圀府寺司

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圀府寺 司(こうでら つかさ、1957年 - )は日本西洋美術史学者、大阪大学名誉教授。専攻は西洋美術史/アート・メディア論[1]

経歴[編集]

大阪府生まれ。1980年大阪大学文学部美学科卒業、1981年から88年にアムステルダム大学美術史研究所留学、文学博士号を取得。1988年広島大学総合科学部講師、91年助教授、1997年大阪大学文学部助教授、2001年教授[2]。2004年度にワルシャワ、ユダヤ歴史研究所で活動。2023年定年退任、名誉教授。

18歳のときに倉敷市大原美術館にあった「アルピーユの道」の絵を見たことであるが、それが後にオットー・ヴァッカーによる贋作であったと判明したというエピソードがある[3]

著書[編集]

編著(解説)[編集]

  • 『ゴッホ 西洋絵画の巨匠②』小学館 2006
  • 『もっと知りたいゴッホ 生涯と作品』東京美術 アート・ビギナーズ・コレクション 2007
  • 『「ゴッホの夢」美術館 ポスト印象派の時代と日本』小学館 2013
  • 『もっと知りたい ゴッホの世界』宝島社 2017
  • 『ゴッホ原寸美術館』小学館 2017

共編著[編集]

  • 『ファン・ゴッホ神話』構成・編集 全国朝日放送 1992
  • 『美術史のスペクトルム 作品言説制度』若山映子共編 光琳社出版 1996
  • 『アヴァンギャルド宣言 中東欧のモダニズム』井口壽乃共編 三元社 2005
  • 『ああ、誰がシャガールを理解したでしょうか? 二つの世界間を生き延びたイディッシュ文化の末裔』編者、樋上千寿・和田恵庭共著 大阪大学出版会 阪大リーブル 2011
  • 『叢書コンフリクトの人文学 4 コンフリクトのなかの芸術と表現 文化的ダイナミズムの地平』伊東信宏三谷研爾共編 大阪大学出版会 2012
  • 『ファン・ゴッホ 巡りゆく日本の夢』コルネリア・ホンブルク・佐藤幸宏共編 青幻舎 2017。英語版も同時出版

翻訳[編集]

論文[編集]

脚注[編集]