豊受大神宮
| 豊受大神宮 | |
|---|---|
| 所在地 | 三重県伊勢市豊川町 |
| 位置 | 北緯34度29分14秒 東経136度42分13秒 |
| 主祭神 | 豊受大御神 |
| 社格等 | 式内社(大) |
| 創建 | 雄略天皇22年 |
| 本殿の様式 | 唯一神明造 |
| 別名 | 外宮 |
| 札所等 | 神仏霊場巡拝の道特別参拝 |
豊受大神宮(とようけたいじんぐう、又は、とゆうけたいじんぐう)は、三重県伊勢市にある神社で、伊勢の神宮の2つの正宮のうちの1つである。一般には外宮(げくう)と呼ばれる。式内社。
豊受大御神を主祭神とし、相殿神として御伴神三座を祀る。
目次 |
[編集] 概要
伊勢市街地、JR・近鉄伊勢市駅から神宮参道を通って5分ほど歩いた所に鎮座する。皇大神宮(内宮)とともに正宮を構成し、両宮を参拝する際は外宮を参拝した後に内宮へ参るのがしきたりとされる[1]。
伊勢の中心にありながら、境内は平清盛が勅使として参った時に冠にその枝が触れたとされる古木「清盛楠」[1]や、初夏には三重県花ハナショウブが咲き乱れる「勾玉池」[2]などの自然が豊富に残され、非日常空間を形成する[1]。
境内には多賀宮(たかのみや)、風宮(かぜのみや)、土宮(つちのみや)の3つの別宮(べつぐう、正宮に次ぐ高位の宮)を始め、斎館、神楽殿、神々の食事を調製する忌火屋殿(いみびやでん)、神酒を納めた御酒殿(みさかどの)などの建物があり、外宮の境界を守る四至神(みやのめぐりのかみ)[1]が正宮の前に祀られている。北御門口鳥居から北西に伸びる道を進むと、伊勢市を含む度会郡の守護神を祀る摂社の度会国御神社、更にその奥に五十鈴川河口を守る末社の大津神社が鎮座する[2]。
正宮は、正殿・西宝殿・東宝殿の3つからなる[2]が、幾重に板垣が巡らされており、拝所からは直接見ることはできない。正殿の背後には御饌殿(みけでん)と外幣殿(げへいでん)が並ぶ[2]。正宮の隣には次の神宮式年遷宮の際に正宮が建てられる御敷地がある[2]。この御敷地は、前回の式年遷宮の時に正宮が置かれていた土地であることから古殿地とも称する。
境外には伊勢の中心業務地区(CBD)かつ鳥居前前町の本町があり、伊勢市観光協会がここに本部を構える。神宮参道や駅前通り界隈には土産物店・旅館と銀行や大手企業の支社・支店が混在している。
[編集] 歴史
延暦23年(804年)に編纂された社伝『止由気宮儀式帳』によれば、雄略天皇22年、天皇の夢に天照大御神(内宮祭神)が現れ、「自分一人では食事が安らかにできないので、丹波国の等由気大神(とようけのおおかみ)を近くに呼び寄せるように」と神託したので、同年7月7日、内宮に近い山田の地に豊受大御神を迎えて祀ったのに始まる。延喜式神名帳には「度会宮 四座」と記載され、大社に列している。
代々度会氏が神職として奉職したが、中世には度会家行が、豊受大神は天之御中主神・国常立神と同神であり、外宮は内宮よりも立場が上であるとする伊勢神道(度会神道)を唱えた。また、門前町として山田が形成された。
1876年(明治9年)の伊勢暴動の際には、中島・浦口・常盤・大世古といった町が炎上し、外宮でも防御態勢を取ったが、破壊や放火といった被害は受けずに済んだ[3]。
[編集] 日別朝夕大御饌祭
日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)。毎日午前8時から午前9時までにかけての朝大御饌、午後3時から午後4時までにかけての夕大御饌の毎日2回、外宮御饌殿において御饌を供えて行う神事。常典御饌とも呼ばれる。豊受大神宮の斎館にて前日から潔斎していた権禰宜が、外宮の「忌火屋殿」において火錐具を用いて錐り出す「忌火」とよび、神聖とされる火を使用して、同じく前日から潔斎していた神職が調理した御飯(おんいい 蒸飯)3盛、上御井神社の神水、御塩(みしお)、干鯛(季節により、スルメ・カマス・ムツ)、乾鰹、海藻、野菜、果物、清酒3献を、禰宜、権禰宜、宮掌各1名、出仕2名が「御饌殿」において、天照皇大神と豊受大御神と、天手力男神、万幡豊秋津姫命、相御伴神三座に奉る祭典。
神饌としての御塩(みしお)を伊勢市にある御塩殿神社から、外宮に運ぶ際に使う御塩道が定められており、また、御塩の豊受大神宮斎館への輸送のためだけに用いられる橋として「御塩橋」が外宮の宮域にある。
米は伊勢市内の「神宮神田」、野菜は伊勢市内の「神宮御園」で造られるなど、神宮の神饌は自給自足を旨としているだけでなく、祭具としての土器も多気郡明和町にある土器調製所で造られている。
[編集] 交通
- 公共交通
- JR参宮線・近鉄山田線伊勢市駅南口(JR)より徒歩5分程度。
- 東京高速バス及び三重交通・三交伊勢志摩交通・おかげバス「伊勢市駅前」より徒歩5分。
- 京都高速バス及び三重交通(一般路線バス及びCANばす)「外宮前」よりすぐ。
- 自家用車
[編集] 脚注
[編集] 参考文献
- 『宇治橋ものがたり』伊勢文化舎、平成21年10月1日、119pp. ISBN 978-4-900759-39-8
- 金子延夫『玉城町史 二巻 -南伊勢の歴史と伝承-』三重県郷土資料叢書第91集、三重県郷土資料刊行会、昭和58年12月10日