増殖 (YMO)

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増殖
YMOスタジオ・アルバム
リリース 1980年 6月5日
録音 STUDIO "A"
THE STUDIO DOO WAP
ジャンル テクノ
ニュー・ウェイヴ
時間 2919
レーベル アルファレコード
プロデュース 細野晴臣
専門評論家によるレビュー
  • All Music Guide Image:2hvof5.svg link
チャート最高順位
YMO 年表
パブリック・プレッシャー
1980年
増殖
(1980年)
X∞Multiplies
(1980年)

増殖 - X∞Multiplies (Alfa YMO1) は、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の4作目のアルバム。1980年6月5日アルファレコードからリリースされた。

目次

[編集] 解説

前作『パブリック・プレッシャー』の成功に気を良くしたアルファレコードは、同様のライヴ盤のリリースを要請したが、メンバーはそれを拒否し、代案として本作のリリースを提案した。当初は10万枚限定盤の予定であったが、20万枚以上の予約が入ったため通常生産盤としてリリースされた。

本作は10インチのミニアルバムで、特殊段ボールケースにセットして販売された。内容は新曲の間にコントが挟まれるという企画盤で、レコード番号を「YMO-1」とするなど異例づくしであった。本作に収録されたコントは1976年から1980年にかけて放送されたラジオ番組「スネークマンショー」からのものや、同番組に出演していた伊武雅刀小林克也桑原茂一らとYMOのメンバー等によるものであった。

また、ジャケットで使われたYMO3人の人形は、当時3人がテレビCMで出演していた「フジカセット」の新聞広告で使われていた物で、近年復刻されて市販されている。

[編集] 評論拒否騒動

収録されたスネークマン・ショーの中に、「三人の音楽評論家が登場する架空の座談番組で、その内の二人(伊武と小林が演じている)が、自分の功績を長々と自慢した後に生産性が無い論評『いいものもある、だけど悪いものもある』を僅かに付け加えるだけの発言をしつこく繰り返し、さらに『だけど』の語を入れるべきか否かでさらに論争となる」という設定のコントがあり、実在の音楽評論家達に対する批判及び揶揄である事が明白であった。その為、当時の音楽誌においては、いわゆる音楽評論を本業としていた者たちによる本作の評論はほぼ皆無であり、同業であるミュージシャンや、音楽が専門外である有名人などが、代わって本作の評論を担当した。

[編集] 収録曲

[編集] A面

  1. ジングル“Y.M.O.” - JINGLE "Y.M.O."
    • 作曲:イエロー・マジック・オーケストラ
    ラジオ番組のジングルを模した曲で、小林がラジオDJ風のトークを聞かせた後、次の曲に切れ目なしに続く。ドラムモーグIII、ベースと「パン!」となるパーカッションプロフェット5を使用している。1999年リリースの細野晴臣監修のベストアルバム『YMO GO HOME!』ではディスク1冒頭で単独で使用され、2003年にリリースされた坂本龍一監修のベストアルバム『UC YMO』ではこのつなぎをそのまま再現している。
  2. ナイス・エイジ - NICE AGE
    曲中でニュース速報を読んでいるのは元Sadistic Mika Bandボーカリスト福井ミカである。本作の録音当時、イエロー・マジック・オーケストラはポール・マッカートニーとのセッションを予定していたが[1]、来日したポールが大麻不法所持によって逮捕勾留されたため、セッションが不可能となってしまった。その時のポールの妻リンダのメッセージが曲中のニュース速報である。速報中で読み上げられる「22番」とはポールの拘置所内での番号であり、同じく「Coming Up Like A Flower」は同じ年の4月に発売されるポールのシングル「カミング・アップ」で歌われるフレーズである。シングル『タイトゥン・アップ』のB面にも納められている。
  3. スネークマン・ショー - SNAKEMAN SHOW
    スネークマン・ショーでのコント名「KDD
    「ミスター大平」とは大平正芳のパロディーであり、大平が会社名の「KDD」を言いにくそうにしているのはKDD事件のパロディーである。
  4. タイトゥン・アップ - TIGHTEN UP (Japanese Gentleman Stand Up Please!)
    • 作詞:ビリー・ブッチャー/作曲:アーチー・ベル
    詳細は「タイトゥン・アップ」を参照。
  5. スネークマン・ショー - SNAKEMAN SHOW
    スネークマン・ショーでのコント名「ミスター大平
    コント「KDD」の続きで、大平が英語があまり話せなかったことを利用し、日本人を冒涜するという内容。
  6. ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン - HERE WE GO AGAIN ~ TIGHTEN UP

[編集] B面

  1. スネークマン・ショー - SNAKEMAN SHOW
    スネークマン・ショーでのコント名「ここは警察じゃないよ
    麻薬中毒者と逮捕しに来た警官のやり取りである。桑原はスネークマン・ショーで麻薬撲滅キャンペーンを行っており、このコントは麻薬の醜さを表現するために幾つか作られたコント(中には前述のポール・マッカートニー逮捕を題材にした「ポールマッカートニー取調室」が存在する)のうちの1つである。
  2. シチズンズ・オブ・サイエンス - CITIZENS OF SCIENCE
    • 作詞:クリス・モスデル/作曲:坂本龍一
    途中にクリス・モスデルが歌っている部分がある。ライヴでの同部分は坂本がヴォコーダーを用い担当した。
  3. スネークマン・ショー - SNAKEMAN SHOW
    スネークマン・ショーでのコント名「林家万平
    林家万平は林家三平のパロディであり、中国公演で通訳を介して落語を行っている設定のコントである。
  4. マルティプライズ - MULTIPLIES
    当時スペシャルズ等の台頭でムーブメントとなっていたスカを意識した生演奏主体の作品で、本盤および米国発売のベストアルバムのタイトルとなった曲。発売時のクレジットは「作曲:イエロー・マジック・オーケストラ」だったが、冒頭で「荒野の七人」のメロディーを使用したことから問題が生じ(細野は後年「バーンスタインはしっかり者ですから」とのコメントを残している)、現在は作曲者名が変更されている。
  5. スネークマン・ショー - SNAKEMAN SHOW
    スネークマン・ショーでのコント名「若い山彦
    このコントに登場する番組名「若い山彦」は当時のNHK-FMの若者向け音楽番組「若いこだま」のパロディである。
    このコントの中でYMOについて褒めているのはYMOの3人である。
  6. ジ・エンド・オブ・エイジア - THE END OF ASIA
    • 作曲:坂本龍一
    元々は坂本のオリジナルアルバム『千のナイフ』の収録曲だが、YMOの初期ライブでも頻繁に演奏されている。このアルバムでのバージョンは非常に日本的なアレンジが施されている。坂本は、東海道五十三次歌川広重浮世絵をイメージしていて、初期からやりたかったことだったとコメントしている(このアレンジを「街道もの」と呼んでいる)。途中のヴォイスは伊武雅刀によるもの。三味線の音色はコルグPS-3100、その他はプロフェット5で演奏されている。

[編集] 参加ミュージシャン

[編集] 参考文献

  • 『イエロー・マジック・オーケストラ』アスペクト、2007年

[編集] 脚注

  1. ^ のちに高橋がラジオ番組で「ポール・マッカートニーとのセッションは予定されていなかった」と発言。坂本も「ポールがスタジオA(YMOがレコーディングしていたスタジオ)に見学に来る」と発言している(ただし坂本はその後に「セッションの可能性があった」とも発言しており、それが実際のことであったのか、坂本の希望であったのか、また後年言われ続けていた事を反映したのかどうかは不明)[要出典]


オリコン週間LPチャート第1位
1980年6月16日付~1980年7月7日付 (4週連続)
前作:
シャネルズ
Mr.ブラック
イエロー・マジック・オーケストラ
増殖
次作:
イエロー・マジック・オーケストラ
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
執筆の途中です この「増殖 (YMO)」は、アルバムに関連した書きかけ項目です。加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。(P:音楽/PJアルバム
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