究極!!変態仮面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
| ウィキポータル |
| 漫画作品(日本) |
| 漫画家(日本) |
| 漫画原作者 |
| 漫画雑誌 |
| カテゴリ |
| 漫画作品 |
| 漫画 - 漫画家 |
| プロジェクト |
| 漫画作品 - 漫画家 |
| 漫画雑誌 |
『究極!!変態仮面』(きゅうきょく!!へんたいかめん)はあんど慶周による日本のヒーローギャグ漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、1992年42号から1993年46号にて連載された。単行本は全6巻。絶版の為長らく入手困難であったが、2008年に集英社ジャンプリミックスにて全4巻が再版され、2009年8月から集英社文庫(コミック版)で再販の予定。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] あらすじ
紅優高校拳法部のエース、色丞狂介。殉職した元刑事の父を持ち、正義感溢れるナイスガイの彼には、他人には絶対に言えないある秘密があった。彼は女性のパンティを被る事で、SM嬢の母親から受け継いだ変態の血によって潜在能力が発揮され、超人的パワーを持つ変態仮面へと変身するのだ。さらに思いがけず意中の女生徒・姫野愛子のパンティを入手した事で、更に冴え渡る数々の変態秘技を駆使し、今日も悪人達を懲らしめるのであった。
[編集] 登場人物
- 色丞 狂介(しきじょう きょうすけ)
- 紅優高校の1年生で拳法部に所属する本作品の主人公。父親ゆずりの正義感を持つ好青年。銀行強盗の仲間に化けて犯人を捕まえようとする際、誤って女性用パンティを被ってしまったことがきっかけで正義のヒーロー・変態仮面に目覚める。最初はその事に戸惑いを憶えていたものの、後には正義のために自ら変身する様になり、変身の反動に耐えられるように独自の特訓を重ね、身体能力、また変態秘奥義にもますます磨きがかかることになる。最終話となる8年後の未来では刑事となっており、中国からやってきた四季春夏と結婚し一児の父となっていた。
- 色丞 魔喜(しきじょう まき)
- 狂介の母で自営でブティックを経営する傍ら、SMの女王様のバイトをしている。夫は刑事(故人)。狂介が変態仮面になるのはこの両親の血を受け継いだことによる。商売がら顔が広く、出かけた先でよくSMクラブの常連客と鉢合わせする。
- 姫野 愛子(ひめの あいこ)
- 大財閥姫野グループの総帥の一人娘で紅優高校拳法部のマネージャー。狂介及び変態仮面に好意を抱いている。かなりの箱入り娘で変態仮面の変態技を見ると気絶することが多い。本作品のメインヒロインであり、主人公である狂介とは両思いでもあったのだが、春夏の登場以降徐々に出番が少なくなり、終盤ではヒロインの座さえ奪われてしまった。8年後の未来では姫野グループ総裁となるため帝王学を学ぶべくフランスへ留学中となっており、出番すらも無くなっていた。
- 四季 春夏(シキ シュンカ)
- 中盤になって紅優高校に転校してきた中国人娘で拳法の達人。自分の強さに自信を持っていたが、狂介と変態仮面の両者に敗れたため両方を勝手に許婚と決め付けてしまい、一度は変態仮面に傾くが、以降は狂介を許婚として認めたようで、天狗丸との戦いでも決して負けを認めず、また狂介に変態仮面との戦いを「頑張って」と激励する一幕も。最終回では愛子からヒロインの座を奪い狂介との結婚を果たした。
- 必殺技である四季流必殺奥義御色拳(しきりゅうひっさつおうぎ・おいろけん)は、スカートをめくってTバックパンティを見せて敵の意表を突いたり(悩殺的茶罰苦(のうさつてきティーバック))、いきなり腹痛が起こったふりをして相手が心配して駆け寄ってきたところを不意打ちする(誘惑的腹痛(ゆうわくのふくつう))といった、「お色気」を活かして敵の隙を作り、そこを突く卑怯な技である。この御色拳については「拳法」として割り切っているのか、特に恥じらいを見せることは無いが、狂介との日常では普通の女の子と同様照れ、恥じらいの表情を見せる。性格は強気と健気、無邪気に一途、と実に複雑。自分の恋愛感情に正直である反面、相手の感情については極端に鈍く、狂介の当惑や愛子の狂介に向ける思いにはまったく気がつかなかったようである。非常に不器用であり、料理スキルや芸術面での才能は弟に完全に負かされている。8年後の未来では狂介と同じく刑事になり結婚。一児の母となったが、狂介と変態仮面が同一人物であることは最後まで気づかなかった。
- 四季 秋冬(シキ シュウトウ)
- 中盤になって紅優高校に転校してきた中国人の美少年で拳法の達人。四季春夏とは双子の弟。中国武闘家選手権Jr.第一位の実力者だが、拳法部の主将との一対一の勝負で負けて以来、彼を苦手としている(主将の不気味さが本来の実力を発揮させなかったとも取れるが)。狂介とは仲が良く、格闘の技能も近いものがあるらしく、大会に向けての練習相手も狂介となることが多い。また真面目であり、物静かで優しい性格の持ち主だが、非道な行為については怒りの感情を示し、大会では「武道家の風上にも置けない」対戦相手に対し狂介他部員が驚くほどの飛び蹴りを披露、一撃で相手を倒している。姉と違って手先が器用で、料理、絵画と何でもこなす。春夏が料理を褒められると、それは本当は自分が作ったものだと暴露し、その都度姉に制裁を食らうというお約束ギャグがあった。8年後の未来では中国に帰国し、拳法と中華料理の修業に勤しんでいる。
- 早乙女(さおとめ)
- 紅優高校拳法部の主将。モンゴル風のいかつい風貌だが実はホモ(釣り上がった眉毛は実はまつ毛である)。その実力は当初は狂介より上であったが、変態仮面としての活躍のために特訓を繰り返した狂介が中盤以降に主将の実力を越えたと思われる。秋冬の入部後は彼にご執心だった。8年後の未来ではゲイバーに就職していた。源氏名は「セーラ」(読み切りでは「もしも拳法部をやめたら、ホントに食べちゃうから」と脅迫し拳法部を辞めさせないようにしているが、本編ではその設定はない)。ちなみに格闘大会直前にホモ系以外のアダルトビデオを見ていることがバレるシーンがあるのだが、彼がバイかどうかは謎のままである(作者の設定間違いとも思われるが、復刻版においても訂正はされていない)。
- 石田(いしだ)
- 紅優高校拳法部の副将。変態揃いの拳法部の数少ない常識人であり、それ故早乙女の手癖の悪さに日々嘆いている。8年後の未来では旅行代理店の営業マンになっていた。
- 山崎 里美(やまざき さとみ)
- 紅優高校拳法部のマネージャー。銭湯「山ノ湯」の娘で、おばは旅館の経営者。さばさばした性格であり、また銭湯の手伝いをしている事から男のハダカには免疫はあるようである。愛子の親友であり一番の理解者で、事あるごとに愛子と狂介の仲を取り持とうと尽力している。決して容姿は悪くないのだが、愛子が跳びぬけて可愛い設定のために損な役回りを与えられていることが多い。
- 大金 玉男(おおがね たまお)
- 紅優高校空手部の主将。超大金持ちで、空手の段を金で買い取り、学校の教頭を買収したほど。四季春夏・秋冬を日本に呼び寄せたのも彼である。名前を「だいきんたまおとこ」と読まれることを物凄く嫌っている。拳法部を廃部に追い込み、愛子を恋人兼マネージャーとして引き入れようとするが、ことごとく失敗し、変態仮面からも制裁を食らった。その後、空手部は廃部となる。
- 世羽(せわ)
- 姫野家の執事をしている老人。小柄で眼鏡をかけている。愛子からは「じい」と呼ばれている。愛子に悪い虫がつかないよう愛子の父親から厳命されており、愛子の交友関係などには口うるさい。いい年をしてポルノ映画を見るなど、いろんな意味で現役である。狂介に対しては敵意むき出しで接するが、それはあくまで職務に忠実なためであり、同年代のクラブのイベントに喜んで参加し馴染んでいることを見ると、決して付き合いにくい人物ではないようである。
- 色丞 張男
- 狂介の父でクリント・イーストウッドに似ており、元刑事で故人。狂介と魔喜の回想シーンのみ登場。
- SMクラブにガサ入れに突入した時に当時SM女王だった魔喜と出会い、お互い一目惚れし、恋愛結婚して狂介を儲けたが、狂介が小学生の頃に殉職した。
- 正義感あふれる根っからの刑事で、デートの時によく観に行った映画は『ダーティーハリー』であるが、正義感あふれすぎて職務外でも拳銃を持ち歩き、何かと発砲していた。
[編集] 変態仮面
狂介がパンティを被ると『フオオオオオオオオッ!!』と雄叫びを上げながら同時にブーメランパンツと網タイツ(目覚めて以降は常に装着している)以外の衣服を脱ぎ捨て、パンツの両脇を伸ばして交差させるように肩に通すことで変身する異形のヒーロー。上記変身動作において「気分はエクスタシー!!」「クロスアウッ!(Cloth out=脱衣)」と叫ぶ。バレエのチュチュで変身してエリマキトカゲ状態で登場した事もある。
股間は無理に伸ばしたブーメランパンツによってチマキやいなりずしのように強調されており、犯人が現場になぜか落ちているいなり寿司を食べようと箸でつまむと「それは私のおいなりさんだ」と登場するのがお約束であった。
人間は通常、潜在能力の30%程度しか力を発揮することができない。だが変態仮面はパンティを被る事によって母譲りの変態の血が覚醒し、力を100%発揮することができ、父親譲りの正義の血が悪に怯むことなく立ち向かわせる。身体能力自体も高いのだが、母親のSMの血によりその場に落ちているロープで犯人を亀甲縛りにしたり、ロウソクで攻撃したりとSMを活かした多彩な技をも使いこなせる(母親の手袋、またムチを使用することによりその精度も高まる)。基本的な決め技は顔に自分の股間を押し付ける等の精神的にダメージを与える技であり、その際にじわじわと恐怖心を与えたり、「Welcome(ようこそ)」と言いながら自身の股間に誘導することが多い。またこの「正義の」裁きは非情であり、犯人がいかに命乞いをしようとも見逃すことなく執行される。
故に精神的なダメージを受けない、いわゆる男慣れした女性犯罪者。またはホモの犯罪者と相対した場合は変態技の効力がほとんど期待できなくなると思われるが、絵的に少年誌では表現できない(?)せいか、その実例はない。また純粋に変態仮面の能力を超える腕力の持ち主の単純な力技、また特殊な技能(第一話のナイフ投げの男)に苦戦する場面もある。
発揮する力の大きさはパンティの持ち主の外見・年齢などに左右される。また肉親のものは狂介の属性外のようで、変態仮面への変化はできない。劇中では愛子、春夏のパンティが変態仮面の強さを最大限に引き出すようである。ただし発揮する力が大きいほど肉体的負担も大きく、酷い時にはミイラのごとく痩せこけてしまうことも少なくない。また持ち主の特技をコピー、また一度だけ持ち主の記憶とシンクロするような能力を発揮したこともある(ちなみにパンティの効果は狂介自身の思い込み、モチベーションによっても左右されるらしく、履いた持ち主のいないパンティでも変身可能であり、仮にブ○や老婆のパンティであってもその力は発揮できるが、持ち主のことを知った時点で狂介自身が萎え、変態仮面としての力も大幅にパワーダウンする)。またモチベーションによっては変身前に受けた外傷以外(捻挫・打撲など)の負傷もある程度治癒する事ができる。
[編集] 派生作品
[編集] 帰ってきた変態仮面
『究極!!変態仮面』を原作とする読み切り漫画。作画は小林尽。狂介と愛子が離れ離れになった後のストーリーで、愛子に代わって新キャラクター脇野新(わきの あらた)が登場する。『ジャンプスクエア』(集英社)2008年2月号に掲載された。その際にあんど慶周と小林尽の対談が行われ、あんど慶周が『究極!!変態仮面』の誕生秘話を語った。


