姫のためなら死ねる

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姫のためなら死ねる』(きみのためならしねる)は、くずしろによる日本4コマ漫画竹書房ウェブコミック配信サイトまんがライフWIN』で2010年3月10日更新分より連載中。

ストーリー[編集]

時は平安時代。中流貴族の娘で才能と退屈を持て余していた引きこもりニート清少納言は、友人の薦めで中宮定子女房として仕えるべく面接を受ける。初対面の定子に字の美しさを褒められた清少納言はその高貴さ・愛らしさに圧倒され、定子に生涯を捧げる決意をする

登場人物[編集]

定子周辺[編集]

清少納言(せい しょうなごん)
枕草子の作者にして中宮定子の女房。27歳。中流貴族の出であり、卓越した記憶力と文才に恵まれている。女房として宮仕えするまでは引きこもりだったが、見かねた友人・弁官の薦めで中宮定子の家庭教師になるための面接を受けて女房となった。面接の際に定子に一目ぼれし、変態的なまでに定子を敬愛するようになる。ところ構わず定子への愛を語る一方、無自覚に思わせぶりな態度をとることで周囲の人間から誤解を受けることが多い。
酒が弱く、少しでも酒を飲むと理性の箍が外れてしまう上に、酔っている最中の記憶は酔いが覚めた頃には残っていない。定子絡みのこととなると通常では考えられないような能力を発揮し、十二単を身に着けたままオーバーヘッドキックをしたり、帰りを待つ定子のもとに文字通り飛んで帰ったりといったことができる。
紫式部とは互いの作品や感性を批判し合いつつも、似た立場の者同士として相談を受ける関係でもある。同室の同僚である紅式部から好意を寄せらせているが、そのことに気付いてはおらず本音を話せる数少ない友人の一人としてみている。定子を取り合う関係から彰子・主上との仲が悪く、たびたび二人から嫌がらせを受けている。
中宮定子(ちゅうぐう ていし)
主上の中宮。13歳。大勢の女房に囲まれて育ち教養も容姿も完璧であるが、公私を通じて真に友人と呼べる相手を欲し、「家庭教師」の名目で清少納言を登用した。清少納言から変態的に愛されていることに気づかないまま、ただ純粋に清少納言のことを慕っている。
清少納言とより親密な関係になりたい・独占したいという気持ちが強く、関係を深めるためにどうすればいいかを常に模索している。清少納言が自分以外のものと親密な関係になることを危惧しており、そうした兆候が見られた際には焼きもちを焼いて非常に威圧的になる。清少納言と紫式部が一緒に寝ている現場を目撃して以来、二人の関係を特に疑っている。清少納言との関係について母である貴子に相談することが多い。
中宮になる以前は彰子同様にやんちゃな子供だったが、中宮になったことを期に落ち着いた。このことが彰子に従姉との間の距離を感じさせる結果となった。
弁官(べんかん)
中宮の母・藤原貴子に仕える女房。30歳くらい。清少納言の友人であり親代わりのような存在。清少納言とは母親同士の仲が良かったことから腐れ縁が続いており、引きこもりのニート生活を満喫していた清少納言を見かねて定子の家庭教師になるよう薦めた。しかし、実際に登用されてから定子への偏愛ぶりを爆発させて暴走し続ける清少納言に不安を覚える日々を送っている。本作品では貴重な常識人であり、主に自由奔放な清少納言や貴子にツッコミを入れる立場。幼馴染の清少納言に対して度々強烈なツッコミを入れる一方で、主君である貴子には頭が上がらず遠慮がちに突っ込むことが多い。
主君である貴子とは単なる主従関係以上の特別な関係にあり、二人の親密な関係を目の当たりにした定子からは主従の権化として目標にされている。貴子を慕っている一方で、貴子からの過剰に性的なスキンシップに困惑することも多い。
紅式部(こう しきぶ)
定子の女房で清少納言の同僚。17歳。同じく定子の女房である白銀小左近、翆中納言と仲が良い。出会った当初から清少納言に好意を寄せているが、自分の気持ちに素直になれず、口を開く度に思っていることとは反対のことを言ってしまい、自己嫌悪に陥ることが多かった。弁官の紹介で清少納言と同室となり、関係が深まるにつれて徐々に素直に接することができるようになる一方で、最初に清少納言に感じた印象と現在感じている印象とのギャップに思い悩んでいる。
清少納言の定子への想いを知っているが、ときおり見せるおもわせぶりな態度を見せられるせいで諦めきれずにいる。傍から見て明らかに恋愛感情を抱いているが、周囲にそのことを指摘されても認める様子はない。
藤原貴子(ふじわら の たかこ)
定子の母。30歳くらい。前髪パッツンと妖艶な目元が特徴的な美女。掴み所のない飄々とした性格で、その場の思い付きで周囲の人間を巻き込んだ騒動を起こして楽しんでいる。お気に入りの女房である弁官にたびたびちょっかいをかけて困らせている。定子と清少納言の関係を見守っており、定子から相談を持ちかけられると、持ち前の茶目っ気を出しつつも、的を射た意見で娘を導いている。
倫子を義妹にするために道長の正妻となるよう口説き落とすなど、自らの欲求に忠実であり、そのためには手段を選ばない。
白銀小左近(しろがね こさこん)
定子の女房で清少納言の同僚。翆中納言とは同室で普段から一緒にいることが多い。状況を把握し空気を読むことに長けており、いつも笑顔を浮かべて周囲の騒ぎを見守っている。紅式部にアドバイスをする役回りが多く、歯に衣着せぬ物言いで物事の核心をつく発言をする。お酒が好き。
翆中納言(すい ちゅうなごん)
定子の女房で清少納言の同僚。白銀小左近とは同室で普段から一緒にいることが多い。口数が少なく、いたって常識的な価値観の持ち主で周囲の騒ぎに困惑気味。

彰子周辺[編集]

藤原彰子(ふじわら の しょうし)
定子の従妹。定子と紫式部に特別な愛情を抱いている。好意を抱いた相手へ依存しがちで、紫式部が自分以外の人間のことを考えるのは許せないと本気で考えている。定子と紫式部に親しく接する者には、相手がだれであろうと強い敵愾心を露わにし実力行使も辞さない。清少納言を定子から引き離すために、定子との距離ができる原因であることから恨みを抱いている主上と結託したり、紫式部目当てで女房に志願した菅原孝標女を清少納言を倒す戦力になると判断し登用するなど、気に入らない相手でも自らの欲求を満たすために利用できると判断すれば柔軟に対応する利己的かつ合理的な性格の持ち主。
定子が中宮になって以来距離を感じており、同じ立場に立つことで再び距離を縮めることができると信じて中宮を目指している。
紫式部(むらさき しきぶ)
彰子の女房・家庭教師。24歳。常に胸元を強調するように着崩しているが、本人の趣味ではなく、浮気を疑った彰子が首や胸元についてキスマークがつけられた場合にすぐ分かるよう指示したもの。無邪気で我儘な彰子の言動に振り回されることが多い。
現在では周囲の人間と円滑なコミュニケーションを図っているが、彰子の女房となる以前は、自らの能力の高さを鼻にかけて周囲の人間を見下して関係を絶っていた。幼馴染との関係性の変化にショックを受け腐っていた際、彰子に出会って助けられて以来、彰子に忠誠を誓い周囲と壁を作ることなく接するようになった。彰子の自分に対する独占欲の強さに呆れながらも、同時に彰子が自分を必要としなくなることに対して強い不安感を抱いており、相互に依存した関係にある。
清少納言に対して対抗意識を燃やしつつ、感情をぶつけ合う関係として特別な意識を持っているが、定子一筋の清少納言とは互いへの意識に温度差がある。清少納言に著書の源氏物語をただの卑猥な小説と見做されている一方、清少納言の書いた枕草子を著者の自己顕示欲が前面に押し出された作品だと批判している。
和泉式部(いずみ しきぶ)
彰子の女房にして紫式部の同僚。20歳。教養よりも容貌に磨きをかけるタイプで、しょっちゅう異性と恋をしては破れて凹み紫式部の慰撫を求める。その割には恋愛に懲りる様子はなく、逆に恋路に興味が薄い紫式部に恋愛のための努力を促すなど打たれ強い面も見せる。容貌を重視する一方で歌人として優れた才能を発揮し、恋愛に関する数々の歌を世に送り出している。紫式部のことを慕っているが、紫式部からは嗜好の違いから苦手意識を持たれている。
藤原倫子(ふじわら の のりこ)
彰子の母。長い黒髪で片目を隠している。面倒になると直ぐに殺す・死ぬなどの物騒な発想に落ち着く。道長との結婚が決まったときも呪い殺すか自殺するという結論に達するが、貴子に口説き落とされてからは一転して結婚を承諾、更に貴子に対して偏執的な盲愛を抱くようになった。娘・彰子の家庭教師である紫式部にも屈曲気味ながら愛情を注いでおり、彼女に危害が及べば実力行使も辞さない。
菅原孝標女(すがわら の たかすえ の むすめ)
更級日記の作者にして彰子の女房。源氏物語を全巻暗記するほどこよなく愛しており、作品と同様に作者の紫式部も崇拝している。大人しそうな雰囲気に反して、源氏物語や紫式部のこととなると非常に積極的になり、紫式部目当てに彰子の女房となったほど。
安倍の人(あべ の ひと)
倫子専属の陰陽師。素顔を仮面で隠しており、素性も不明である。仮面に顔文字のような表情が現れることで感情を表現する。占いや式神の召喚、呪いなど陰陽師としての能力は本物だが、普段は倫子や主上、彰子と戯れていることが多く、陰陽師として真面目に仕事をすることは少ない。

主上周辺[編集]

主上(しゅじょう)
一条天皇。作中で主上と言えば一条天皇を指す。女性的な見た目と仕草で、作中において性別は不明瞭である。中宮定子を深く愛しているが、定子の前では素直になれず、心にもない暴言を吐いたり、白紙の手紙を何十通も送りつけたりと、想いがから回ることが多い。定子の寵愛を受ける清少納言とはライバル関係にあり、定子と清少納言を引き離すために様々な工作を行う。清少納言を敵視する者同士として、彰子と行動をともにすることが多い。
椿
主上の女房。主上に対してかなり毒舌。暴走しがちな主上の行動をたびたび諌めるが、基本的には放任主義で、行動を把握したうえで敢えて暴走を見逃し、主上の反省を促すことが多い。

その他[編集]

藤原道隆(ふじわら の みちたか)
定子の父。関白。娘の願いを聞き入れて家庭教師を募集したが、登用された清少納言の行動が暴走気味なことに不安を抱き、しばしば局を覗き込んで様子を窺っている。妻である貴子との距離が遠いことを気にしている。
藤原道長(ふじわら の みちなが)
彰子の父であり道隆の弟。正妻の倫子が居るにも拘らず、光源氏の如きプレイボーイ振りと軽薄さを発揮する青年貴族。その奔放振りは凄まじく、紫式部から彰子について相談を受けても密会の予定を優先させるほど。娘たちが巻き起こす騒ぎを楽しんでいる様子。
藤(ふじ)
紫式部の幼馴染。紫式部が倫子の女房を辞めて一時引き籠る原因となった。
清原致信(きよはら の むねのぶ)
清少納言の兄。女性的な見た目と仕草で、作中において性別が不明瞭である。胸元を開くほど着物を着崩し、胸にさらしを巻いている。自由奔放な性格で、清少納言以外の家族との折り合いが悪く家を出て行ったが、自分のせいで兄が家を出たのだと清少納言が誤解したため、結果的にこの家出が清少納言が長年引き籠る原因となった。

単行本[編集]

外部リンク[編集]