塵塚怪王

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鳥山石燕百器徒然袋』より「塵塚怪王」

塵塚怪王(ちりづかかいおう)は、日本に伝わる妖怪の一種。名前通り、ごみ付喪神たちのとされる[1]

鳥山石燕の『百器徒然袋』には、唐櫃をこじ開ける鬼の姿で描かれているが、室町時代の『百鬼夜行絵巻』にも同じく唐櫃をこじ開ける鬼の絵がある。また『徒然草』第72段に「多くて見苦しからぬは、文車の文、塵塚の塵」という一文がある。『百器徒然袋』には『百鬼夜行絵巻』や『徒然草』をもとにしたものが多いことから、この塵塚怪王もそれらをもとに石燕が創作したものといわれる。また前述の「文車の文」の箇所からは、同じく『百器徒然袋』の「文車妖妃」が創作されている[2][3]

脚注[編集]

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  1. ^ 草野巧・戸部民夫 『日本妖怪博物館』 新紀元社1994年、130頁。ISBN 978-4-88317-240-5
  2. ^ 村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社2000年、221頁。ISBN 978-4-620-31428-0
  3. ^ 香川雅信 『江戸の妖怪革命』 河出書房新社2005年、177頁。ISBN 978-4-309-22433-6