女性週間

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女性週間(じょせいしゅうかん)とは、女性の自主性や地位向上を図るためにかつて設けられていた週間[1]。毎年4月10日~4月16日。啓発活動等が集中的に実施された。

歴史[編集]

前身は、1949年昭和24年)に労働省が制定した婦人週間[2]である。これは、日本において女性が初めて参政権を行使した第22回衆議院議員総選挙の投票日(1946年(昭和21年)4月10日)を記念し、この日を起点とする一週間を「婦人週間」として制定したものである。平成期に入り「婦人」を「女性」と言い換える動きが相次いだことから、1998年平成10年)に実施50周年を機に「女性週間」に改称した[3]

毎年テーマが選ばれ、各地で講演会、シンポジウムなどの啓蒙活動が行われた。初期のテーマは、女性の意識向上・能力向上が中心であったが、1975年(昭和50年)の国際婦人年およびそれに続く国連婦人の10年の前半期には「男女平等と婦人の社会参加をすすめる」が、後半期には「あらゆる分野への男女の共同参加」がテーマとなった[2]

1999年(平成11年)に男女共同参画社会基本法が制定されたことを受け、「女性週間」は2000年(平成12年)を最後に終了した。後身は同法等に基づき2001年(平成13年)より開始された男女共同参画週間(毎年6月23日~6月29日)である。また、2000年代以降に女性に特化した週間としては、女性の健康づくりを国民運動として展開するために2007年(平成19年)に厚生労働省が定めた「女性の健康週間」(毎年3月1日~3月8日)[4]がある。

脚注[編集]

関連項目[編集]