太陽にほえろ!

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太陽にほえろ!
ジャンル テレビドラマ
放送国 日本
制作局 日本テレビ系列
監督 竹林進山本迪夫ほか
原作 魔久平
脚本 小川英長野洋ほか
プロデューサー 津田昭岡田晋吉ほか
出演者 石原裕次郎ほか
太陽にほえろ!
放送時間 金曜日午後8時(54分)
放送期間 1972年7月21日 - 1986年11月14日(718回)
オープニング 太陽にほえろ!メインテーマ
太陽にほえろ!メインテーマ'79
太陽にほえろ!メインテーマ'86
太陽にほえろ! PART2
放送時間 金曜日午後8時(54分)
放送期間 1986年11月28日 - 1987年2月20日(12回)
オープニング 太陽にほえろ!メインテーマ'86

太陽にほえろ!』(たいようにほえろ)は、東宝テレビ部が制作した刑事ドラマ

1972年7月21日から1986年11月14日まで、全718回。日本テレビ系列で金曜日20時から1時間枠で放送された。

続いて『太陽にほえろ!PART2』が1986年11月28日から[1]1987年2月20日まで、全12回放送。この項では『太陽にほえろ!』に加えて、続編のPART2についても述べる。

※ファミリー劇場、日テレプラスで再放映している。

ドラマ
テレビ
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日本のドラマ
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テレビドラマ
プロジェクト
テレビドラマ
  

目次

[編集] 内容

藤堂係長(石原裕次郎)以下全員ニックネームで呼び合う警視庁七曲署東京新宿)・捜査一係の刑事たちの活躍を、登場する刑事の若さ青春を前面に押し出して描くドラマ。日本の刑事ドラマシリーズに残る金字塔である。

PART2は係長を篁(奈良岡朋子)に変えて描く。

[編集] 概要

それまでの刑事ドラマはどちらかといえば事件中心のものであり、刑事たちの人間模様を主にした刑事ドラマはこれが初めてであった。また、デカ、ホシ、サツなどといった警察用語を広めた。また「走る」刑事ドラマとしても有名で、勝野洋宮内淳が走った延距離は地球半周分とも言われる。当初は「青春アクションドラマ、職業は刑事」とされて「刑事ドラマ」としての色は薄かった。そのため、実際の警察とは異なる描写も多い。

当初の構想では、主人公・マカロニ刑事こと早見淳の成長物語として展開していく予定であった。しかし、早見役の萩原健一が降板を希望したため、「死にたい」という萩原本人の申し出を製作側が受け入れ、殉職という形で姿を消す。これに端を発し、新人や無名に近い俳優を主演の新人刑事として出演させてその人間的に成長する姿を描き、やがて彼らが殉職することで番組を卒業していくというパターンが定着した。その流れの中で松田優作勝野洋渡辺徹、といったスターが生み出された。やがて、番組の路線が安定してくると沖雅也三田村邦彦世良公則など芸能界で実績のある俳優が起用されるケースも出てきた。また、シリーズを通しての主役とも言える石原裕次郎や、露口茂下川辰平竜雷太小野寺昭ら、ベテランおよび中堅のメンバーも、新人刑事たちを見守りながらそれぞれの魅力あるドラマを生み出していた。

レギュラー出演者のスケジュール調整には大変力が入れられ、14年間に渡るシリーズにおいてレギュラー刑事が一部例外を除いてほぼ毎回全員出演している。

[編集] 登場人物の紹介

人物名、()に読みとニックネーム、出演者の順に表記。ただし劇中一係内でもニックネームではなく、苗字で呼ぶ場合がある。●は殉職した刑事

[編集] 七曲署の刑事たち

藤堂俊介(とうどう しゅんすけ/ボス
捜査一係長。警部。本部で指揮を執るほどの実力がありながら、思うところあって現場に留まる。本庁幹部からの信頼も厚く、家族はいないため一係の部下らを家族のように大事にしている。独身(34話で元婚約者が登場し、刑事になる為婚約を解消していた事が判明)。
山村精一(やまむら せいいち/山さん)●
  • 露口茂(1話~691話、715話回想)
通称「落としの山さん」。警部補。初期は勤務中に賭け麻雀に興じ、荒っぽい捜査手法を好むアウトロー的なキャラクターだったが、次第にボスを補佐する司令塔的なポジションにシフトする。その並外れた推理能力、取調べ時の巧みな技術は数多くの難事件を解決へと導いた。妻とは死別し、養子・隆を養育。ボス不在時には、代理をしっかり勤め上げた。
石塚誠(いしづか まこと/ゴリさん)●
巡査長。豪快な九州男児で、射撃の腕は警視庁刑事の中でも3本の指に入るほどの実力(他の刑事の拳銃が固定照準器であるのに対し、微調整が出来るモデルを使用しているのもその表れの一つである)。緊迫した状況でのライフル銃での狙撃も度々任されている。しかし、できるだけ人を傷つけたくないという思いから、普段は拳銃に弾丸を装填していない。新人刑事の教育係でもある。あだ名の由来は、その押しの強いキャラクターから「ごり押しのゴリさん」なのだが、新人刑事にゴリラと誤解されて激昂する場面もよく見られた。1981年、ある事件で、麻生晴子(水沢アキ)と知りあって、1982年婚約をしたが…。
野崎太郎(のざき たろう/長さん
  • 下川辰平(1話~520話、562話、665話、PART2全12話)
巡査部長。たたき上げの苦労人で、一係メンバーの中では家庭でのエピソードが最も多く展開されている。その面倒見のいい人柄ゆえの人情味あふれる捜査が身上。あだ名の由来はその階級から。学生時代はラグビー部に所属していたため、犯人との格闘ではラグビー仕込みのタックルを見舞うこともしばしば。創の殉職に際し、彼のような優秀な刑事を一人でも多く育てたいという思いから、自ら志願して警察学校の教官として転属した。PART2では再び一係の現場に復帰している。
島公之(しま きみゆき/殿下)●
優しく、甘いマスクの刑事。女性によくもてるが、恋愛運は悪く常に不幸な結末をたどる。初期は捜査をさぼってゴルフの練習に興じたり、夜の女性たちへの聞き込みを専門にするなど遊び人的キャラクターであったが、その刑事としては優しすぎる人柄がクローズアップされ、良心的なキャラへと変化していった。小型爆弾の起爆装置解除など、メカに強い。人形劇が得意という一面も。殉職の時期や、死の瞬間の顔を見せない演出は小野寺の希望による。
早見淳(はやみ じゅん/マカロニ)●
長髪にノータイ、当時流行のファッションに身を固めた風貌に銃を提げた姿がマカロニウエスタン風と島にからかわれ、そのままニックネームに。家族はなく、タバコ屋の二階に下宿している。警察の正義よりも、やむにやまれぬ思いを抱えて犯罪に走ってしまう若者たちのほうに共感してしまう性格ゆえ、その暴走ぶりは先輩刑事たちの頭を悩ませた。
内田伸子(うちだ のぶこ/シンコ)
初登場時は少年課。第38話で署長の意向で一係配属。藤堂の同僚だった元刑事の父・宗吉(ハナ肇)は、娘が刑事になる事に大反対するが、次第に認めていく。勤務がない時は父親が営む小料理屋の手伝いもしている。第111話で純と結婚するため退職。
2001年の太陽にほえろ!2001で鑑識係員として登場。
柴田純(しばた じゅん/ジーパン)●
殉職した淳の後任。配属当日に無銭飲食で捕まり、留置場から出勤。殉職した派出所勤務の制服警察官だった父の影響で、拳銃嫌い(そのためしばらくの間は拳銃携帯を拒否していたが、後に克服)。空手を武器に一張羅のジーパン姿で暴れまわるアクション型の刑事。後に伸子と恋仲になり婚約したが…
三上順(みかみ じゅん/テキサス)●
  • 勝野洋(112話~216話、220話声の出演)
殉職した純の後任。犯人をおびき出すために、目立つようにとテンガロンハットをかぶった姿がニックネームの由来。チームワークの大切さを新人ながら心得ている。拳銃は左利きで柔道四段の九州男児。その功績が認められ、本庁に栄転が決まっていたが…
田口良(たぐち りょう/ボン)●
  • 宮内淳(168話~363話、364話回想)
大阪生まれの「ぼんぼん」。初出勤も伯母に付き添われてやって来た。お人好しでそそっかしく慌てん坊だが、面倒見がよく若者の心を理解する事に長ける優しい刑事。以前勤務していた署で、潤が警察官を志すきっかけを与えている。
滝隆一(たき りゅういち/スコッチ)●
  • 沖雅也(217話~244話、274話、300話、399話、400話~456話、463話~476話、491話~493話)
殉職した順の後任。スーツタバコ、飲み物(紅茶でありコーヒーではない)など、何でも英国製を通すダンディな刑事。あまりの気障ぶりに石塚が思わず発した「スコッチ野郎」がそのままニックネームに。性格は寡黙でチームワークを嫌い、上役の命令を無視して単独行動をとる。射撃の腕は石塚も認めるほどの腕。かつての恋人(夏純子)の死を経て山田署に転勤するも、3年後沖縄での独断捜査がきっかけで七曲署一係に復帰。その頃には藤堂を尊敬し、若手刑事のリーダー格として成長した彼の姿があった。しかし、以前受けた銃弾の古傷が悪化し…
岩城創(いわき はじめ/ロッキー)●
ロッキー山脈登頂を夢見る山男。レスキュー隊員時代の経験を活かしたロッククライミングアクションが得意。当初は野宿していたが、ある事件をきっかけに良のアパートに転がり込んで二人で同居することになる。ある事件で克服したはずの拳銃恐怖症が再発するが、転勤した滝との共同捜査を経て完全に克服する。自然と動物を愛する優しい心の持ち主。交通課の婦警だった令子と2年にわたる交際の末1981年に結婚、双子の父親に(その際に住んでいたのも、良と暮らしていたアパートであった)。1982年、刑事としてひとつの壁を乗り越え、念願のロッキー登山に旅立つが…
五代潤(ごだい じゅん/スニーカー
沖縄出身。上京して間もない頃、自暴自棄になっていたところを良に助けられ彼に憧れて刑事に。その際、良に貰ったスニーカーをずっと愛用している。その良の殉職を知り、彼の仇をうつために一係の捜査に参加。事件解決後に正式に配属。ことあるごとに失敗を犯しては刑事の仕事に対する自信を失いかけていた。1981年、ある事件に妹が巻き込まれ死亡し、その遺志を継いで妹たちが計画していた「海の牧場」計画に参加する為退職、帰郷する。
西條昭(さいじょう あきら/ドック)
殉職した島の後任。父親は医者で、刑事になるために医大を中退、拳銃も回転式ではなく半自動式を携帯する変り種。「ドックって呼んでくれよ」と自らニックネームを名乗るなど(但し藤堂や石塚からは暫くの間「ヤブ」と呼ばれた)、持ち前の軽いキャラクターで猛者ぞろいの一係に新風を吹き込んだが、事件発生となると刑事本来の厳しさで捜査に臨む。一係のムードメーカー的な役割を担っていたが、相次ぐ先輩刑事との別れと後輩刑事たちの加入から次第に彼らの兄貴分に成長していく。「ドッグ」と間違えられることも多かった。
竹本淳二(たけもと じゅんじ/ラガー)●
退職した潤の後任。父親(殉職)も刑事で野崎の同僚だった。ラグビーをやっていたということでラガーに。事件があった時、すぐ署に駆けつけられるようにと、七曲署近くのアパートの一室を借りて一人暮らしをする。やんちゃで明るい性格だが、正義感は人一倍強い。刑事を続けていくうちになぜか体重が増えてしまい、他の刑事たちにからかわれていた。1985年、骨肉腫に侵され入院を余儀なくされるも持ち前のガッツで回復、現場に復帰したのだが…
原昌之(はら まさゆき/ジプシー
病死した滝の後任。一匹狼的な性格のために行く先々でうとまれ、所轄署を渡り歩くことからジプシーに。右胸心という特異体質と、発砲音で使用銃を特定する特技の持ち主。そのクールさの裏には、幼い頃の悲しい思い出を心の奥底にしまい、これ以上の凶悪犯罪が起こらぬようにという願いが隠されていた。七曲署での活躍が次第に認められ、その辣腕ぶりを見込んだ西多摩署への転属を内示され悩んだ末に晴れて栄転した。春日部とは、警察学校40期の同期生。カナダでの出張捜査からは、皮ジャン姿からスーツ姿へ衣替えをしている。
春日部一(かすかべ はじめ/ボギー)●
殉職した創の後任。 ハンフリー・ボガートに心酔し、自らボギーと呼んでほしいと頼み込むが、藤堂からはゴルフのボギーの方だと釘をさされる。猪突猛進の熱血漢だが、情にもろい一面も。いざという時の為に警察無線を傍受出来るようにしてある自家用車ルノーで捜査活動を行なう。広島県出身の広島カープの大ファンで、巨人ファンの昭とは野球談義で対立することも。広島に飲食店で働く姉がいる。1984年春、ある事件で容疑者となったカップルを助けるために、警察官の肩書きを捨てることを選択した彼は…
井川利三(いがわ としぞう/トシさん)
巡査部長。殉職した石塚の後任。喰らいついたら離さない「すっぽんのトシさん」の異名を持つ。上戸で「うわばみのトシさん」とも。妻と一女・一男がいるが、ある事件に長男を巻き込んだことが原因で妻とのすれ違いが続き、家族と別居の末に離婚。山村殉職後は一係のナンバーツーとして捜査を取り仕切り、藤堂を支える。藤堂の病気休暇~橘警部着任までは事実上係長代理として捜査を指揮。PART2では背広の代わりにジャケット姿が多くなる。
岩城(旧姓:早瀬)令子(いわき れいこ/マミー
  • 長谷直美(275話から交通課員としてセミレギュラー)(546話~最終話、PART2全12話)
第420話で創と結婚するが、二年で未亡人に。転勤した原の後任であった女性刑事がすぐに辞職したため、代わって一係に配属された。女性ならではの優しさや心配りと厳しさを併せ持つ。ドライビングテクニックは超一流。交通課勤務時代に出会った時の創と良とは何かと口喧嘩の絶えない関係であった。一係転属後は姉御的キャラクターとなる。
澤村誠(さわむら まこと/ブルース)
ブルースをこよなく愛する刑事で既婚者。警察学校へ転任した野崎の教え子でもある。かつての純を思わせる野性味ある風貌とシャープな肉体で凶悪犯を叩きのめす寡黙な男であったが、一や淳二の亡きあと、後輩刑事が増えるにつれて次第に松田優作仕込みのファジーなキャラクターがクローズアップされる。面識はないが自分と同じ名前を持つ石塚を尊敬してやまない一面もある。700話で長男・望が誕生。終盤では無精髭を生やす。西條と組んで、「ブルドックコンビ」とも。
水木悠(みずき ゆう/マイコン
  • 石原良純(618話、623話~最終話、PART2全12話)
一係に三菱製マイコン(愛称“ホームズ3世”)を導入、その知識を生かす。登場時は堅物で、やや冷ややかなエリート刑事であったが、次第に人間味を漂わせるようになる。誠とコンビを組むことが多い。
島津公一(しまづ こういち/デューク
殉職した淳二の後任。幼い頃の体験により、“人は概ね己の利益の為に生きる、その為に起こる凶悪事件も当然在りうる”というポリシーを持つに至った孤高かつ優秀な刑事。ニックネームは本名の「公」から公爵 (Duke) の連想。クールな性格で馴れ合いを嫌い、同僚をニックネームで呼ぶことはついになかった。警視庁の海外研修生に選ばれ、本庁に転勤する形で旅立っていった。
太宰準(だざい じゅん/DJ)
香川県出身。身の軽さにおいては歴代刑事の中でピカ一だがその分血の気の多さもピカ一。それゆえの問題行動が多く、いつ刑事をクビになってもいいようにとアルバイト情報誌を携帯している。イニシャルがそのままあだ名になっている(転勤前の所轄でも呼ばれていた。)が、昭からは「ダサい準のDJ」とも言われている。
橘兵庫(たちばな ひょうご/警部)
警視庁捜査第一課の警部。藤堂・鮫島の城北署時代の後輩。エリートコースを歩んでいたが、病気休暇中の藤堂が復帰するまでの間、係長代理として臨時に着任。渡が演じた「西部警察」の大門圭介をソフトにしたような性格。国鉄職員の父を持つ。一係室に閉じこもることなく積極的に現場に出る姿が初期の藤堂を思わせた。彼もまた部下をニックネームで呼ぶことがなかったが、最終回、瀕死の危機に陥った誠に「ブルース!」と呼びかけた。
篁朝子(たかむら あさこ/係長)
藤堂の後任係長。夫と息子がいたが家庭よりも仕事を優先したことが理由で離婚・別居、皮肉にもある事件で再会することに… 奈良岡の起用は、石原裕次郎が当時もっとも尊敬する女優であったからだという。
喜多収(きた おさむ/オサムさん)
飄々とした個人主義者。上司である篁を陰で「おばさん」と呼ぶなど奔放な性格。強引な捜査手法から一時期誠と対立するが、良きパートナーとなる。

[編集] 一係の事務員

  • 永井久美(ながい くみ/クミ):青木英美(53話~114話)
  • 長山久子(ながやま ひさこ/チャコ):浅野ゆう子(118話~130話)
  • 矢島明子(やじま あきこ/アッコ):木村理恵(173話~322話)
  • 松原直子(まつばら なおこ/ナーコ):友直子(325話~527話、561話)

[編集] セミレギュラー

太陽にほえろ!のセミレギュラー一覧を参照。

[編集] スタッフ

[編集] スポンサー

[編集] シリーズの展開

時代区分は便宜上の仮称。キャストの項と重複するが、便宜上各キャラクターのニックネームを付す。

[編集] 黎明期(1972~1974年)

七曲署捜査一係に早見淳(マカロニ)が着任するところからこのドラマは始まった。一係は藤堂係長(ボス)以下、山村(山さん)・石塚(ゴリさん)・島(殿下)・野崎(長さん)らのメンバーで、38話より少年課から内田(シンコ)も加入する。第1話の犯人役には、当時新進俳優として頭角を現してきた水谷豊(後に萩原とは『傷だらけの天使』で共演)が登場。山東昭子も新聞記者役としてセミレギュラーだった。その後も浜美枝沖雅也(久保刑事役)、藤竜也近藤正臣宍戸錠などゲストが多数出演していった。特に沢田研二がゲスト出演したエピソードはGS時代のスターの共演で話題となり、当時のスタッフの証言によれば撮影所にファンが殺到したと伝えられる。

第1話に新任刑事が配属されるというパターンは当時でこそありえなかったが、近年の刑事ドラマではお決まりとなりつつある。

萩原の降板の申し出から岡田チーフプロデューサーは、文学座研究生・松田優作に目をつけてテスト出演させ、彼を次期新人刑事に採用した。淳の殉職という衝撃的な展開が話題をまいた後、柴田純(ジーパン)が着任しドラマは新たなスタートを切った。松田優作の恵まれた体格をフルに使ったアクションと、ジーンズ姿に象徴される破天荒なキャラクターは話題となり、この時期に番組は30%を超える視聴率を獲得する。

[編集] 絶頂期(1974~1979年)

純の死後、三代目新人として三上順(テキサス)が配属。番組の人気が上がったので、児童層への影響を考えて従来の破天荒で型破りな刑事ではなく、短髪のスポーツマン刑事として設定された。結果、テキサス刑事の人気は急騰し、当初は従来どおり1年目での殉職が予定されていたがあまりの人気のため延期され、交代劇がままならないまま田口良(ボン)が欠員補充という形で配属された。この時代は高視聴率が安定し、新人刑事の成長物語から刑事らの群像劇へと番組の姿勢がシフトしていったほか、ストーリーもそれまでの若者の葛藤や青春を描いた話だけでなく、家族問題やコメディものまで娯楽性が強まった。

これによって一係の扱う事件も殺人・放火事件専従から総合的なものにシフトした。

順の殉職後、滝隆一(スコッチ)が配属された。滝は先輩刑事を目の前で殺された事から、姑息な手段を使う犯人には独断発砲も辞さない非情な刑事になった設定で、チームワークを身上とする藤堂班に波紋を起こすキャラクターとして投入された。良も性格の異なる滝との対比で存在感を増すことにもなった。

滝は半年後に転属し、短期の「ボン単独編」となった。この時期は麻薬Gメン房江のゲスト編や誤って容疑者を死亡させて辞表を出すなど良の成長に重点が置かれる。その後、岩城創(ロッキー)が欠員補充として配属され、以降は「ボン・ロッキー時代」としてタイトルバックも二年間不動のロングラン・シリーズとなった。宮内淳の人気急上昇で良の殉職劇が延期に延期された結果、次期新人候補の山下真司は半年以上浪人させられ、北海道ロケにカメオ出演した。

1979年7月20日の放送で、ビデオリサーチ・関東地区調べにおける最高視聴率40.0%を記録する。

[編集] 激動期(1979~1982年)

良が殉職し、待機していた山下真司が五代潤(スニーカー)として登場。同時に主題曲も新バージョンに変更され、ドラマの方向性も変化した。番組を新人刑事中心から群像劇へとシフトさせ、爽快なアクションばかりではなく重厚な人間ドラマも増えて幅広い作劇が模索された。しかし、結果的に主役的存在である潤の人気がのびず、作劇上も地味な印象を持たれる事になった。また、裏番組であるTBSの『3年B組金八先生』や、初代タイガーマスクが登場してブームが来ていたテレビ朝日の『ワールドプロレスリング』に世間の注目が集まって視聴率は急激に低下していった。様々なテコ入れ策が検討され、その1つとして山田署に転勤していた滝(スコッチ)を七曲署に復帰させた。

初期から出演していた島刑事役の小野寺昭が降板を表明。島の後任として西條昭(ドック)が登場する。西條役の神田正輝自らの提案で、今までの濃厚刑事ドラマにカジュアルな要素を注入した。彼のシリアスからコミカルまで幅広く演じるイメージとも相まって、作品のバリエーションは更に拡大。娯楽性も増して人気を取り戻すことに成功する。

1981年は、滝役の沖雅也が交通事故で入院し一時欠場、さらに藤堂役の石原裕次郎が病魔に倒れ、長期欠席してしまう。その間に潤は辞職して故郷に帰るという形で降板(藤堂不在時の殉職を避ける形をとり、復帰の際に山下はゲスト出演)。後任として竹本淳二(ラガー)が登場する。演じる渡辺徹は当時19歳と史上最年少の新人刑事であり、たのきんトリオに象徴される当時のアイドルブームと相まって女性人気の回復に貢献した。ところが、直後に沖雅也が再び番組を欠場。藤堂は全快して復帰するが、滝は古傷が悪化した設定で病死という形で降板する。

[編集] 第二の絶頂期(1982~1984年)

原昌之(ジプシー)が登場する。原役の三田村は「必殺シリーズ」と掛け持ちで出番があまり多くできなかったが、神田・徹らとアイドル刑事チーム・「ミワカントリオ」と呼ばれて番組の人気向上に貢献した。10周年記念のカナダロケで創は殉職し、野崎は警察学校への栄転で姿を消す。さらに石塚も殉職で降板が決定していた。制作サイドは急激なメンバーチェンジによるファン離れを恐れ、テーマ曲を元の音源に戻して「原点回帰」を行った。後任として春日部一(ボギー)が登場。一は初代・早見淳を意識したキャラクターで、登場編も1話のリメイク的な作りとなった。世良の加入から「カワセミ時代」と呼ばれる黄金期を迎え、テレビ情報誌・芸能誌のグラビアを飾った。これ以降若手メンバーを軸に置いた路線へとシフトする。

石塚殉職後、井川利三(トシさん)が着任し、その後は中堅としてチームを支えた。三田村はNHK大阪制作のドラマ「壬生の恋歌」主演と「必殺仕事人」(ABC)の続投が決定し、番組を降板(「必殺仕事人」降板後、長期出演になる予定だった)。その翌週は、原の後任として配属された女性刑事がすぐに辞職してしまうというストーリーであったが、その話のラストで亡き創の未亡人・岩城令子(マミー)が交通課婦警から刑事に転属することになった。シンコ以来10年ぶりの女性レギュラー刑事である。

一の殉職後の後任として新たな新人刑事役・又野誠治が用意されたが、人気のあった一の半年延命が決まり、ナーコと入れ代わる形で澤村誠(ブルース)が登場する。一がマカロニを意識したキャラクターであったのに対し、誠はジーパンを彷彿とさせるアクション型のキャラクターであった(一の殉職後は彼のキャラクターの一部を受け継ぎ、コメディリリーフ的な役割も演じるようになる)。

[編集] 終盤~PART2(1984~1987年)

一の殉職後は欠員補充はなかったが、約半年後石原良純演じる水木悠(マイコン)が七曲署に赴任することになる。悠は一度、本庁の情報処理担当として一係に協力するという設定でゲスト出演しており、その後レギュラー入りした。捜査にパソコン(当時の呼び方で“マイコン”)を駆使する現代っ子として、猛者ぞろいの一係に新風を吹き込んだ。パソコンがまだ一般に普及する前の、時代を先取りする演出ではあったが、まだまだ情報処理に対する知識が浸透していなかったためか、現在の目から見ると珍妙な使い方をしている話も多い。

淳二の殉職後、後任として島津公一(デューク)が配属された。彼が「行方不明の父親を探している」という縦軸のストーリーが新たに加わったが、効果的に盛り上がることのないまま公一は父と再会する。

番組終了半年前には、第1話から14年間出演し続けていた山村も殉職で姿を消す。石原裕次郎も再入院から番組を休演。橘兵庫(警部)が係長代理として着任、新人刑事太宰準(DJ)も加わり、メインテーマがアレンジされ、14年目の新たなスタートを切ったのだが、裕次郎の良好な体調での復帰が絶望的とのスタッフの判断から、番組の打ち切りが決定する。

最終回直前には、島津刑事(デューク)が、山村刑事が残した事件を解決して、海外研修へ旅立った。最終回で藤堂が復帰し、有終の美を飾った。この最終回で、藤堂が取調室で部下への思いを語る台詞は石原のアドリブであり、石原のこの番組に対する思い入れをあらわした言葉として語り草になっている。最終回の犯人役は遠藤憲一

翌々週からはPART2の放送が開始。係長・篁朝子と喜多収(オサム)が登場し、野崎が現場復帰した。石原裕次郎復帰断念による急な最終回を迎えたため、後番組『ジャングル』製作準備の間、未映像化脚本の消化のために1クール12回だけ放送された。新レギュラーの奈良岡にしても、舞台出演の予定から、当初から1クールの出演契約だったとされる。詳しくはテレビジョンドラマ「ジャングル」特集号など参照。

シナリオ草稿「野崎刑事復帰」では野崎が現場に復帰するエピソードが準備されたが、初回から復帰した設定となった。

[編集] ネット局

時差ネット局、週遅れ放送局、一部ロケで制作協力に参加した局あり。☆印を付した局は、PART2も放送。

番組終了後も、ネット局やそのネット局の地域内の他系列局(ネットしたことがない局)、衛星放送や日テレプラス&サイエンス(現・日テレプラス)、ファミリー劇場などでも再放送が度々行われている。

一部地域のネット局では、時差ネット若しくは週遅れ放送だったため、基本的にはスポンサードネットながら、CMは最新のものに差し替えて放送していた。

また、JNN系列のネット局では、1980年前後の裏番組であった「3年B組金八先生」をこの番組の都合により遅れネットしたケースもあった。

[編集] 太陽にほえろ! 誕生まで

『太陽にほえろ!』の企画は、日本プロレスのクーデターで打ち切りとなった『日本プロレス中継』の代替案として立案された。かねてから編成の核となる看板番組の制作を目指していた岡田プロデューサーは、刑事を主役とした「青春アクションドラマ」の構想を抱いていた。

それまでの日本の刑事ドラマは『七人の刑事』 (TBS) や『特別機動捜査隊』(NETテレビ(現・テレビ朝日))等が主流で、大人向きで暗いイメージがあった。他にも『キイハンター』や『ザ・ガードマン』があったが、これらの舞台は片や警察とは言えど特殊なチーム、こなた民間企業たる警備会社で、若年層向けとしては桜木健一主演『刑事くん』ぐらいしかなかった。それまでの「刑事物」は「事件物」と呼ばれて、親が子供に見せたくないドラマのひとつだった。

初期企画書の題名は「明日に燃えろ」で、NYPDで研修を受けたばかりのキャリア・藤堂英介を筆頭に、初めて刑事になった風間健一の活躍を描くドラマとして72年2月企画された。撮影の遅れを出さないために出演俳優を増員。撮影隊をA・B二班体制にし、同時に進行させていくシステムを採用。主人公が潜入捜査官では目立った活動もできず、拳銃携帯もできなかったことから、拳銃を携帯できる私服刑事と設定した。

当時流行していたアメリカ映画(『ダーティハリー』『ブリット』など)をヒントに、刑事のキャラクターを全面に押し出すことを主にし、犯罪者側の描写を控えた。初期段階から新人刑事の成長物語を主軸に描くことは決まっていたが、当初の性格設定は生真面目で規則一辺倒な若者だったので、メインライターの小川英はもっと今風な若者にしようと提案する。

当時の世相として高度成長・公害・蒸発が新聞紙面を賑わし、学生運動で学内は荒れ、内ゲバ(暴行事件)が頻発。街ではアングラヒッピーが流行り、新しい価値観や文化が話題となった。海外ではベトナム戦争が交戦中で、少年誌で『あしたのジョー』が大ヒットしていた時節だった。これらの社会現象や風俗を作品の要素に取り入れた。2月にあさま山荘事件で連合赤軍と機動隊の死闘がテレビ中継され、実際に隊員が殉職するなど、警察がヒーローとして注目される風潮が出てきた。

主人公は、当時、刑事役としては異例の長髪で[2]、ファッショナブルな衣装の「NOWな若者」を主人公とするよう変更した。警察という組織にありながらも、反体制的で自己主張するキャラクターに変更。

10月の開始予定が7月に前倒しされ、急ピッチで製作が進められる。主役はザ・テンプターズのメンバーとして人気を博し、映画『約束』で注目された萩原健一に決定した(テンプターズ解散後、俳優への転向を摸索していた時期でもある)。野崎役は藤木悠(東京バイパス指令のレギュラー)の予定だったが、スケジュールが合わず下川辰平に決まった。

銀幕のスター・石原裕次郎はテレビ出演に懐疑的だったが、石原プロの台所事情もあり、1クール契約で出演を承諾。他にも大映倒産後に東宝入りした関根恵子や、東宝所属の竜雷太などのキャストが集められた。

『太陽にほえろ!』のタイトルで制作が決定。当初は主人公・早見淳は皆から「坊や」と呼ばれる予定だったが、萩原が猛反発。衣装のイメージからニックネームが決まる。

新人刑事の活躍を斬新に描いた番組は当時の小中学生から一般視聴者層に受け入れられ、『水戸黄門』と並んで国民的人気番組と称せられるようになった。

「これからはテレビの時代です!」と、1クールで契約切れになった石原の続投を本人に強く推したのは竜雷太だと伝えられる。

[編集] 脚本に観る『太陽にほえろ!』

  • メインライターは小川英。初期は脚本の監修(シリーズ構成)というシステムがなく、個別に確認するだけで、厳密さがなかった。独創性のある秀作・異色作が世に出たが、作品全体では辻褄が合わない短所もあった。
  • 大映ドラマで有名な長野洋も主力として参加。銃器類をテーマとした展開が得意で、「そして拳銃に弾を込めた」「最後の標的」「一発で射殺せよ!」「射殺」「ドクター刑事登場」「3人の未亡人」等を執筆。他にも石塚の代表作「すべてを賭けて」「再会」「石塚刑事殉職」、追悼作「ゴリさん、見ていてください」、他にも重要エピソード(交代劇・記念作)も多数執筆[3]。さらに初期ドック編や昭の父親像を作り上げたのも長野脚本である[4]
  • 市川森一は秀作「そして愛が終わった」「愛が終わった朝」を執筆。「行き当たりばったりな、破天荒な性格」の鮫島刑事(後述)と言うキャラクターを産み出し、後々まで継承された。
  • 青春シリーズで活躍していた鎌田敏夫はマカロニ編後期から参加。ジーパン編の代表作を執筆し、純のキャラクタを決定つけた[5]
  • 長野・鎌田はジーパン・テキサス時代のメインライターとして傑作・秀作を連発。番組の人気底上げの牽引力となった。
  • 初期から参加していた鴨井達比古はニヒルで独特な作風で、裕次郎・ショーケン・優作らの魅力を引き出す名作脚本を執筆[6]
  • テキサス編から後に『スケバン刑事』を手掛ける新人杉村のぼるが参加。良のキャラクタ造型を担う[7]
  • 1970年代後期、尾西兼一・古内一成ら第二世代の新人作家が参加。硬派・峯尾基三・柏原寛司らのゲスト作も増えていく。
  • 1981年、後に『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』で活躍する土屋斗紀雄がデビューし、意欲作「引き金に指はかけない」を執筆。同年大川俊道もデビューし、後のカワセミ時代に繋がっていく。
  • 陽あたり良好!」の終了から金子裕が参加。井川のキャラクタ造型を担う[8]
  • 後に『踊る大捜査線』『恋人はスナイパー』を執筆する君塚良一も参加。
  • 小川英が監修するようになって設定ミスが減り、全体の構成はまとまったが際立った作品や独創性が乏しくなり、平凡な脚本が並ぶ。さらに小川規則に反発し、多くの作家が番組から離れてしまう弊害もあった。一方、小川英は私塾「英(はなぶさ)塾」を主催し、若手の育成に努め、本番組が新人作家の登竜門として位置付けされていった。後期に活躍した蔵元三四郎(「殉やす」など執筆)も塾生の一人。
  • 淳二・一の登場から若手作家の力量が発揮され、「ラッサ熱」(土屋)、「ボギーのいちばん長い日」「すご腕ボギー」(大川・小川)を執筆。古内はジプシー編・ボギー編の多くや、ドック編三部作「サギ師入門」「スリ学入門」「潜入泥棒株式会社」を共同執筆し、若手刑事の活躍を描いた。
  • ブルース(澤村誠)登場から大川節が炸裂し、「正義に拳銃を向けた男」「走れブルース」「ブルースの賞金稼ぎ」等のアクション作を執筆。古内も「一係皆殺し」「鳩の舞う街」「空白0.5秒」など硬派な秀作を執筆。
  • 女流作家も後期に多く参加して新風を吹き込んだ(亜搶文代・塩田千種など)。古くは女優であり、テレビアニメドラえもん』のドラえもん役で有名な大山のぶ代も参加し、「人形の部屋」など5本を執筆。「山さんがボスを撃つ」は当時18歳女性による作品である。
  • 80年代は大川・尾西・古内ラインがメイン脚本陣として番組を支え、最終回はベテラン峯尾の執筆で幕を閉じた。
  • 「鶴が飛んだ日」は匿名の投稿脚本が採用された作品である。制作サイドから投稿者へ名乗りを求める広告が出されたが、報酬は求めず匿名を通したいという主旨の返信があったのみで、原案者は不明のままである。本放送では番組の終わりに視聴者からの投稿を採用しましたとテロップが流れている。
    月刊「ドラマ」誌でもプロット募集が行われた。

[編集] 階級の設定について

本作の劇中において、レギュラーメンバーは全員「刑事」として表現されており、警察官としての階級については具体的な描写がほとんどない。

藤堂俊介(ボス)
近年の資料には警部補と記されているが、これは誤りで警部ではないかと思われる理由がいくつか存在する。
  • 警部であった山村が降格処分を受けて警部補となっており、藤堂にとって階級が上である部下の存在は警察組織上ありえない。
  • 665話「殉職刑事たちよやすらかに」で「藤堂警部」と階級付きで呼ばれていること。
  • 準備稿を元にした小説版で「藤堂警部」の記述があること(77話のエピソード)。
  • 藤堂は元々国家公務員上級職試験(当時)採用のいわゆる「キャリア」で、警察官僚のあり方に反発を覚えて係長に留まっているという設定からキャリアが藤堂の年齢で警部補はありえないこと。
  • 終了10周年記念写真集「極彩の記憶」で「階級/警部」の記述があること。
  • 職務代行者の橘が警部であること。
警部補説の根拠としては以下のとおりである。
  • そもそも実際の警察組織において所轄署係長の階級が基本的に警部補。
  • 岡田プロデューサーがDVDの解説書で「藤堂は警部補」と答えている。理由として「警部だと署長になるので」と述べている(実際に署長に就けるのは警視または警視正)。岡田は、警察組織を熟知していないと自身の著書『青春ドラマ夢伝説』で述べており、警部補説はそのための誤解から生じた可能性が高い。
石塚誠(ゴリさん)
石塚は昇進試験を申請するエピソード(「午前十時爆破予定」「パズル」)があるが、捜査のために止むを得ず棄権、「万年ヒラ巡査」として描かれていた。劇中で「巡査部長」に昇進したエピソードは存在していない。
滝隆一(スコッチ)
「刑事失格」の中で警部補と書かれている書類が画面に登場している。しかし、彼が警部補と考えた場合、石塚、島といった先輩刑事が巡査であることとの整合性がとれない。

前述「極彩の記憶」内の記述では、警部が藤堂・橘、警部補が山村、巡査部長が野崎・井川、他はすべて巡査となっている[9]

[編集] 刑事達のその後

[編集] 殉職した刑事

本来殉職とは勤務時間中などに職務上の理由で死亡したものを指す。判断が分かれるであろう件もあるが本作では一括して殉職と扱われている。

殉職した場所は一部現存するが、なくなった場所もある(西新宿三井ビルディングは竣工してしまった)。

[編集] 最後まで生存していた刑事

  • 藤堂 - 病気により不在であったが澤村の危機で復帰。その後、警視庁に栄転。『七曲署捜査一係'97』では、既に故人であるとされている。
  • 野崎 - 岩城創殉職を期に「ロッキーの様な刑事を育てたい」という希望で警察学校教官に転任。その後、澤村誠を七曲署に推薦。562話、665話でゲスト出演。PART2より現場復帰した。定年後『七曲署捜査一係'97』では民生委員、『同・'99』では保護司としてゲスト出演した。
  • 伸子 - 『太陽にほえろ!2001』で鑑識係として登場。
  • 潤 - 妹の遺志を継いで海の牧場を開くため退職し、帰郷(489話ゲスト出演)。
  • 原 - 西多摩署に栄転(593話ゲスト出演)。
  • 島津 - 山村のやり残した事件の真相を解決させ、海外研修に。
  • 橘 - 藤堂の復帰と共に警視庁に戻った。

[編集] 続編

1997年から2001年に4本の2時間ドラマスペシャルが制作・放映された。舘ひろしがボスを演じた。監督は村田忍。

番組プロデューサーの岡田晋吉が当時中京テレビの取締役であったことから中京テレビと日本テレビの共同制作となっている。

[編集] 備考

BGM
テーマ音楽は元スパイダース大野克夫の作曲。演奏は大野も参加した井上堯之バンドであるが、初期は井上バンドの前身であり、萩原健一もヴォーカリストとして参加していたPYG。井上バンド解散後は、大野が率いる大野克夫バンドに受け継がれた。
大野を起用するように進言したのは、PYGで大野とバンドを組んでいた萩原健一。初期は音源が少ないため、青春シリーズや『東京バイパス指令』から流用していた。他にも国際放映制作の他局のドラマからも相互にBGMやブリッジを流用していた。
1972年6月23日に行われた第1回録音分のセッションでは、その後俳優として活動した岸部一徳(当時・岸部修三)がベースギターを担当、この後テキサス刑事登場までの音楽は岸部一徳がベースを弾いている。この最初のレコーディングセッションでは演奏メンバーの人数が足りず、岡田晋吉プロデューサーの上司で、初期のチーフプロデューサーでもある津田昭(元ジャズ・ミュージシャンで当時は日本テレビ芸能局長、後に日本テレビエンタープライズ初代社長に就任)がマリンバビブラフォンの演奏で参加している。レコード用のステレオ音源には、新アレンジで録音されたもののほか本篇用のマルチトラック音源をステレオにミックスした音源が用意された。視聴者プレゼントとしてテーマ曲集を制作したことがきっかけで、百回放映記念盤を発売した。当初は東宝レコードとポリドールが併売し、東宝盤は独自のカバー音源が多かった。以降はポリドールのみの発売となる。83年にベスト盤LP3枚組が計画されていた。偶然、その事を知った高島幹雄はポリドール側にモノラル音源のレコード化を提言し、初の劇伴集が実現した。後のミュージックファイルシリーズの原型となった。
番組開始に伴い、大野が番組側に持ち込んだ主題歌候補は二曲だった。一曲は主題歌として使用されたが、もう一曲の候補曲は、萩原の活躍シーンに使われる劇中曲となった。この「マカロニ刑事のテーマ」は、番組後期まで劇中曲として使用された。
命名
「七曲署」の命名は番組スタッフ大曲暎一から由来したと岡田プロデューサーは述べている。他に乙女署・花園署の案があった。矢追町は日テレの矢追純一ディレクタから命名したという説(長野洋は自らがつけたと発言していた)と、新宿区に実在する区域「矢来町(やらいちょう)」の「来る」を「追う」に掛けたのではないかという説もある。共同ペンネーム・魔久平(まくべい)はエド・マクベインに由来している[10]
協力会社
衣装は一色、TAKA-Q、ベストハウス、イトーヨーカ堂などが協力していたが、俳優が自分の好みで選んでくる場合も多かった。スタイリストは一貫して京都衣装(現・東宝コスチューム)の檜山勇が担当。ステージガン協力は放映開始直後からMGC(モデルガンコーポレーション)、MGCボンドショップ(初期の劇中、家宅捜査のシーンで同ショップのポスターが確認できる回あり)、一部コクサイ(国際産業)、東京CMCの製品をステージガンにした物を使用。
電気製品は、初回から番組スポンサーである三菱電機の製品を使用していた。劇中に登場するテレビやステレオ(ダイヤトーン)、カーラジオなどでスリーダイヤのマークが確認できる。マイコンこと水木悠は、同社のパソコン「MULTI16」を使用。
登場車両
番組開始当初は鈴木自動車工業が番組スポンサーに入っていたが、冠スポンサーの三菱電機とは違って劇中の小道具としての供給は殆どなく、マカロニ刑事の愛車スズキ・ジムニーや、若者の乗るオートバイ程度にとどまっていた。パトロールカーをはじめとするそれ以外の車両に関しては、主に当時の東宝で所有していた汎用劇用車を使用。スズキがスポンサーを降りてからのレギュラー捜査車両は主にトヨタ車になり(トヨタ自動車は番組スポンサーではなく、担当のカースタントチーム「マエダオートクラブ」の都合)、刑事が乗る車はクラウンセリカの2車種を基本軸とし、エクストラ・レギュラーとしてスプリンターコロナまたはカリーナを撮影時期やストーリー上必要となる車の台数によって加える3~4台体制を基本としていた。
構成されるレギュラー車種が多彩になってきたのは1980年代に入ってからで、クレスタを皮切りにチェイサーソアラカムリビスタスープラなどを覆面車として起用していた。なかにはスターレットターセルなど、およそ捜査車両とは思えない車種をレギュラー刑事が使用するケースもあった。レギュラー車両の殆どがトヨタ自動車の広報車貸与であったが、新車のうちから劇中での使用が激し過ぎたため、車両によっては退役後メーカー返納できず、トヨタ系の中古車販売店で売りに出された物もあった[要出典]
ストーリー上車両を多く必要とするシーン(検問や緊急配備など)では同じ東宝で撮影用に用意していた他作品の車がパトカー・一般車問わず借り出される事が多かった。トヨタ自動車以外のメーカーの車両が多く見受けられるのはそのためである。撮影所が同じであった「華麗なる刑事」で使用のランサーセレステギャランの流用が有名で(逆に「華麗なる刑事」で七曲署組の小道具やセットが多く流用されていたのもそのため)、他にも1980年代以降レギュラー登用された制服パトカー(グロリア・セドリック・スカイライン)は国際放映が所有している劇用車を使用、オープニングで演出のため随所のシーンで背景に置かれるパトカーはユニオン映画が所有している劇用車を熱中時代・刑事編キッドなどの撮影の合間に借りて撮影していた。
カーアクションには良の登場近辺からカースタントチームが正式参加。当初はセキトラ・カーアクションの1本で担当していたが、レギュラー刑事の車が赤色灯を点けてサイレンを鳴らし始めた頃からカーチェイス・カースタントシーンが増加。タイトな撮影スケジュールに対応できるようマエダオートクラブ(現・カースタントTAKA)が参加して2本体制となった。カースタントのスタイルが定着し、撮影スケジュールにもこなれてきた1980年頃くらいからカーアクションはマエダオートクラブ1本となり、刑事のレギュラー車両がエクストラ・スポット含め全てトヨタ自動車に統一された時期と一致する。

[編集] 撮影秘話

  • 番組の収録は世田谷区砧にある国際放映(旧・新東宝)で行われた。ここの7番ステージにパーマネントセットが組まれ、月に二回(隔週金曜日)レギュラーキャストが集まって刑事部屋などのシーンが収録された。基本的に同じ監督で二本同時収録し、実撮影日数は約14日。本パーマネントセットは、同番組パート2終了後、「胸キュン刑事」の原宿音羽署捜査課として流用された。
  • 撮影の遅れを取り戻すため、B班と呼ばれる別班が応援に入る。2班同時進行で、俳優らは多忙を極めた。A班主要スタッフ(撮影技師・助監督等)を混ぜて作品のできが均一になるようにしていた。A班は主に竹林・山本監督など東宝出身または鈴木監督が、B班は澤田・小澤・斉藤監督など外部出身監督があたる場合が多い。B班制作は年に10本程度。
  • 七曲署庁舎は世田谷区内の海上自衛隊(上用賀基地)を借用。ただし、屋上のない二階建なので屋根が写らないように撮影していた。現在は建替えられ外観は変わった。屋上のシーンは北新宿で撮影。
  • 予告編は助監督に制作が任され、未使用カット・NGカット等を使用し編集される。しかし、新撮カットや予告のために撮られた演出違いのカットが挿入される場合もあった(例・「島刑事よ永遠に」「スコッチ刑事登場」など)。また、初期ではナレーション(音声)違いの別バージョンが販売された予告編集(七曲署ヒストリー)で確認されている。反対に「マカロニ死す」の放映予告編は黒バックに字幕だが、ヒストリー版では青バックとなっている編集違いも存在する。13話や「デューク刑事登場」予告編は放映版とヒストリー版では内容が全く異なる。基本的に30秒枠だが、新刑事登場等では45秒に拡大する場合もある。「島刑事よ永遠に」ではさらに15秒スポットが投入された。他にも新刑事登場を節目に番組宣伝(CM)も数種類流された。
  • 初期のステージガン日活コルト等を使用。後にMGCハイウエイパトロールマン41(通称MGCハイパト41)が刑事ドラマ全般で使われ始めた。藤堂は電気発火式ルガーP08を愛用していた時期もある。76年、滝の登場から銃身の短いMGCMGCローマンMkIIIが刑事ドラマ全般の主流となる。昭は神田正輝本人の強い希望で小道具係が自動式拳銃MGCSW/59を準備して使用、澤村誠は44口径としてM29を使用。
  • ハイパトは各刑事専用に改造され、「ジーパン22カスタム」「テキサスカスタム」「ゴリカスタム」「殿下カスタム」も作られた。原昌之(OPは殿下専用銃を使用)は登場直後はローマンだが、以降はパイソン2.5インチに。パイソンは後に島津、喜多らに継承された。以上は全てモデルガンメーカーのMGC社製。各ステージガンは国際放映と東宝の小道具(番組後期まで)で、他番組でも流用(銃器登場が頻繁だった「大追跡」と放映が重なる時期は発砲シーンが少なくなる)される。また、一部役者が持ち込む場合もあった。小道具担当は春木弘(中途降板)で製作はMG