女尊男卑
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女尊男卑(じょそんだんぴ)は女性の社会的地位が高く、男性の社会的地位が低い制度、もしくはその傾向を推奨・肯定する思想を指す。英語の"female chauvinism"(女性優越主義)とほぼ同義である。
日本語においては、男尊女卑に対する対比語である。現代日本においては、男性の社会的地位は女性の社会的地位より高いと考える人が多いため[1]、男尊女卑ほど実態が注目されるには至っておらず、それを論じる研究・文献も少ない。近年になり『まれに見るバカ女』『男女平等バカ』(別冊宝島Real)など、男女平等の行き過ぎを指摘する内容の本が出版され、わずかではあるが次第に注目されるようになったものの、今のところ保守派の伝統回帰の視点からの議論が多い。漫画では、こちら葛飾区亀有公園前派出所でも女尊男卑ネタが盛んに使われ、女性有利とする差別的なネタが使われている。
小粥義雄著/ヒトラー政治戦略研究会編『ヒトラー選挙戦略〜現代選挙必勝のバイブル〜』(永田書房)は、ヒトラーに習った現代選挙の必勝ポイントの一つとして「女尊男卑」を挙げている。また、DIAMOND online2009年1月9日付において、池内ひろ美は、女性が結婚や出産をしたがらず少子・晩婚・非婚化が起きている原因を、「現代日本人男性の多くが「一流の遺伝子」を持つ男でないからである」とし、「男は意識を変えろ」、「『あなたの子どもを産みたいわ』、女性にそう言わせてこそ一流の遺伝子を持つ男である」などと優生学、遺伝子差別、優等血統主義を肯定し、女性に対しては何の責任追及は行わず、男性に少子化問題の全て責任を押し付け、転嫁する発言を行った。
俳優菅原文太は、「芸能界をはじめとする現代日本社会は、若い女性ばかりが甘やかされ、もてはやされ過ぎである」という主旨の発言をしている[2]。
また、漫画家の花沢健吾は「今の日本って女尊男卑じゃないですか。女性専用のスパゲッティ屋ができたとか聞くと、最悪にムカつきますね。男性が優遇されまくっている逆転した世界みたいなものを描いてみたいですね。」[3]と述べ、実際に『なで☆シコ』という作品で「男性が優遇されまくっている逆転した世界」を描き、現実世界の女性優遇に対する鋭い風刺・批判を行っている。
[編集] 女性優位の民族
世界の少数民族のなかには、例外的少数ながら、男性より女性が優位に立つ民族が過去に存在したか、あるいは今でも存在はする。アマゾネスのように女性だけの部族で男性が家畜同様に扱われた地域もあった。バッハオーフェンの『母権論』によると、古代においては母権支配がむしろ優勢であったが、文明が発達する過程で父権支配が多くを占めるようになってきたとされるが異論も多い。原始・古代社会から営まれてきた、女性が霊的能力を持つというシャーマニズムの影響も多々見られる。
[編集] 注
- ^ 例えば、他の先進国の女性管理職率は日本よりかなり高く、米国の女性の管理職率は49.1%であるのに比べて、日本女性の管理職率は部長相当職では1.6%(1998年度1.2%)、課長相当職が2.6%(同2.4%)、係長相当職が7.7%(同7.8%)。(2000年度)日本における女性の就業の現状 - Women's Online Media のページ。ただ、このデータは失業率の場合のような内訳を明らかにしておらず、女性が管理職を希望しても就けずにいるのか、管理職に就くことの希望率が低いのかは知ることが出来ない。また、日本は出生性比や労働人口を占める年齢層において女性の絶対数が少ない。加えて、少子化によって、合法的かつ健康に労働が可能ないわゆる“現役世代”の年齢の女性はますます減少しつつある。また、国家公務員1種試験合格者に占める女性の割合は急速に上昇しており、若年世代では幹部候補に女性が少ないとは言えない状況になっている。
- ^ 「しかし、(女の子が多少悪い事をしても)大人たちはどうして黙認しているのだろうかね。なぜ、注意しないのか。むしろ、世の中全体が女の子たちを持ち上げているような影さえ感じるのだけれども。」「最近、俺は映画やテレビから仕事の話が来ても、興味を持てずに、断るのが多かった。大概若い女の子が主人公で、男の姿が一つもないからなんだ。テレビも雑誌も若い女性が中心で、同じようなストーリー。戦争を伝えるにも過剰に着飾った女子アナや女のナレーション。中には感じの良い女性もいるけど、つまらない女性たちがたくさんのさばっている。そんな女社会が俺は嫌いでね。」(『新潮45』1994年8月号での本人のコメント)。
- ^ 『このマンガがすごい!2007オトコ版』(宝島社、2006年12月、ISBN 4-7966-5567-0)

