国際スピード郵便
国際スピード郵便(こくさいスピードゆうびん、EMS; Express Mail Service)とは、荷物を迅速に配送する国際航空郵便サービスである。
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概要 [編集]
万国郵便連合に加盟する世界各国の郵政事業体がサービスを提供している。日本では日本郵便がサービスを提供している。1975年3月開始。
EMSとは一言で言えば、国際の速達書留のようなものである。補償があり、速達同等の速さで輸送される。引受から配達までの送達をバーコードラベルで記録・管理しており、多くの国で端末機による郵便物の追跡も可能となっている。輸送中は最優先で取り扱われるため、世界の多くの地域へ、2日〜10日後に届けることができ、通常郵便物の航空便よりも数日〜1週間早く届く。また、受付可能な郵便局や配達先は限定されているが、アジア主要都市間(日本からは東アジア)であれば翌日配達できる都市もある。
また損害賠償制度があることが特徴である。書類はもちろん、比較的大きな荷物も発送できる。EMSの料金の中に2万円までの保険料が含まれている。それを超える場合には2万円を超えるごとに50円の保険料を追加することで最大で200万円まで補償が受けられる。
なお、EMSは本来国際郵便サービスの名称であるが、中国など一部の郵政事業者では、国内向けの速達郵便に対してもEMSの名称を使用している。
税関 [編集]
通常であると通関業者が税関へ輸出入の申告を行い、許可を得る流れになるが、EMSの場合は税関の職員自らが主体となって税関検査を行う。
利用 [編集]
EMS専用のラベルが書類用と物品用がある。またEMS専用の封筒が無料で配られている。相手国によっては税関告知書や(特に物品を送るときは)インボイスが必要になる場合が多い。最大重量は30kgまで(国によって重量が異なる)。
紙幣や有価証券、宝石等の貴重品や航空・郵送禁止物品(リチウムイオン電池等)、相手国が指定している物品は送ることができない。
その他 [編集]
- 日本郵便が取り扱っている「国際スピード郵便」は、日本国外から郵便物が到着した際に輸入申告をする必要がないなど、通関手続きが簡素化されている。しかし、一方で同じ郵便会社であるDHL(ドイツポストの子会社)などは、税関での申告が必要となるなど、配送に時間がかかり、配達まで1ヶ月という場合もあるという。このため、ヨーロッパ連合は、日本政府に対して、国際郵便事業での日本郵便への優遇措置を見直し、日本国外の郵便会社と同じ条件にするよう求めている。
- システムとして速達扱・書留・配達記録・任意保険がセットになっているが一方で国際書留郵便・国際保険付郵便など国際書留郵便ラベルを使用する郵便物とは異なり通貨(日本円及び外国通貨の硬貨、紙幣)や有価証券を送ることはできない。[国際郵便約款第102条の保険付郵便物にEMSは含まれていない]