報復兵器

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報復兵器(ほうふくへいき、独:Vergeltungswaffe)は、第二次世界大戦におけるドイツ軍ミサイル/ロケット兵器で、V1飛行爆弾V2ロケットの総称である。

ナチス・ドイツの宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスが対英報復のための兵器として命名した。

またV3号として射程距離130kmの長距離ロケット砲「V3 15センチ高圧ポンプ砲(ホッホドルックプンペ、別名タウゼントフスラー(ムカデ)砲)」が3門完成していたが、実戦投入される前に爆撃破壊された。

V1飛行爆弾[編集]

報復兵器第1号(Vergeltungswaffe 1)の略称で、正式名称はフィーゼラー Fi 103。 パルスジェットエンジンを搭載したミサイル兵器である。

V2ロケット[編集]

報復兵器第2号(Vergeltungswaffe 2)の略称で、液体燃料ロケットを搭載した世界初の弾道ミサイルである。

V3[編集]

報復兵器第3号(Vergeltungswaffe 3)の略称で、正式名称はV3 15センチ高圧ポンプ砲(ホッホドルックプンペ)。 長さ150mの長砲身に合計28個の側部薬室を取り付けた多薬室砲である。 枝状に設置された側部薬室の状態から、別名「タウゼンツスフラー(ムカデ)砲」と呼ばれた。

ドイツ大使館駐在武官であったギュンター・ホーゼルによれば、V3については他説あって、ヘンシェルHs117Dシュメッタリングを第3号と呼称したという。[1] 確かに同機はミサイルでありV1/V2に続く報復兵器としての流れには沿っているかにみえる。[2]

出典[編集]

  1. ^ 「ドイツ軍用機の全貌」1958年酣燈社刊・(ミサイル編/為我井敬義著)
  2. ^ 季刊「丸」Graphic Quarterly1973/SPRIG版 1973年潮書房刊・(丸編集部編/野沢正ほか著)