天外魔境II 卍MARU

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天外魔境II 卍MARU
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 PCエンジン SUPER CD-ROM²
開発元 ハドソンレッドカンパニーアルファシステム
発売元 ハドソン
人数 1人
メディア CD-ROM1枚
発売日 1992年3月26日
価格 7,800円(税別)
  
天外魔境II MANJI MARU
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 プレイステーション2[PS2]
ニンテンドーゲームキューブ[GC]
ニンテンドーDS[DS]
開発元 ハドソンレッド・エンタテインメントスティング朱雀(DS版のみ)
発売元 ハドソン
人数 1人
メディア PS2:DVD-ROM1枚
GC:光ディスク1枚
DS:DSカード(1Gbit
発売日 PS2:2003年10月2日
GC:2003年9月25日
DS:2006年3月9日
TheBest
PS2:2004年9月16日
DS:2007年3月15日
価格 PS2:4,980円(税別)
GC:4,980円(税別)
DS:4,800円(税別)
TheBest版
PS2:2,800円(税込)
DS:2,646円(税込)
対象年齢 CERO:全年齢対称
B(PSP版のみ)
  

天外魔境II 卍MARU』(てんがいまきょうツー まんじまる)は、1992年3月27日ハドソンから発売されたPCエンジンSUPER CD-ROM²ゲームソフト。ジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)。キャッチコピーはわが道に敵なし

2003年にプレイステーション2ニンテンドーゲームキューブ、2006年にニンテンドーDSリメイクされたほか、2008年7月31日発売のPSP用ソフト『天外魔境コレクション』にPCエンジン版(ただし、CERO:B相当に修正されたもの)が収録されている。

目次

[編集] 概要

架空の国「ジパング」を舞台に、「火の一族」の血を受け継ぐ勇者と「根の一族」との闘争を描いた天外魔境シリーズの第2作となる和風RPG。第1作と同様に「西洋から観た誤った日本観」をコンセプトとした世界観を持つ続編。第1作『天外魔境 ZIRIA』が主に東日本を舞台としているのに対し、続編の本作では主に西日本(東海以西・九州・四国を除く)を舞台としている。尚、九州・四国地方は第3作の舞台となっている。プラットフォームはPCエンジン・SUPER CD-ROM²である。CD-ROM媒体は当時の家庭用ゲーム機の中において現在ほど普及しておらず、本作は(当時としては)突出したCD-ROMの大容量を活かし、発売当時は「30分に1度は大きなイベントが発生する」触れ込みでそのボリューム感と密度の濃さをアピールした。実際に普通のプレイヤーのEDに到達するまでの平均クリア時間が60〜80時間であったことから'90年代のRPGの中でも、クリアまで時間を要する部類に入る。また総勢24名の声優陣やプログラム処理によるアニメーション表現を駆使した演出も、現在では珍しくはないものの当時としては非常に贅沢なものであった。やや大仰さが過ぎるもののドラマ性の高さと適度な荒唐無稽さを併せ持ったシナリオ久石譲福田裕彦による独創的な音楽なども、本作の絢爛豪華さを物語る要因ともなっている。ゲーム内容(シナリオと世界観)に関しては、やや仏教的な因果思想を漂わせる側面もある。

ファミ通1000号記念に行われた「読者が選ぶ未来に伝えたいゲーム」において、本作は27票を獲得し62位にランクインした。同アンケートでランクインしたPCエンジンの作品は、本作とイースI・II(20票で91位)のみであった。

[編集] ストーリー

火多の国の白川村に住むガキ大将・戦国卍丸は、子分の子供達を引き連れて高山祭りが開かれる高山村へとやってきた。しかし祭りの最中、地面から巨大な花「暗黒ラン」が出現して村を破壊する。暗黒ランの中から現れた死神兄弟は、母親と村人達を人質にとり卍丸を挑発する。人質を救出するため「両面窟」へと向かう卍丸。待ち構えていた死神兄弟の三男・ツノ王を撃退して人質達を解放した卍丸は、母親から自分が1000年前に根の一族と戦った伝説の火の一族の末裔であることを聞かされる。己の宿命を悟った卍丸は根の一族打倒を胸に、暗黒ランを断ち切ることのできる七本の聖剣を求めて旅立つ。

[編集] 世界観


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


天外魔境シリーズ3部作の2作目に当たり、前作『天外魔境 ZIRIA』の舞台に隣接する大和地方(近畿・北陸・中国)が舞台となっている。物語は前作から約3年後の話となる。

[編集] 火の一族と根の一族

本作には一般の人間の他に「火の一族」と呼ばれる者と「根の一族」と呼ばれる者が登場する。この2者は1000年前に大規模な戦争を繰り広げ、最終的には火の一族がかろうじて勝利を収めた。しかし根の一族も完全に滅んだわけではなく、復活の機会を待っていたのである。

根の一族の中でも特に知識と技術に優れた、「イヒカ」と呼ばれる民達がいた。イヒカは根の一族であったが、その知識と技術が戦争に用いられることを嘆き、戦中から戦後にかけてその技術を一般の人々に伝えた後人知れず山奥に隠れ住んだ。そのため本作の世界の中には時代的な雰囲気とはかけ離れた物が存在することがある。また、作中のほとんどの巻物は天狗から貰うという形で入手するが、この天狗も以前は根の一族に属していた。

[編集] 暗黒ラン

根の一族が世界征服をもくろんだ際に使用した巨大な花が「暗黒ラン」である。暗黒ランは一般の人々の生気を吸い取る一方、根の一族に対しては戦意高揚剤を散布するという側面を持っている[1]。1000年前の戦争においては暗黒ランは7本出現したが、それらはすべて火の一族の7本の聖剣によって封印された。

作中ではこのほかに、暗黒ランの根が国境などで地表に現れ人々の往来を妨げている。ちなみに暗黒ラン本体よりも根が高く伸びているらしく、暗黒ランの根は空を飛べる乗り物に対しても壁として働いている。

[編集] 聖剣

1000年前の戦争の際、火の一族は暗黒ランを封印するために7人の勇者がそれぞれ聖剣を打ち、根の一族との戦いで用いた。それぞれの聖剣にはそれを打った場所と打った人の名前が付けられている。

  • 法水院紅丸
  • 妙院カラス
  • 船海宮義経
  • 大霊院女彦
  • いろは宮静
  • 鳥居堂三郎
  • 蛇光院松虫

これらの聖剣が打たれた7つの神殿の名前はすべて作中にも登場している。

  • 法水院 - 近江の大江山の奥にある。
  • 妙院 - 伊勢の奈良村の隣にある寺院。
  • 船海宮 - 安芸の海に浮かぶ島々の中の1つ。
  • 大霊院 - 近江にある火の都にある2つの神殿の内の1つ。卍丸は作中こちらで自ら剣を打つ。
  • いろは宮 - 吉備の火刃村の北。
  • 鳥居堂 - 浪速に存在したがすでに失われている。
  • 蛇光院 - 近江にある火の都にある2つの神殿の内の1つ。

聖剣を打つ際、打った人は生命力を大きく消費する。それはその剣に自らの魂を吹き込むためであり、本人の生命力(作中では「体」の値)は剣の切れ味にも影響を及ぼす(本作では終盤に卍丸が自ら打った「大霊院卍丸」の攻撃力が卍丸自身の生命力に依存している。

[編集] 登場人物


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


本作は、個性的な登場人物が多いのが特徴。

[編集] 火の一族

戦国卍丸(せんごくまんじまる)(声:伊倉一恵
本作の主人公で、火の一族の末裔である少年。15歳。父は根の一族に殺され、母・お春(おはる)との二人暮らしで育った。火多の白川村のガキ大将だが、子分は白川村に留まらず、高山村、牛首村にもいる。村の衆からはイタズラ坊主として迷惑がられていた。しかし村一番の母には男衆はかなわなく適当にあしらわれてしまう。
主人公らしくオールマイティな戦闘能力を持つ。A型。
カブキ団十郎(カブキだんじゅうろう)(声:山口勝平
自称「ジパング一の伊達男」。19歳。尾張のヘビ仙人の弟子。自分が目立つために根の一族と戦う。自分の都合で勝手に仲間に加わったり外れたりする極端なエゴイスト。おまけに女好きの派手好きで、使用する術も効果より見た目優先。しかしその実力は高く、人並み以上の情の持ち主でもあり最終的には戦う動機が「目立つため」から「根の一族に対する怒り」に変わっている。B型。
極楽太郎(ごくらくたろう)(声:赤星昇一郎
1000年前の火の一族と根の一族との戦争の生き残り。1024歳。越前の押水村出身。恋人の人魚「千代(ちよ)」の涙を飲むことにより1000年の寿命を得るも、その罪により人魚らの手で996年もの間投獄されていた。非常に大柄な人物で、その体型から着けられる装備品は少ない。1000年前は主に、千代が装備品をあつらえていたとのこと。体型も大きいが怪力もすさまじく、卍丸にはどうにもできない岩を軽くぶっとばすことができる。しかし人魚村に投獄された檻には、特殊な封印がかけられ、さすがの怪力でも脱獄出来なかった。投獄されている間、一切声を出さなかったという証言がある。他には油(作中では「燃える水」)を口に含ませて火を噴いて敵を攻撃する特技がある。O型。
絹(きぬ)(声:井上あずみ
本作のヒロインで、鬼族の父と火の一族の母を持つ薄幸の少女。14歳。父は鬼族の首領・酒天童子(しゅてんどうじ)、母は火の一族の巫女・綾(あや)。両親の死が原因で敵を傷つけることを極度に恐れ、「純潔の鎖(じゅんけつのくさり)」と呼ばれるアイテムで両手を縛り、直接攻撃・攻撃系の術を自ら封印する。攻撃系術の効果を持つ武具を使用したり、乗り物の攻撃能力を使用したりすることは可能。しかしイベントで自らの封印を解き放ち、攻撃系の行動や新たな奥義も可能になる。そのイベントはリメイクの際に変更が加えられた部分のひとつでもある。AB型。

[編集] 千年前の火の勇者

紅丸 (声:池田秀一)
「獅子王」の異名を持つ火の勇者。 
カラス (声:青野武)
「闇の剣士」の異名を持つ。天狗の頭領。 
義経 (声:山田栄子)
「水の貴公子」の異名を持つ。人魚の血を引く男装の麗人。 
女彦 (声:銀河万丈)
「火の巨人」の異名を持つ。 
静 (声:小山茉美
「火刃の女王」の異名を持つ盲目の女勇者。 
三郎 (声:藤田淑子)
「浪華の火の玉小僧」の異名を持つ。イヒカの改造手術で力を得た。 
松虫 (声:潘恵子)
「悲恋の鬼百合」の異名を持つ女勇者。 

[編集] 根の一族

悪の三博士 (声:デーロン博士:永井一郎、デロレン博士:宮内幸平、ベーロン博士:内海賢二
根の一族の神ヨミの側近の三博士。キリスト教の東方の三博士が元ネタ。3人とも根の一族の末裔イヒカの住む村の出身で、ヨミの復活という野望のため戒めを破り村を出た。デーロン博士がエレクトロニクス担当、デロレン博士がバイオニクス担当、ベーロン博士がマジック担当。
死神兄弟 (声:キバ王:銀河万丈、ツメ王:赤星昇一郎、ツノ王:矢尾一樹)
鬼骨城城主。全身が骨の姿をした3人兄弟。物語で最初に戦うことになるボス達。ベーロン博士による秘術で3人が合体すると死神将軍となる。
菊五郎 (声:千葉繁
密林城城主。根の国の役者で、バイセクシャルのナルシスト。カブキに負けず劣らずの派手好みであり、カブキとの変化合戦は見物。その正体は密林城自身という壮大な物。
はまぐり姫 (声:潘恵子
幻夢城城主。ヨミ自らが創造した美しき姫将軍だが、真の姿はかなりおぞましい。元は人間になりたがっていた人魚。根の一族の「人間にしてやる」という甘言に騙され、はまぐりの化け物にされてしまった悲劇が後に明らかになる。
マダム・バーバラ (声:藤田淑子
砂神城城主。デューク・ペペと夫婦であり、女王アリのような姿をしている。
デューク・ペペ(声:八奈見乗児
砂神城城主。妻のマダム・バーバラに比べ身体が遥かに小さく、特技は回復術。妻であるバーバラを倒された後は砂神城から逃走、根の一族の刺客から追われつつ、打倒卍丸の機会を伺っていた。後に根の一族に捕縛され、本人の希望により身体を機械化。新たに授かった鋼鉄城にて卍丸達と死闘を演じる。妻の仇という憎しみと強者への憧れが混在した「愛してるよ、卍丸!」は本作の名台詞のひとつ。なお、鋼鉄城で倒された際、絹の潜在能力を見抜いていたとも取れる台詞を残して死んでいった。
地獄釜の肉助 (声:内海賢二)
暗闇城城主。根の国の料理人。人を豚に変える能力を持ち、豚になった人間を毎日食べている。オカマ口調で自らを「ニック」と呼んでいる。
右のガーニン (声:矢尾一樹)
魔海城城主。右の義手一本で将軍に上り詰めた男。それ故か自身の右腕を偏執的なまでに愛し、語りかける奇癖がある。
百貫丸 (声:銀河万丈)
非常に力の強いマンモスのような男。好色で残忍。吹雪御前の部下。
吹雪御前 (声:山田栄子
白銀城城主。冷酷無比な性格の女性。絹の母と卍丸の父を殺害した張本人。殺めた人間の顔面を剥がし、自らの顔面に貼り付ける事で本人に偽装する事が出来る。白銀城にて、自らが絹の母・綾を惨殺した事を告白。絹が怒りにより封印を自ら解除する切っ掛けを作り、鬼の力を解放した絹に殺される。
剛天明王 (声:内海賢二)
地獄城城主。根の一族最後の切り札。武人らしい堂々とした性格で、千年前に7人の火の勇者と激戦を繰り広げた実力者。戦いに純粋な快楽を見出す狂戦士。大江山にて戦った「名無しの十八番」は彼の弟である。

[編集] その他

百々地三太夫(ももちさんだゆう)
伊賀忍者の頭領である百々地丹波の孫娘、くの一三姉妹の総称で性格がそれぞれ違う凸凹トリオ。祖父の丹波を菊五郎の手より救出した恩返しのため、随所で卍丸達を助けてくれる。
花火(声:木下千鶴子
百々地三太夫の長女。火器の扱いに長けている。姉妹で一番おしとやかなで天然的な性格だが、怒ると周りが見えなくなるほど見境がつかなくなり、大砲を平気でぶっ放す。卍丸達でさえ黒こげにしてしまう失態も犯す。伊賀忍者の掟を重んじている。卍丸の事は「卍丸様」と呼ぶ。
まつり(声:高山みなみ
百々地三太夫の次女。姉妹で一番男勝りの嫌味な性格、最初に会ったときもその点が見受けられる。何度も敵の罠にはまる卍丸を見て火の一族をバカにするようなセリフを吐くが、3人の中で卍丸たちを一番気にかけているのは、実はこのまつりだという。卍丸の事は呼び捨てにする。姉の花火の事は「お姉」と呼ぶ。伊賀忍者の掟などはあまり受け入れていない。
天外魔境 風雲カブキ伝にも序盤のみ、カブキが力尽きた際に登場した。
みこし(声:柿沢美貴
百々地三太夫の三女(末っ子)。非常におとなしくあまり目立たない存在。ほとんど活躍の場がないのが特徴だが、一番人気だったようで番外編のカブキ一刀涼談にプレイヤーキャラとして出演している。甘えん坊キャラで、優しさが前面に出ている。卍丸の事は「卍丸さん」と呼ぶ。
ホテイ丸 (声:青野武
前作より引き続き登場する西洋から来た宣教師で、陽気な性格とガリガリな体格、ちょんまげ頭が特徴。前作同様メカに強く、随所で卍丸たちをサポートしてくれる。卍丸のことは“卍丸サ~ン”と呼ぶ。
エビス丸(声:八奈見乗児)
ホテイ丸の実兄で陽気で太った西洋人。神戸で商船の船長をやっている。卍丸のことは“アミーゴ”と呼ぶ。
足下兄弟 (声:矢尾一樹
前作より引き続き登場する、人の足元を見た商売をするオカマの五つ子。5人とも全く同じ顔をしており、気色悪い化粧をしている。卍丸のことを“卍の大将”と呼ぶ。お金儲けのためなら多少の悪事もいとわず、前作に続きあの手この手で火の勇者からお金をむしり取ろうとしてくる。京都の居住区に妹とみられる“足下おミル”なる怪しい美女も登場するが、身元を伏せているため、あるアイテムを持っていかない限り足下姓であることはわからない。
足下おミル(声:白石冬美
普段は姿を簾で隠しているが、貢ぎ物をすると、それに見合った分だけ簾が開き、姿をみせてくれる。ある貢物をすると簾を全部あけることができる。
マントー2 (声:千葉繁)
天外シリーズおなじみの馬鹿猿。馬鹿野城(うましかの城)の城主。大門教十三人衆の1人(1匹)であったが、ジライヤ達に敗れた後復讐のため己を鍛えていた。そのため、火の一族に対しては異常なほどの執念を持っている。必殺技は「ハイパー馬鹿(うましか)の術」。かなりの自信家であり、負けても何度もしつこく戦いを挑んでくる。敵キャラの中では唯一プロモーションビデオが用意されている。額に「2」の字を書いているが、自ら描いたのか逆さまになっている。口癖は“俺様”。無類の酒好きだが、味はよくわかっていないようだ。
タイクーン (声:青野武)
ジパング大和地方の支配者。ではあるがその評判は決して良い物ではなく悪評が随所で聞こえてくる。三博士たちにだまされて暗黒ランを封印していた聖剣を引き抜いて暗黒ランを復活させ大和地方に混乱を引き起こした張本人。暗黒ラン復活後は三博士に尾張地方で石にされてしまう。風雲カブキ伝によるとその後は全てを捨てて貧民区で娘の桂姫と2人で暮らしている模様である。前作『天外魔境 ZIRIA』に登場したショーグンの弟である。
孤児たち
暗黒ランを封印するとその国々に孤児を保護した修験者が現れ、卍丸に引取りを依頼するようになる。プレイヤーが快諾すると孤児は白川村に送られ、卍丸の母に養育される。孤児達はすべて女の子で、機種毎に名前が違うが概ね女性アイドルの名前から引用されている。ドット絵のみで固有のグラフィックはないが、移植版では孤児を引き取ることで多少の特典がある。
宇宙の創造主(声:岸田今日子
マリとヨミを産み出し、「何者にも屈せぬ、強く新しい命を生み出す」使命を与え、遠い宇宙から2人を送り出す。その姿は描かれず、OPで白い手のみしか現れない。
ヨミ (声:池田秀一
宇宙の創造主の命により、宇宙の彼方よりやって来た男神。強さとは不屈の闘争心と考え、根の一族を創造した。眠っている間などは青い巨大な繭のような形状である。三博士の時間稼ぎにより、繭はだんだんと大きく成長する。OPなどでは青い巨大な玉のような形状である。最終決戦の後、ある真実に気づき衝撃を受ける。
マリ (声:池田昌子
宇宙の創造主の命により、宇宙の彼方よりやって来た女神。強さとは他人を労わる優しい心と考え、火の一族を創造した。OPなどでは赤い巨大な玉のような形状である。最終決戦の後、卍丸たちにヨミも知らないある真実を語り聞かせる。

[編集] 各機種版における違い

最初に発売されたPCエンジン SUPER CD-ROM²版を基準にして違いを挙げる。

以下、PCエンジンは「PCE」、プレイステーション2は「PS2」、ゲームキューブは「GC」、ニンテンドーDSは「DS」と表記する。


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[編集] 移植版全般

仕様変更
各ゲーム機の特性やユーザインタフェースの変化を主とした変更点。
  • セーブファイル数が増えている(PCE版では5箇所。ただし『天の声バンク』などにバックアップすることが可能)。
    • PS2・GC版:メモリーカード1枚につき30個。
    • DS版:ソフト1つにつき8箇所。
  • 「つづきから」でセーブデータの詳細を見ることができない(そのかわりとしてPS2・GC版ではセーブした日付が表示される)。
  • 一部のシーンを除き、ボタンを押すことで音声台詞をスキップできる。
自主規制による変更
PCE版の発売当時と現在では倫理基準が異なり、またCEROの審査による「全年齢対象」ソフトとして発売されているため、残酷描写や過激なエピソードなどがカット、または変更されている。また版権問題に引っかかると思われる名称なども同様の措置が取られている。
  • タイトルの「MARU」が「MANJI MARU」に変わっている(“卍”がハーケンクロイツと混同されることを避けるためとおもわれる)。
  • 弁天様の胸に浮き上がっていた乳首の影が消えたほか、会話後の宿泊がカットされた。
  • 装備品である「鉱夫の腹巻」が「鉱山の腹巻」に変更されている(現在「鉱夫」は放送禁止用語として扱われている)。
  • 馬鹿野城にあった「酒」が「梨水」になっている(実際は村人の小便だが、それが分かる前の段階で未成年である卍丸らが飲むこともできるために変更されたものと思われる)。
  • 浜田村において村人が食べた豚は、PCE版では人間が豚の姿に変えられたものだが、リメイク版では「死霊銀バエ」が豚にされたことになっている。しかし当該のテキストしか変更されていないため他の人物の台詞との間で矛盾点が発生している。
  • 神戸村のを調べると表示された、他のメーカーのゲームキャラクターのパロディである「麻里魚」(マリオ)、「呂戸」(ロト)、「亜土留」(アドル)という名前がPS2・GC版では削除、DS版では変更されている。
  • 「鬼怒」のシーンにおいて腕をちぎるという残虐表現が抑えられている。
    • PS2・GC版:新規に作画されたアニメーションによって構図や演出が変更されており、見えない力で締め付けているような表現になっている。
    • DS版:PCE版のグラフィックを再現しているが、腕が引っ張られて袖の布が破れるにとどまる。
  • ポケモンショックを原因とした規制にあわせて、エンディングにおいてマリが放つ白い光の点滅表現が変更されている。
素材に起因する変更
リメイク版では一部の音声台詞などがPCE版と違うものになっている。これは天外魔境シリーズが沈黙していた間にハドソンは本社の引越し等により当時の製作データを紛失したため[2]、岩崎啓眞が保管していたマスターアップROMおよび8mmMTのオーディオデータとバックアップソースを利用してリメイク作業を行ったが、データの読み取り自体が困難で、完全に読み出せた物が製品版ではなく別テイク版であったためである。主な違いは以下のとおり。
  • 伊賀村において菊五郎の去り際の台詞が一言追加されている。
  • マントー2の音声にあった千葉繁によるアドリブがカットされている。
  • 縁切洞における地獄釜の肉助の台詞で異なるテイクのものが使用されており、しゃべり方や演技が違う。
その他の変更点
  • カブキ団十郎のオープニングデモにおいて「日本一の伊達男」が「ジパング一の伊達男」に修正されている。
  • 4人の火の勇者のテーマ曲について、CD音源と内蔵音源の二種類が存在していたが、リメイク版では音源が統一されたことにより一種類となっている。

[編集] PS2・GC版

ゲーム機のスペック向上に合わせて3D化によって再構築され、ユーザーの趣向の変化を考慮してゲームバランスの変更などが行われているが、それらの変更点が旧来のファンに批判されることが多い。

グラフィック
2Dだった背景がポリゴンによって3D化されている。またPCE版においてプログラムによりアニメーション処理されていたデモシーンはデジタルアニメで作成してムービー化された映像が再生される(主にシネスコサイズだった映像を4:3のスタンダードサイズに変更したため、構図が変わっている部分も多い)。その他に通常の戦闘シーンにおいて背景のグラフィックや敵キャラクターのアニメーション処理が追加され(これによりPCE版では見えなかった敵キャラクターの足元部分も追加されている)、特殊コマンドの「砲撃」などにも専用のグラフィックによるエフェクトが追加されている。
音楽(BGM)
CD音源だった曲はほぼそのまま収録されているが、PCEの内蔵音源である波形メモリが使用されていた曲は音源を変えてアレンジされている(アレンジャーは林茂樹)。ちなみに戦闘の突入時に流れるジングルはGC版ではステレオだが、PS2版ではモノラルになっている。
効果音(SE)
波形メモリが使用されていたSEは全て新しいものに変更されている。CD-DAADPCMによる効果音はそのまま使用されているものが多い。
ロード(読み込み)
PCE版の発売当時は競合する他のゲーム機がロード時間を感じないロムカセットだったこともあり極限までロード回数を抑えるように作られていたが、リメイク版では頻繁にロードし、その際、読み込み中を示す「卍」をモチーフにしたロゴが回転表示される。GC版の方がPS2版に比べて若干ロード時間が短い。
難易度、ゲームバランス
レベルアップに必要な「徳」(経験値)が低く設定され、また一部の例外を除いて敵から獲得できる金額が1.5倍(小数点以下切捨て)になっているためPCE版よりも難易度が下がっている。ゲームバランスの面で改悪点として指摘されることが多い。
宝箱、販売アイテムが一部追加、変更されており、冒険難易度を下げている(例として尾張の犬山村で、本来伊勢、紀伊でしか買えない徐副の剣が1割引きで販売されている、鬼骨城に何度でも取れる装備アイテムが追加されているなど)。
その他の変更点
  • タイトルの「天外魔境」の文字デザインが変更されている(シリーズ復活に際して『天外魔境III NAMIDA』とともに新デザインに変更された。だがDS版やXbox360の『天外魔境 ZIRIA〜遥かなるジパング〜』などでは従来のものに戻されている)。
  • タイトルメニューに「天外活劇写真館」が追加され、セーブされたプレイデータの中で一度見たムービーを鑑賞することができる。
  • 3D化による表示範囲の縮小に伴い、フィールド上では画面左下に俯瞰マップが表示される。
  • 戦闘中のパーティキャラクターのパラメータ表示が簡素化され、「段」(レベル)が表示されない。
  • 敵キャラクターの体力(HP)表示は「数字」以外にも「ゲージ」「非表示」を選択可能。
  • 文字の表示速度が変更できない(スキップは可能)。
  • 漢字のルビ表示機能が追加された。
  • 振動機能に対応している。
  • 記録(セーブ)したデータに、その時の体力(HP)と技(MP)も記録される。このためゲームをリセットして「つづきから」で再開し、体力を回復する裏技が使えなくなっている。
  • 移動中、×ボタン(PS2)/Bボタン(GC)を押している間は速度が早い「ダッシュ移動」ができる。またアナログスティックの傾度で移動速度を調節できる。ダッシュ移動の速さはPCE版の通常移動速度並。
  • 戦闘中、L1・R1ボタン(PS2)/Lトリガーボタン・Rトリガーボタン(GC)を押し続けている間は敵の攻撃アニメーションをスキップできる。スキップ中の戦闘用SEは大半がカットされ、GC版では敵を倒した時の音のみ、PS2版では倒した音と敵の攻撃音のみが流れる。このためGC版ではスキップを多用していると戦闘中の体力が残り少なくなっても気付きにくい。
  • 戦闘終了後、フィールドのBGMが曲の頭から再生される。
  • PCE版ではダンジョンなどでキャラクターが大きいサイズのものに切り替わったが、PS2・GC版ではフィールド上と同じものをズームアップして表示している。
  • 何も操作せずに放置しているとパーティキャラクター達がくつろぐ演出が追加されている。
  • 伊賀村でカブキ団十郎が繰り返す看板の書き換えイベントの最終段階で、PCE版のように7色に輝かない地味なものになっている。
  • 馬鹿野城の城壁にある落書きが削除されている(テクスチャのメモリ制限によるものと思われる)。
  • 戦災孤児の名前が変更されているほか、引き取った後に話しかけるとウインドウカラーを変更できる(孤児1人につき1パターン、計8種類)。

[編集] DS版

DSの機能を利用した独自要素が追加されているが、ベースとなる部分はPCE版を忠実に再現するように作られており、リメイクというより移植に近い。

グラフィック
基本的にPCE版のものをそのまま再現しているが解像度が異なるため表示範囲が若干狭い。またPCEとDSのドットの比率の違いにより全体的に縦に伸びている。その他には主にビジュアルシーンにおいて、PCEの処理速度を逆手に取ってタイミングをとっていた演出部分が画一的な処理速度となったことによって映像と音楽のタイミングが変わっている。また戦闘画面においてシンプルな背景画が追加され、パーティキャラクターの顔のグラフィックが表示されるようになっている。
音楽(BGM)
CD音源だった曲はほぼそのまま使用しているが、波形メモリの曲はPS2・GC版で使用されたアレンジ版と同じものになっている。圧縮音源で収録されおり、容量の制約からビットレートが低いため音質はあまりよくない。
効果音(SE)
波形メモリを使用していたSEは基本的にDSの内蔵音源によってPCE版の雰囲気を再現しているが、階段の昇降時などの一部のSEがカットされているほか、鋼鉄城の離着陸や動物の鳴き声などPS2・GC版のもを流用しているものもある。
難易度、ゲームバランス
基本的にPCE版に準拠したものとなっている。ただし新たに攻撃方法が追加されたため、これを使用した場合には戦闘バランスが変わってくる。特に一部の奥義は戦闘の難易度低下への影響が大きい(「タッチペンによる操作」にて後述)。
DSの機能を活用した変更点
  • タッチペンによる操作
    • 画面を直接タッチすることで、移動やコマンドの選択、攻撃が行える。ボタンを使用した従来と同様の操作も可能。
    • 通常攻撃と奥義において、タッチペンの軌道で使い分ける「弱攻撃」「中攻撃」「強攻撃」の概念が追加されている(十字ボタンの上下とAボタンの組み合わせでも可能)。強い攻撃ほど命中率が下がるが、敵が1体の場合に命中率が100%となっている「義経斬」で使用すると攻撃力のみが強化されるといった具合に一部の奥義の仕様を考慮していないため、ゲームバランスの面で若干の問題がある。
    • 特定の条件を満たしたときに画面上に決められた図形を書くことで発生する「秘奥義」が追加されている(十字ボタンによるコマンド入力とAボタンの組み合わせでも可能)。
  • ダブルスクリーンによる二画面表示
    • フィールド上においてPCE版ではコマンドで呼び出していた地図が上画面に表示されている。また各地域の繋がりを示した大和地方全図に切り替えることもできる。
    • 街や村の中で、その場所の全体図が上画に面表示されている。
    • 戦闘中、PCE版では「状態」コマンドを選択して表示していたパーティキャラクターの詳細情報が上画面に表示されている。これにより「状態」コマンドが削除され、PCE版では「持物」コマンドの下層にあった「武器」と「道具」のコマンドがメインコマンドに昇格し、1回の手順で選択できるようになっている。
    • 買い物などをする際に所持品や装備品の一覧が上画面に表示され、持物と売り物とのデータの比較が容易になった。
その他の変更点
  • 音声を消したプレイなどの携帯ゲーム機の利用シーンを考慮して、PCE版では音声のみだった台詞にも全て字幕が表示される。
  • 戦闘終了後に流れるフィールドのBGMは戦闘開始前に中断されたところから再開する。(GC・PS2版よりもPCE版の仕様に近い)
  • PCE版ではフィールド上の移動速度が街や村の中に比べてわずかに遅かったが、DS版では街や村の速度と同じになっている。
  • 鋼鉄城の移動速度が遅くなっている。
  • 戦闘中、敵全体もしくはグループに効果がある術を使用した場合に敵1体ずつ個別に処理されていたエフェクトが一括処理に変更された。これにより敵全体・グループ効果の術を使用した際の待ち時間が短縮されている。
  • 戦災孤児の名前が変更されている。また2人1組で構成され、片方を引き取った後でないと引取りを拒否する孤児がいる。また組を揃えると「秘奥義」の図形とコマンドを教えてくれる。
  • 高山祭りのデモシーンで表示されるクレジットの「カブキ団十」が、誤植により「カブキ団十」になっている。
  • 「小村」の地図上の表記が、誤植により「小村」になっている。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] スタッフ

PCエンジン版

[編集] 関連作品

本作に直接関係する作品のみ。シリーズ作品とそれらの関連作品は「天外魔境」および各ゲームタイトルの記事を参照のこと。

[編集] ゲーム

『SUPER CD-ROM²体験ソフト集』(PCエンジン SUPER CD-ROM²、1991年12月13日発売、ハドソン)
本作の発売を1991年末から翌年春に延期したため、その代替として序盤の体験版を収録して発売された。希望小売価格は1,000円(税別)。『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』の体験版も収録されている。
サターンボンバーマン』(セガサターン、1996年7月19日発売、ハドソン)
対戦モード用のプレイヤーキャラクターとして卍丸、カブキ、絹、マントーが登場する(マントーのみ隠しキャラクター)。
ドリームミックスTV ワールドファイターズ』(プレイステーション2・ゲームキューブ、2003年12月18日発売、ハドソン)
隠しキャラクターとして卍丸、隠しステージとして暗黒ランが登場する。

[編集] 攻略本

『天外魔境II 卍MARU 公式ガイドブック』(1992年5月20日発売、角川書店
PCE版の攻略本。
『天外魔境II MANJI MARU 炎之奥義書』(2003年10月2日発売、集英社
PS2・GC版の攻略本。
『天外魔境II MANJI MARU 公式完全攻略絵巻』(2003年12月19日発売、エンターブレイン
PS2・GC版の攻略本。

[編集] CD

『天外魔境II 卍MARU』(1992年2月1日発売、NECアベニュー
PCE版のサウンドトラック。CD音源と波形メモリ音源のBGMを収録(全57曲)。ジングル全般および一部の楽曲が未収録。
『天外魔境ヒストリー・パーフェクト・グラフィティー』(1993年12月21日発売、NECアベニュー)
本作および『天外魔境 自来也おぼろ変』(OVA)、『天外魔境 風雲カブキ伝』の中からピックアップされた曲を収録。
『天外魔境II MANJI MARU オリジナル・サウンドトラック』(2003年10月22日発売、デジキューブ
PS2・GC版のサウンドトラック(2枚組、全60曲)。初回盤にはCD EXTRA仕様によるPCE版のオープニングムービーが収録されている。

[編集] テレビドラマ

『運命の逆転』(1992年4月10日放送、TBS系列 春のドラマスペシャル)
テレビゲーム業界を舞台にしたフィクションの2時間ドラマ。劇中で主人公たちが製作しているゲームソフトが本作となっており、開発中のゲーム画面も多数使用されている。

[編集] パチンコ

2009年2月下旬より順次導入された。テーマ曲は「時代を駆ける」(作詞:広井王子、作曲:池毅、歌:伊倉一寿)で、このパチンコ用のオリジナル曲として製作された。テレビCMでは、「天外マカオキャンペーン」と称してマカオ旅行のプレゼントキャンペーンも行われた。

[編集] 脚注

  1. ^ この世界のいわゆる「ザコ敵」がどう考えても敵いそうにない勇者一行に戦いを挑む事ができるのは、この効果によって自分が世界一強いと思い込まされているため。
  2. ^ 本作のリメイク版が発表された際の雑誌インタビューにおいて『天外魔境 ZIRIA』のリメイクの可能性を質問された広井王子は「当時のデータが残っていないため難しい」と答えている。また、桝田省治が執筆した『天外魔境III NAMIDA』用のシナリオがPS2の製作で使用されなかったのも、ハドソンがそのシナリオを紛失したことが原因と言われている。

[編集] 外部リンク

他の言語