すら虚数学区の効果範囲を拡大させる為のアレイスターの目論見の内だった可能性もあるというが、実際の真相は不明。
「0930事件」でアレイスターが未完成ながら展開した際は、中心核としてヒューズ=カザキリが顕現し、都市内において魔術に対する阻害効果が発生していた。
ドラゴン
学園都市の最機密情報。「グループ」が追う物であり、いくつかの事件のきっかけでもある。その正体はエイワス

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 初期(第6巻まで)は学生数が230万人とも記述されていた。
  2. ^ 「第7学区・常盤台中学学生寮前」など
  3. ^ しかし、アレイスターが魔術に精通している事もあって本来対策は取れるはずで、6巻では土御門が「本気で力を入れればいくらでも阻止できる」と推測している。
  4. ^ 初期には「虚数学区・五行機関(プライマリー=ノーリッジ)」とルビが振られた事もある。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 『とある魔術の禁書目録ノ全テ』72ページ
  2. ^ 第19巻 349ページ
  3. ^ 学芸都市編SS 第1話
  4. ^ SS2巻
  5. ^ 第13巻 154ページ
  6. ^ 第4巻 11ページ
  7. ^ 第7巻 49ページ
  8. ^ 読売新聞(多摩版) 2010年10月21日付
  9. ^ アニメ背景訪問(聖地巡礼) とある魔術の禁書目録
  10. ^ 『とある魔術の禁書目録ノ全テ』73ページ
  11. ^ a b SS1巻 187ページ
  12. ^ 第15巻 18ページ
  13. ^ 『アニメとある魔術の禁書目録ノ全テ』 143ページ
  14. ^ 第15巻 25ページ
  15. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「.E5.A2.93」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  16. ^ 3巻 124ページ
  17. ^ 『超電磁砲』第9巻第55話

参考文献[編集]