執次

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執次(とりつぎ)は、江戸時代日本において朝廷口向役人(くちむきやくにん)のなかに設けられた官職名。内廷の事務をつかさどった。

概要[編集]

口向所を統括して内廷事務をおこなう執次は、その多くが世襲で、官人がそれを兼務することもあった[1]禁裏付賄頭の地位にある者を補佐して実務にあたり、定員は7名、また役料は5石であった[2]

口向所における執次の配下としては使番使丁があり、使番は執次を補佐して内膳や営膳にも関与した。使丁は雑役にあたった[1]

参照[編集]

  1. ^ a b 「口向役人」『日本史用語辞典』(1979)
  2. ^ 「執次」『日本史用語辞典』(1979)

参考文献[編集]

  • 日本史用語辞典編集委員会編『日本史用語辞典』柏書房、1979年10月。