天狐

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天狐面、葛飾北斎北斎漫画

天狐(てんこ)は、神獣のひとつ。

が1000年生きると天狐になれる。千里の先の事を見通す。尾の数は九尾。下に存在する、野狐気狐のように悪さをすることはない。さらに生きて、3000歳を超えると空狐となる。

江戸時代には狐の最上位とされ、江戸末期の随筆『善庵随筆』や『北窓瑣談』では天狐・空狐・気狐・野狐の順とされた[1][2]。また、『日本書紀』で舒明天皇9年(637年)の大流星のことを「天狗」と書いて「あまつきつね」と読んでいることから、『善庵随筆』には天狐を天狗と同一のものとする説も述べられている[1]

なお、伏見稲荷大社の一ノ峯には、名を「小薄」という雄の天狐が、末廣大神として祀られている(ただし、狐はあくまで稲荷神の神使であり、稲荷神ではない)。

長崎県小値賀島では天狐は憑き物とされ、これに憑かれた者には占いで何でも言い当てるなどの神通力が備わるという[3]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 笹間良彦 『図説・日本未確認生物事典』 柏書房1994年、110頁。ISBN 978-4-7601-1299-9
  2. ^ 多田克己編 『竹原春泉 絵本百物語 -桃山人夜話-』 国書刊行会1997年、159頁。ISBN 978-4-336-03948-4
  3. ^ 村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社2000年、234頁。ISBN 978-4-620-31428-0

関連項目[編集]