天鏈1号

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天鏈1号簡体字: 天链一号、繁体字: 天鏈一號、TL-1(Tian Lian 1)、CTDRS-1)は中国国家航天局が運用するデータ中継衛星シリーズである。静止軌道上に配置され、神舟7号以降の中国の有人飛行ミッションや、宇宙ステーション天宮1号の運用、人工衛星との通信などで地上局との中継に利用されている。[1][2][3]従来の地上管制局による追跡では、可視時間は全体の12%であったが、1号機の打ち上げにより60%まで高められた[2]。3号機の打ち上げにより、常時通信可能な初代中継衛星システムが完成した[4]

同様のデータ中継衛星は、アメリカ合衆国NASATDRS(Tracking and Data Relay Satellite)を運用しているほか、日本のJAXAが運用するデータ中継技術衛星こだま、欧州のESAの試験用データ中継衛星ARTEMISが挙げられる。

天鏈1号[編集]

静止通信衛星の中星シリーズや測位衛星の北斗シリーズなどでも使用されている東方紅3型バスを採用、中国空間技術研究院などが開発した[3]

天鏈1号の打ち上げは、西昌衛星発射センターから長征3号Cで行われている。1号機の天鏈1号01星は2008年4月25日[5]、2号機の天鏈1号02星は2011年7月11日[3]、3号機の天鏈1号03星は2012年7月25日[6]に打ち上げられた。

天鏈1号 衛星一覧
打ち上げ時間(UTC) 名称 NSSDC ID ロケット 射場 軌道 経度 備考 資料
2008年4月25日15時35分 天鏈1号01星 2008-019A 長征3号C 西昌 GEO 東経80.08° [7]
2011年7月11日15時41分 天鏈1号02星 2011-032A 長征3号C 西昌 GEO 東経166.60° [8]
2012年7月25日15時43分 天鏈1号03星 2012-040A 長征3号C 西昌 GEO 東経16.80° [9]

脚注[編集]

  1. ^ Stephen Clark (2008年4月25日). “Chinese data relay spacecraft put into orbit” (English). Spaceflight Now. 2008年4月26日閲覧。
  2. ^ a b “中国、「天鏈1号」を打ち上げ”. sorae.jp. http://www.sorae.jp/030809/2348.html 2010年7月19日閲覧。 
  3. ^ a b c “中国、データ中継衛星「天鏈1号02星」を打ち上げ”. sorae.jp. http://www.sorae.jp/030809/4442.html 2011年8月17日閲覧。 
  4. ^ “中国、データ中継衛星「天鏈1号02星」を打ち上げ”. 朝日新聞. (2012年7月26日). http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY201207260338.html 2014年12月22日閲覧。 
  5. ^ Yan Liang (2008年4月25日). “China blasts off first data relay satellite” (English). Xinhua. 2008年4月26日閲覧。
  6. ^ “中国、データ中継衛星「天鏈1号03星」を打ち上げ”. sorae.jp. http://www.sorae.jp/030809/4675.html 2014年12月22日閲覧。 
  7. ^ 2002-024A”. NSSDC. 2014年12月22日閲覧。
  8. ^ 2011-032A”. NSSDC. 2014年12月22日閲覧。
  9. ^ 2012-040A”. NSSDC. 2014年12月22日閲覧。

関連項目[編集]