多田文男 (地理学者)

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多田 文男(ただ ふみお、1900年7月3日 - 1978年3月15日)は、日本の地理学者地形学者東京大学名誉教授。

東京大学で長く教鞭を執り、定年退官後は、法政大学駒澤大学の専任教員を務めた。活断層研究の先駆的研究者のひとりであり、応用地形学分野における河川地形水害被害に関する研究を主導した[1]東京市下谷区(現在の台東区西部)出身。

略年譜[編集]

著書[編集]

共編著[編集]

  • 『日本の自然環境』編 三省堂出版 1951 社会科文庫
  • 『日本航空写真地理』渡辺光共編 河出書房 1954
  • 『アジア 付・オセアニア 社会科地理文庫』小堀巌共著 三省堂出版 1955 
  • 『現代地理講座』全7巻 石田竜次郎共編 河出書房 1956-57 
  • 『アマゾンの自然と社会』編 東京大学出版会 1957
  • 『世界地誌』藤岡謙二郎,渡辺操共編 有信堂 1958

脚注[編集]

  1. ^ a b 岡山俊雄「多田文男先生を悼む」『地質學雜誌』第84巻第5号、日本地質学会、1978年5月15日、279-280頁、2011年6月4日閲覧“学生時代から震研時代にかけては、琵琶湖北部〜敦賀湾地域の地形学的断層構造 、奥丹後地震郷村断層の横ずれと雁行配列その他、新しい時代の地盤の変動の地形上における表現に関する研究が主で、これは山崎・辻村両先生以来の伝統によると認められる一方、近年本格化してきた活断層研究の先駆的な事例にあたります...(中略)...主として戦後に行なわれた応用地形学的研究は...(中略)...門下をあげて、前後20年にわたり、北海道から九州に至る全国の主要河川について実施され、先生御自身「この研究の遂行は私の誇りとする所」と言っておられます。” 
  2. ^ 漢蒙交界地方の乾燥地形|書誌詳細|国立国会図書館オンライン

外部リンク[編集]

先代
飯本信之
日本地理学会会長
1958年 - 1960年
次代
冨田芳郎