世界征服

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世界征服(せかいせいふく)とは、国家あるいは団体が主に軍事力を背景に世界にある他の全ての国家を打倒して解体・併合を行うことで、世界及びそこに居住する全ての人類を自己の支配下に置くことをさす。実現は非常に困難であり、現実の人類の歴史上、世界征服を達成した国、人物は厳密には皆無である。

目次

[編集] 世界征服とは

現実世界において「征服」とは、国家が用いる武力による他の国家の占領・併合・消滅の過程を指す。歴史的には後述のように世界征服の可能性を僅かながら有した大国も存在したが、近代以後の国家主権の確立によって、国家が行うかかる行為は侵略戦争として規定されるようになった。今日では国際法によって違法とされている行為である。

しかし、特定の国家や一部の財閥、一般には知られていない秘密の超国家勢力、トロツキストなどの国際革命主義者が企んでいるという陰謀論オカルト史観・都市伝説・珍説が一部で存在するとも言われている。

[編集] 歴史上の帝国

かつて世界征服には程遠いものの、広大な版図を有する帝国を作り上げた例は存在する。

また経済システムの拡大により新たな価値観が拡大した例としては以下のものが上げられる。

[編集] 宗教と世界征服

[編集] イスラーム

預言者ムハンマドの時代から正統カリフを経て、ウマイヤ朝アッバース朝にいたるまでの初期イスラーム政権においては、ジハード(聖戦)の名の下に非イスラーム世界を侵略し、征服することが宗教的義務として位置づけられており、最終的には全世界を征服してダール・アル=イスラームに包括し、異教徒をイスラームの支配下に屈服されなければならないとされていた。

現代では現実的な力関係や宗教多元主義思想の広まりから、イスラーム世界において表立って侵略戦争としてのジハードを唱えるものは少ない。

[編集] 皇国史観

大日本帝国にもマイノリティながら、皇国史観を元に日本帝国がアジアの中心となり、世界を牽引するべきだとする主張があった。(神州不滅)

また生長の家や日蓮宗の信者の中には、太平洋戦争を日本神界の望んだ聖戦だとする意見もあった。 生長の家真光文明教団はこの教義を今も所有して宗教右派的な政治主張をする。

また天皇家は天から降臨した特殊な一族で日本は神国とする思想でもあった。

しかし、これは古事記を都合良く解釈した、新興宗教たる国家神道をさらに歪曲したという指摘もある。 帝国内部からも国家神道の世界布教はフィクションだとする意見が多かった。



[編集] フィクションにおける世界征服

フィクションの世界においては、これを最終目的とした犯罪行為を行う国家・秘密結社マッドサイエンティストなどがしばしば出現するが、それらはスーパーヒーロー正義の味方)に倒されるのが定番とされている(宇宙人がこれを行う場合は下記のように「地球征服」「地球侵略」などと言う)。

一方でその定番を覆し、『強殖装甲ガイバー』のクロノス、『20世紀少年』の“ともだち”などのように、世界征服が達成されたストーリーも存在する。近年では征服者の統治が(少なくとも表向きは)普通の生活を営んでいる大多数の一般人にとって無害、あるいは戦争や差別や貧困がないなど以前の社会よりも良い統治であり、主人公が「征服者の打倒=平和の破壊」という矛盾に苦しむ場合も多い。

勇者スーパーロボットなどヒーローの存在する作品では、そのヒーローが征服者にとっての唯一にして最大の脅威となり、ヒーローさえいなければ世界征服は事実上完了しているということも多い(そういった点でも上記のクロノスは定番を覆した悪の組織といえる)。魔王の侵略に勇者が立ち向かう世界はこのような状態である事が多い。

[編集] 手段と目的

フィクションの世界における世界征服は、架空の世界での出来事故にその手段と目的は現実よりも多様である。タイムトラベルによる未来の改変や特殊な魔法など、現実には成しえない方法での実行も多い。それらの方法を用いて個人が世界征服に挑戦、実現まで行かなくとも世界の多くを制圧する事は少なくない。

世界征服の目的は語られないことも少なくないが、世界征服自体が目的であるパターンと、世界征服は目的実現のための手段でしかない場合に大別できる。前者はマッドサイエンティストが自身の頭脳を世界に誇示する、人外の征服者が自分達の世界を作るために征服に乗り出すといった理由がある。後者は今の世の中に幻滅した者達が世直しの意味で世界征服に乗り出すのが定番である。創作においては為政者の深刻な腐敗や、弾圧されていた側が秘匿していた何らかの手段により、勢力の差が覆る事は少なくない。

世界征服自体が下記のような未知の外敵に備え、世界を纏める為の手段という場合もある。

[編集] 地球侵略

世界征服のジャンルには、宇宙人(異星人)による地球侵略を描いたものがある。古典作品では、H・G・ウェルズ火星人による地球侵略を描いた宇宙戦争が有名である。宇宙戦争は1953年に映画化され、また1950年代には多くの宇宙人による地球侵略をテーマにした作品がたくさん作られた。それには東西冷戦という時代背景があり、ソ連などの共産主義の脅威を宇宙人の侵略に見た立てて、風刺するという意味があった。

[編集] 天敵による侵略

人類以外の存在による侵略は創作ではありふれたパターンである。魔物の攻撃からコンピューターのような被造物の反乱、全くコミュニケーション不能な異形の存在など多岐に渡る。彼らにとっての世界征服に人類の殲滅が含まれ、人類が過酷な生存競争を強いられる事も少なくない。

[編集] 参考文献

  • 樋口麗陽「日本之世界征服」日本書院、1916年10月。
  • 島川雅史「現人神と八紘一宇の思想」「史苑」1984年3月。
  • 岡田斗司夫『「世界征服」は可能か?』(筑摩書房、2007年)


[編集] 外部リンク

[編集] 関連項目

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