在欧アメリカ空軍
| 在欧アメリカ空軍 | |
|---|---|
| 創設 | 1944年8月7日 |
| 国籍 | アメリカ合衆国 |
| 軍種 | アメリカ空軍 |
| タイプ | 主要軍団 |
| 上級部隊 | アメリカ空軍参謀本部 アメリカ欧州軍 |
| 基地 | ドイツラムシュタイン空軍基地 |
| ニックネーム | USAFE |
在欧アメリカ空軍 (United States Air Forces in Europe, USAFE) は、アメリカ空軍における主要軍団(Major Command, 略称:MAJCOM)の1つ。部隊管理上は空軍参謀本部に直属し、作戦指揮上はアメリカ欧州軍の指示を受ける。ドイツのラムシュタイン空軍基地に司令部を置き、現在は大将(4つ星)が司令官を務めている。現任司令官はフィリップ・ブリードラブ空軍大将である。現在の現役軍人数は42,000人以上に上る。
目次 |
[編集] 目的
在欧アメリカ空軍の目的は、ヨーロッパ地域でのアメリカ空軍による航空宇宙任務の執行である。管轄地域は、3つの大陸と91カ国を含む2,000万 km2の面積で、世界の4分の1の人口を守る事になる。具体的な管轄地域は、イギリスからトルコにまで至る。ヨーロッパだけではなく、アジアやアフリカ地域の一部にまで管轄地域が及んでいる。
在欧アメリカ空軍は、NATOとも共同訓練を行うなど、有事に備えている。
[編集] 現在の主な基地
- イギリス
- RAF Lakenheath (48 FW)
- F-15E ストライクイーグル (492 & 494 FS)
- F-15C/D イーグル (493 FS)
- HH-60G ピーヴホーク (56 RQS)
- RAF Mildenhall (100 ARW)
- KC-135 ストラトタンカー (351 ARS)
- 352d Special Operations Group (AFSOC所属)
- MC-130P コンバット・シャドゥ (352 SOG)
- MC-130H コンバット・タロンII (352 SOG)
- MH-53J/M ペイブロウIII (352 SOG)
- RAF Lakenheath (48 FW)
- イタリア
- Aviano AB (31 FW)
- F-16CG/DG (ブロック40) ファイティング・ファルコン (510 & 555 FS)
- Aviano AB (31 FW)
- ドイツ
- Spangdahlem AB (52 FW)
- F-16CJ/DJ (ブロック50) ファイティング・ファルコン (22 & 23 FS)
- A-10A/OA-10A サンダーボルトII (81 FS)
- Ramstein AB (86 AW)
- C-130E ハーキュリーズ (37 AS)
- C-20H (76 AS)
- C-21A (76 AS)
- C-40B クリッパー (76 AS)
- Spangdahlem AB (52 FW)
[編集] 第2次的な基地および支援施設
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[編集] 歴史
[編集] 第二次世界大戦期
在欧アメリカ空軍の前身は、アメリカ陸軍航空軍の航空軍の1つである第8空軍であり、これは第二次世界大戦中にヨーロッパ地域への戦略爆撃を行っていた。
ヨーロッパにおける第二次世界大戦の終結後、在イギリスのアメリカ陸軍航空軍部隊は大部分が廃止され、1945年8月にはヨーロッパ地域で活動するアメリカ陸軍航空軍部隊は、在欧アメリカ空軍に再編された。当初はパリ郊外に司令部が所在していたが、1945年9月にドイツのウィースバーデン空軍基地に本部を移転している。
[編集] 戦後ドイツでの活動
第二次世界大戦後、アメリカとソ連は相互不信の状態が続き、次第に両国間で対立構造が生じた。ソ連は共産圏となったドイツ(後の東ドイツ)などから、西ヨーロッパに圧力をかけ始める(ベルリン封鎖)。事態を重く見たアメリカ側は、東ヨーロッパに向けて偵察飛行を展開した。
この偵察飛行では主に、写真撮影や地図作製などが行われた。1945年秋から1949年まで、中央ヨーロッパ、北アフリカ、大西洋諸国などに向けての偵察飛行は、在欧アメリカ空軍が行った。偵察飛行は、RB-17やRB-24などによって行われた。しかし、偵察飛行はソ連周辺部のほか、ソ連本土にも侵入していた。
1946年には、数度に渡ってソ連側がアメリカ機に射撃するという事件が起こり、アメリカとソ連の間では緊張が高まった。同年に当時のハリー・S・トルーマン大統領は、在欧アメリカ空軍に対して警戒態勢を高めるよう指示し、同年後半から1947年にかけて相次いで、B-29を西ドイツなどに配備している。
またこの間、在欧アメリカ空軍はドイツに対し物資の空輸などの支援を行った。この空輸作戦はベルリン空輸と呼ばれる。1949年3月に、雪が積もるヴィースバーデン空軍基地(西ドイツ)に、C-54がベルリン空輸に参加するため駐機し、作戦が開始している。アメリカ海軍とイギリス空軍の協力もあり、在欧アメリカ空軍は230万トン以上の食料や燃料、医療品を空輸している。
1948年3月17日には、アメリカなどの西ヨーロッパ諸国とソ連との間で高まる緊張状態に対応するため、NATOが設立される。それによって在欧アメリカ空軍も、NATO戦略防衛に基づいて兵力が強化されている。
1960年代にはフランスのNATO軍事機構からの離脱に伴い、フランス国内の基地から撤退した。冷戦終結後は兵力の削減が行われているが、湾岸戦争に際しては兵力を派遣しており、ユーゴ紛争にも参戦している。
[編集] 近年
近年では、冷戦終結後の対ソ脅威の消滅(減少)に伴い、陸軍における在欧陸軍と同様に、在欧空軍も基地の整理・閉鎖や兵員の削減、作戦航空機数の削減などを実施している。
また、直近では世界金融危機に端を発したアメリカの不況と財政赤字・債務残高の増大に伴って、オバマ政権は歳出の大幅な削減を進めており、国防分野についても削減が進められている。在欧空軍についても例外ではなく、2011年1月には合理化策の一環として、司令官ポストを将来的にこれまでの大将級(4つ星)から中将級(3つ星)に改めることで部隊の事実上の規模縮小・格下げを実施する予定であることがロバート・ゲーツ国防長官(当時)より発表されている[1][2]。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注・出典
- ^ “USAFE Commander to be Three-Star Position” (英語) 在欧アメリカ空軍司令官のポストが中将クラスに格下げされる予定であることを報じるアメリカ空軍協会(AFA)発行の雑誌“Air Foece Magazine”の記事。(2011年1月10日掲載・2011年9月25日閲覧)
- ^ この司令官ポストの大将クラスから中将クラスへの引き下げによる規模縮小は、冷戦以後同様に規模縮小の対象となってきた在欧陸軍(第7軍)では既に実施されている。
[編集] 外部リンク
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