全国花火競技大会 (秋田県大仙市)

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全国花火競技大会
第80回大会(2006年)
概要
通称、略称 大曲の花火
正式名称 全国花火競技大会
旧名称 奥羽六県煙火共進会
開催時期 8月第4土曜日
初回開催 明治43年8月26日
会場・場所 秋田県大仙市大曲地区雄物川河川敷運動公園
打ち上げ数 15,000~20,000発
主催 大曲商工会議所、大仙市
後援 日本煙火協会経済産業省文部科学省ほか
協賛 NHK秋田放送局エフエム秋田ほか
運営 全国花火競技大会実行委員会
人出 760,000人(2007年)
最寄駅 JR秋田新幹線大曲駅(徒歩30分)
外部リンク オフィシャルページ
  

全国花火競技大会(ぜんこくはなびきょうぎたいかい)とは、秋田県大仙市大曲地区雄物川河川敷運動公園おいて、例年8月第4土曜日に開催される花火大会である。観光PRにおいては、地名を付した「大曲全国花火競技大会」あるいは「大曲の花火」とも呼ばれるが、数ある競技会の中で「全国花火競技大会」と言えば大曲の競技大会を指す。

目次

[編集] 概要

日本国内では最も権威のある競技大会であり、日本煙火協会が後援する2つの競技大会のうちの1つである。規模の大きな花火大会は全国に数々あるが、花火競技大会で内閣総理大臣賞が与えられるのは、当大会と土浦全国花火競技大会の2大会のみである。会場対岸には姫神山、福伝山などがあり、その山に反射する音と、花火観覧の邪魔になる光がないことも、この大会の自慢の1つである。1910年明治43年)に創始され、途中、第二次世界大戦による中断を経て、2008年平成20年)で82回目の開催となった。

昼花火の競技大会が行われることで有名で、主催者によれば、日本国内で昼花火の競技大会はこの大会のみであるとされる。また競技会の合間に、テーマに合わせて打上げられるワイドスターマイン「大会提供花火」は毎年大変な人気で、大曲花火協同組合青年部が1年かけて製作する。「大会提供花火」は1セットのスターマインではなく、一列に並んで何カ所も打ち上げられ、音楽に合わせて約5~7分に渡り壮大な打ち上げを行う。フィナーレの速射連発、数カ所からシンクロで上がるトラの尾、一斉に上がる銀冠・錦冠は圧巻。ドイツハンガリー台湾韓国など、海外でも何度か打ち上げられた大作である。

競技内容は17時頃に開始される昼花火の部と、19時から開始される夜花火の部に分かれ、夜花火の部のほうが規模が大きい。昼花火の部は5号早打ち5発、割物または煙竜。夜花火の部は課題・自由玉の10号玉それぞれ1発の10号割物の部と創造花火の部で競われる。創造花火は『花火は丸い』という概念を破り創造性を追及する。したがって、形は従来の丸型にこだわることなく三角でも四角でもよい。最近、他の花火大会でも笑顔やアニメキャラクターヒマワリ、麦わら帽子サングラスとお馴染みになったが、このような花火はこの全国花火競技大会が発祥とされている。テーマをもうけて、2分30秒以内で形態、色彩、リズム感、立体感などの創造性を審査する。主流は速射連発(スターマイン)だが、8号玉早打ちでも良い。総合優勝者には内閣総理大臣賞、創造花火の部優勝に経済産業大臣賞、10号割物の部優勝には中小企業庁長官賞、昼花火の部優勝に大会会長賞が与えられる。また特別賞で文部科学大臣奨励賞がある。

花火競技大会で内閣総理大臣賞が与えられるのは全国花火競技大会と土浦全国花火競技大会の2大会のみで、競技玉は作った本人が打ち上げなければならない。また、安全面から花火の火の粉が消えずに地面に触れたら減点などの基準があり、この事からもこの大会が日本のトップクラスの競技会であると言える。

[編集] アクセス

これは、あくまでも目安である。当日はこれ以上の所要時間がかかる。

[編集] 鉄道

秋田新幹線奥羽本線田沢湖線)、大曲駅下車。徒歩30分。

[編集] 路線バス(羽後交通

  • 当日は午前に大曲バスターミナルを発着、および通過する便以外は、すべて運休する。

[編集] 自家用車

この所要時間は、通常利用した場合の時間である。

渋滞予想は大曲花火アクセスnaviの渋滞データバンクで確認できる。

  1. 秋田自動車道大曲ICから国道105号経由で通常20分。
    1. 秋田自動車道・大曲ICから大曲西道路飯田IC経由で通常15分。
    2. 秋田市方向から国道13号経由で通常70分。
    3. 横手市方向から国道13号経由で通常30分。
    4. 仙北市方向から国道105号経由で通常20分。

[編集] 軽車両等

  • 自転車については、指定駐輪場以外持ち込み禁止。
    • 指定駐輪場も開場時間以外は利用できない。

[編集] 歴史

大仙市大曲地区にある諏訪神社祭典の余興花火として1910年に「第一回奥羽六県煙火共進会」が開催(仙北新報主催:現秋田民報社秋田民報-新聞社)されたのが始まりとされ、1915年によりレベルの高いものを目指し全国花火競技大会と名前を変え規模を全国に広げた。1964年に創造花火が生み出される。

第二次世界大戦後すぐに大会は復活したが戦後の物資不足と混乱より観光客の数は激減した。その後も水害や競技大会という特殊な開催方法がなかなか観光には馴染まず観客は少なかった。この大会を観るのは、地元民、花火業者と、よほどの花火通を自認するような花火愛好家のみだった。たとえば、1982年の第56回大会の観客は10万人と発表されている。しかしその後、過疎化が進む市の「町おこしイベント」として利用したい自治体が、諏訪神社祭典とは独立した行事として(公金での宗教団体イベントのPRが憲法に抵触するおそれがあるため:そのため祭典の方が1週間早められた)PRを開始。東北6県では有数の花火大会となり、1990年代初頭には観客動員数が40万人を越えた(当時の大曲市人口の15倍以上)。

秋田新幹線が開通し大曲駅に乗り入れるようになると、旅行業者、鉄道会社らが県外で競って大曲花火ツアーを企画。またNHKの衛星放送(BS2BS-hi)でこの大会が全国放送されるようになるとさらに知名度があがり、2007年の第81回大会では約76万人を記録した。また、大会の模様を2~3週遅れの金曜夜19:30~20:43に地元局のNHK秋田放送局(場合により東北ブロックネット)の「あきたスペシャル」(2006・2007年は「ワンダフル東北」(東北ブロックネット))で73分の短縮放送で再度放送されている。大会の歴史を知る資料としては2006年11月に「第80回全国花火競技大会記念誌」が編集発行されている。

[編集] 大会会場および周辺の問題と対策

観覧ゲートの案内標識

花火そのものは雄物川河川敷運動公園で無料で観ることができるが、有料の桟敷席やキャンプができる駐車場なども用意されている。ただし、有料観覧席は徹夜組みも出るなど発売後すぐに完売するのが通例である。また仕掛花火は有料席最前列以外ではほとんど見えない。有料観覧席は大会協賛企業に優先的に販売されており、またチケットはウェブ上で転売を禁止しているものの、実際はオークションにより高額で取り引きされるなど、本来無料で見ることが出来た花火が有料化されたことへの批判も高まっている。

雨天順延が殆ど無いのもこの大会の特徴。過去、台風等の自然災害雄物川が増水し、打ち上げ場や観覧席が確保出来ない場合のみ順延となった。に祟られた年は最悪で、雨具も機能しない大雨でも花火は上がり、観客はずぶぬれを覚悟し、幼児のいる家庭での観覧は早期撤退も考えなければならない。河川敷は舗装されておらず、泥沼状態の通路を歩かされる事となるので長靴あるいはそのまま泥を洗い流せるサンダルが望ましい。

大仙市大曲地区は人口4万人弱。都市機能もそれなりの大曲地区に過去最大約80万人の見物客が押し寄せるとなると、その混雑は首都圏の混雑以上となる。JR臨時列車を出し、701系電車を最大7両編成(2+2+3両)に、秋田新幹線仙台盛岡秋田発着の臨時列車を設定して輸送しているが、普通列車と秋田新幹線が同一の線路上を走行するという奥羽本線田沢湖線の性格上、大規模な増発をするも、乗車時間が集中してしまう。その為か、大曲駅隣接の駅では一応電車は停車するものの、始発駅から大曲駅まで誰も降りないというあまりの満員状態の為、危険防止もあり車掌から次の列車に乗る様指示される事もある。また、大仙市大曲地区から半径50キロメートル圏内の主要道路では、すべてが黄色点滅信号になっているにもかかわらず渋滞が起きるほどで、大会終了後も大仙市大曲地区から秋田市中心部まで約50キロメートル(国道13号経由)が最大5時間という渋滞が起こる。駐車場も通常の駐車容量では収まりきれないため、大会関係者が用意する臨時駐車場、オートキャンプ場、一部の道路(通常は駐車禁止)、また民家でも臨時駐車場を設けるところがあるが、間に合ってはいない。このため2004年からパーク&バスライド方式を採用し、横手市方面からの渋滞を防ぐことも行う試験を行ったり、毎年地元の秋田放送秋田テレビNHK秋田放送局FM秋田日本道路交通情報センター秋田情報センターでは渋滞対策に関する呼びかけラジオCMなどを毎年、1週間前から流している。

花火会場となる雄物川河川敷運動公園の混雑はさらに酷く、大曲の花火ツアーに参加する旅行会社の担当者本人が迷子になったり、「集合場所はバス」と言う雑な扱いをしたり、大会終了後の混雑に我慢しきれない多数の観客の無謀な行動で、雄物川河川敷運動公園の土手部分が崩れたり、警備員が足りず他の地方から派遣され、土地勘のない状態の中で混雑をさばききれず戸惑う警備員に「会場はどこですか?」と尋ね「分かりません!!」と怒鳴られる信じられない笑い話もあった。このため現在では大曲駅から徒歩で来る来場客には、観覧会場ゲート毎に設置されている「リンゴ」「バナナ」「メロン」「ミカン」の絵を掲げた看板で誰でも分かり易く誘導できるようにしている。

全国花火競技会会場では「ごみは持ち帰らない」というルールになっていて、場内アナウンスでも持ち帰らないように呼びかけがある。数年前までは常識的に考えごみを持ち帰った観客が、結局市内道路上に捨ててしまい、おびただしい量のごみが街中散乱する問題が深刻化した。今ではごみは、主催者が会場に用意する巨大ごみ箱に捨てるよう奨励されている。ちなみに毎年大会付近で出るゴミの量は100トンを超え、そのゴミ処理費用には有料観覧席の料金にも含まれている。

[編集] 近年の状況

泊り込みの観覧客

急激に観光客が増加したため、関係者もその対応ができていない。特に駐車場の問題は深刻で、元々ただの市街地であるため絶対数が足りない上に離れた駐車場から歩くのを嫌った人が会場付近まで乗り入れ、一部の規制解除場所(補助標識に「8月第4土曜日を除く」と書いている区間)を除き、駐車禁止区域にそのまま路上駐車するという非常識な事態も発生している。桟敷席は大部分が団体客向けに確保されているため、一般向け発売分については発売開始と同時に売り切れてしまう。そのため、少しでも良い場所を確保しようとキャンピングカーなどで前日から泊まり込む客も増加傾向にある。当日は18時頃には会場がいっぱいになるが、11時までに到着できれば無料席も余裕で確保できる。お昼頃(規制開始12:00)までであればガラ空きな上、無料駐車場も確保できる。有料駐車場は会場付近に1台2000円から3000円であるが、会場へのアクセスが便利な反面、市街地の中に入るため、規制解除(23:30)まで待たなければならなく、さらに帰りの渋滞の最後尾になってしまうので、駐車場から出るのに数十分ということも珍しくない。2006年からはペア席(当日発売)を、大曲駅前で30席・会場前で170席を用意した。インターネットで、駐車場を予約できるようにもなった(ただし、時間厳守)。また、1回にはいる人数を制限する「入場制限制度」も開始した。

観覧席を確保する為に、発売2週間くらい前から近くの公園にキャンプを張るくらいの盛況振りであったが、2007年に騒音問題で、周辺住民に迷惑をかけた為、2008年は公園内を規制し、抽選整理券制度に変更した。[1]

[編集] 当日の道路交通の状況と対策等

道路の状況
※以下の情報はあくまでも目安である。

上記でもふれているが、大会終了後は各方面の国道・高速道路が一気に渋滞となる。

  • 横手・湯沢方面:湯沢市内まで抜けるのに4時間ほどかかることもある。
  • 秋田市方面:5時間以上の渋滞(国道13号経由)
  • 本荘方面:大曲IC付近まで1~2時間程度の渋滞。
  • 高速道路横手ICを過ぎ、山内BS付近まで渋滞がある。
  • 会場近くの駐車場は、歩行者の安全確保のため、11時30分頃より23時30分以降まで車両通行ができない(自転車も含まれる。)。
  • 雄物川を挟んで東側(市街地側)に駐車すると、例外なく渋滞に巻き込まれる。
交通への対策
  • 地元の観客は、混雑を避けるため大会提供花火が終わると帰る人が少なくない。妥協するなら、大会提供花火終了後に帰るのも手である。
  • 雄物川を挟んで西側(大曲IC方面)に駐車するほうが、大会終了後早く抜けられる。
  • 首都圏・仙台方面に抜けるのであれば、秋田県道36号大曲大森羽後線(横手市大森町・横手市雄物川町経由)→出羽グリーンロード(羽後町・湯沢市経由)→国道108号47号東北自動車道古川ICの順に抜けると早く抜けられる。これは渋滞の起こる国道13号線の裏道であるが、夜間迷路になる為、看板を設置して迂回できる処置を2008年から開始。
  • 最近は観客も多く、また通行規制も厳しくなっているため、大曲市以外の駅に車を置き、そこから大曲駅までパークアンドライドするのも手である(横手駅や湯沢駅周辺は終夜続く渋滞に巻き込まれたり、周辺駐車場が早く埋まる可能性があるため、湯沢市にある奥羽本線横堀駅などが望ましい)。
  • 大会終了後の退場規制では有料桟敷席の観客は退場が最後になる[2]
鉄道を利用する場合
  • 大曲駅は改札規制が行われるため、特に普通列車利用者は歩行者用のマップ(大曲駅周辺、会場周辺で無料配布されている。また公式ガイドブックにも添付されている)にしたがってJR利用者向けの行列に並ぶこと。
  • 「こまち」は全席指定であるが、指定席は発売開始[3]と同時に売り切れるため、立席特急券も発売される。立席特急券利用者と指定席利用者の列は区別されているものの、大曲駅前も大変混雑するため指定席利用者の列に入るのにも時間がかかる。したがって乗り遅れないためにも早めの行動が必要である。なお指定の列車に乗り遅れた場合は当日に発車するこまちの立席特急券として利用可能であるが、仙台行きの列車は(2008年の場合)22時台で終了するため注意が必要である[4]。また、方面別の乗り間違えも注意すること。 秋田方面利用者が誤って、盛岡方面に乗り間違えると、「雫石」までノンストップに。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ 秋田魁2008年7月29日付より
  2. ^ 有料桟敷席を利用するかなりの割合が該当する団体利用客向けのバスの大部分が23:30まで通行規制される区域内に駐車しており、先に退場させても意味がないため。
  3. ^ 一部の例外を除き1ヶ月前の10時
  4. ^ 仙台発着の臨時便は毎年1往復しか無いので、22時台の列車に乗るためには大会提供花火終了時点で退場しないと間に合わない。

[編集] 外部リンク