奥村土牛

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奥村 土牛(おくむら とぎゅう、1889年2月18日 - 1990年9月25日)は現代日本画壇の最高峰に位置した代表的な日本画家の一人。本名:義三(よしぞう)。号である「土牛」は、出版社を営んでいた父が寒山詩の一節「土牛石田を耕す」から引用してつけられた。

刷毛胡粉などを100回とも200回ともいわれる塗り重ねをし、非常に微妙な色加減に成功した作品が特徴とされる。<富士山図>が著名で、皇居にも飾られている。

年譜[編集]

代表的な作品[編集]

  • 『鳴門』(1959年 再興第44回院展 紙本・彩色・額(1面) 128.5×160.5cm)
  • 『鹿』(1968年 再興第53回院展 紙本・彩色・額(1面) 114.7×145.0cm)
  • 『醍醐』(1972年 再興第57回院展 紙本・彩色・額(1面) 135.5×115.8cm)
  • 『閑日』(1974年 再興第59回院展 紙本・彩色・額(1面) 73.0×100.0cm)
  • 『吉野』(1977年 再興第62回院展 紙本・彩色・額(1面) 108.6×184.4cm)
  • 『富士宮の富士』(1982年 再興第67回院展 紙本・彩色・額(1面) 76.1×115.1cm)
  • 『蠣』(1984年再興第69回院展 紙本・彩色・額(1面) 102.0×131.0cm)
  • 『寅』(1985年 紙本・墨画淡彩・額(1面) 16.2×49.5cm) など。

著書・作品集[編集]

  • スケッチ集『スケッチそのをりをり』 朝陽舎書店 1917
  • 奥村土牛自撰画集 日本美術新報社 1957(日本画自撰画集)
  • 土牛插画 中央公論美術出版 1971
  • 自伝『牛のあゆみ』(1974年)日本経済新聞社、中公文庫 1988
  • 徳岡神泉・奥村土牛 現代日本の美術 4 座右宝刊行会編 集英社 1975
  • 現代日本画家素描集 8 奥村土牛 わが身辺抄 日本放送出版協会 1978
  • 舞妓 奥村土牛素描集 日本経済新聞社 1980
  • 土牛素描 エディション・ミツムラ 1981
  • 土牛素描 中央公論美術出版 1987
  • 土牛素描 日本放送出版協会 1990
  • 奥村土牛 日本経済新聞社 1991(日経ポケット・ギャラリー)
  • 現代の日本画 2 奥村土牛 学習研究社 1991
  • 白光 奥村土牛書画集 中央公論社 1991
  • 現代日本素描全集 2 奥村土牛 ぎょうせい 1992
  • 絵皿の響き 奥村土牛俳句と素描 奥村明美 マガジンハウス 1993

主な作品収蔵先[編集]

奥村土牛記念美術館。もとは戦後疎開していた黒澤家(第十九国立銀行ほか)の迎賓館。

参考文献[編集]

  • 難波専太郎 『奥村土牛』 美術探求社 1961
  • 近藤啓太郎 『奥村土牛』 岩波書店 1987
  • 田中穣 『評伝奥村土牛』 芸術新聞社 1989
  • 奥村勝之 『相続税が払えない 父・奥村土牛の素描を燃やしたわけ』 ネスコ 1995

外部リンク[編集]