大ロンドン市長
大ロンドン市長(英: Mayor of London)は、英国の首都ロンドンにおいて、ロンドン議会の25名の議員と共に、公選により選出される政治家で、グレーター・ロンドン(大ロンドン)の戦略的な行政府を統括する役職である。シティ・オブ・ロンドンの長であるロンドン市長(Lord Mayor of London、こちらは名誉職)との混同を避けるためにLondon Mayorとも称されることがある。2000年5月4日に創設され、初代市長は労働党のケン・リヴィングストン。現在の市長は、2008年の市長選で前任者のリヴィングストンを破って、同年5月4日に就任したボリス・ジョンソンである。
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役割 [編集]
大ロンドン市長は大ロンドンにおける行政を大ロンドン庁 (Greater London Authority) を通して統括し、予算をロンドン市議会 (London Assembly) に提案する。市長が担当するのは大ロンドンにおける警察、消防、救急、文化振興、開発などである。
選挙 [編集]
大ロンドン市長の任期は4年で、第1回目選挙は2000年5月に行われた。イギリスにおける最も候補者が多い選挙となると予想されたため、10,000ポンドの委託金が設定され、得票率が5%以上出なければ返却されないことになった。
2000年 [編集]
2000年の第1回市長選挙は波乱含みの選挙戦となった。労働党候補に選ばれなければ市長選に出馬しないと明言していたケン・リヴィングストンはフランク・ドブソンに党候補選挙で敗れたため、前言を撤回し無所属で出馬した。彼はまた当選したとしても1期しか務めるつもりは無いと述べていたが、2004年の選挙にも出馬、当選している。
保守党は人気作家のジェフリー・アーチャーを公認候補としていたが、アーチャーが偽証罪で告発されたためスティーヴン・ノリスを代役として指名した。しかしノリスはタブロイド紙から不倫問題を攻撃されていた。自由民主党の候補はスーザン・クラマーであった。
| London Mayoral Election Results 2000 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 候補者氏名 | 政党 | 第一選択票 | % | 第二選択票 | % | 最終結果 | % | |
| ケン・リヴィングストン | 無所属 | 667,877 | 39.0 | 178,809 | 12.6 | 776,427 | 57.9 | |
| スティーヴン・ノリス | 保守党 | 464,434 | 27.1 | 188,041 | 13.2 | 564,137 | 42.1 | |
| フランク・ドブソン | 労働党 | 223,884 | 13.1 | 228,095 | 16.0 | N/A | ||
| スーザン・クラマー | 自由民主党 | 203,452 | 11.9 | 404,815 | 28.5 | N/A | ||
| ラム・ギドーマル | CPA | 42,060 | 2.4 | 56,489 | 4.0 | N/A | ||
| ダレン・ジョンソン | 緑の党 | 38,121 | 2.2 | 192,764 | 13.6 | N/A | ||
| マイケル・ニューランド | BNP | 33,569 | 2.0 | 45,337 | 3.2 | N/A | ||
| ダミアン・ホックニー | UKIP | 16,324 | 1.0 | 43,672 | 3.1 | N/A | ||
| ジェフリー・ベン=ネイサン | PRO-MaSS | 9,956 | 0.6 | 23,021 | 1.6 | N/A | ||
| アシュウィン・タンナ | 無所属 | 9,015 | 0.5 | 41,766 | 2.9 | N/A | ||
| ジェフリー・クレメンツ | 自然法党 | 5,470 | 0.3 | 18,185 | 1.3 | N/A | ||
2004年 [編集]
2004年に第2回市長選挙が行われ、労働党候補のケン・リヴィングストンが前回に引き続きスティーヴン・ノリスを破って再選された。
| 2004年大ロンドン市長選挙開票結果 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 候補者氏名 | 政党 | 第一選択票 | % | 第二選択票 | % | 最終結果 | % | |
| ケン・リヴィングストン | 労働党 | 685541 | 35.7 | 250517 | 13.0 | 828380 | 55.4 | |
| スティーヴン・ノリス | 保守党 | 542423 | 28.2 | 222559 | 11.6 | 667178 | 44.6 | |
| サイモン・ヒューズ | 自由民主党 | 284645 | 14.8 | 465704 | 24.3 | N/A | ||
| フランク・マロニー | UKIP | 115665 | 6.0 | 193157 | 10.0 | N/A | ||
| リンゼイ・ジャーマン | RESPECT | 61731 | 3.2 | 63294 | 3.3 | N/A | ||
| ジュリアン・レパート | BNP | 58405 | 3.0 | 70736 | 3.7 | N/A | ||
| ダレン・ジョンソン | 緑の党 | 57331 | 2.9 | 208686 | 10.9 | N/A | ||
| ラム・ジドゥーマル | CPA | 41696 | 2.2 | 56721 | 2.9 | N/A | ||
| ローナ・レイド | IWCA | 9542 | 0.5 | 39678 | 2.1 | N/A | ||
| タミー・ナガリンガム | IND | 6692 | 0.4 | 20391 | 1.1 | N/A | ||
第1選択でどの候補者も50%の得票を得られなかった場合に、上位2名の得票に2人以外を第1に選択した票の第2選択による得票を足して最終的な集計とする。なおパーセンテージは公式に使用されるものではなく、参考のため算出。
2008年 [編集]
2008年5月1日に実施された第3回選挙で、記者出身の保守党候補で下院議員のボリス・ジョンソンが現職のケン・リヴィングストン市長を破り当選した。
| 2008年大ロンドン市長選挙開票結果 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 候補者氏名 | 政党 | 第一選択票 | % | 第二選択票 | % | 最終結果 | % | |
| ボリス・ジョンソン | 保守党 | 1,043,761 | 42.48 (+14.3%) | 257,792 | 10.49 | 1,168,738 | 53.2 | |
| ケン・リヴィングストン | 労働党 | 893,877 | 36.38 (+0.7%) | 303,198 | 12.34 | 1,028,966 | 46.8 | |
| ブライアン・パディック | 自由民主党 | 236,685 | 9.63 (–5.2%) | 641,412 | 26.11 | N/A | ||
| シアン・ベリー | 緑の党 | 77,374 | 3.15 (+0.3%) | 331,727 | 13.50 | N/A | ||
| リチャード・バーンブルック | BNP | 69,710 | 2.84 (–0.2%) | 128,609 | 5.23 | N/A | ||
| アラン・クレイグ | CPA | 39,249 | 1.6 (–0.6%) | 80,140 | 3.26 | N/A | ||
| ジェラルド・バトン | UKIP | 22,422 | 0.91 (–5.1%) | 113,651 | 4.63 | N/A | ||
| リンジー・ジャーマン | Left List | 16,796 | 0.68 | 35,057 | 1.43 | N/A | ||
| マット・オコナー (辞退) | EDP | 10,695 | 0.44 | 73,538 | 2.99 | N/A | ||
| ウィンストン・マッケンジー | 無所属 | 5,389 | 0.22 | 38,954 | 1.59 | N/A | ||
2012年 [編集]
2012年5月3日に投票が行われ、翌日に開票結果が発表される見通しである。
開票の結果、現職のボリス・ジョンソンが再選を果たした[1]。
政策 [編集]
これまでに大ロンドン市長によってとられた政策としては渋滞緩和を目的としたコンジェスチョン・チャージの導入、同性愛者の恋人におけるパートナー認定などがある。
脚注 [編集]
- ^ ロンドン市長選で現職再選時事ドットコム、2012年5月5日閲覧
外部リンク [編集]
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