国民戦線 (フランス)
| 国民戦線 Front national |
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|---|---|
| 党首 | マリーヌ・ル・ペン |
| 全国代表 | ブルーノ・ゴルニッシュ |
| 成立年月日 | 1972年 |
| 本部所在地 | 4, rue Vauguyon, 92210 Saint-Cloud |
| 政治的思想・立場 | 極右、フランスナショナリズム、欧州懐疑主義、保護貿易主義、国家主権主義 |
| 公式サイト | 党公式サイト |
| シンボル | 青・白・赤(イメージカラー) |
| 国際組織 | 欧州議会(ITS、議員数: 7名)、ユーロナット |
国民戦線(こくみんせんせん、フランス語: Front national; FN)は、フランスの極右政党。党首は、マリーヌ・ル・ペン。反EU、移民排斥を掲げている。2005年におきた移民による暴動以来、移民に対する反感が強まっているフランスにおいて急速に支持を伸ばしている。近年、政権取得が現実味を帯びてきたことから、支持層を広げるため、移民排斥以外の主張については緩和させる傾向にある[1]。
目次 |
概要 [編集]
1972年10月にアルジェリア独立反対派などの極右勢力が集まって、ジャン=マリー・ル・ペンが創設した。結成当初は、弱小政党だったが、80年代に入りフランス経済が悪化し失業者が急増すると支持を広げていき選挙ごとに票が増えていった。1986年国民議会議員選挙(3月16日、投票)では選挙制度が比例代表制に変わったことから、270万3442票(9.7パーセント)を得て、35議席獲得した。しかし、それ以降は小選挙区制に戻ったことから、0-1議席と低迷する。1997年以降、景気が回復し失業率が解消され始めると支持率が低下した。さらにル・ペン党首の度重なる暴言や1997年国民議会議員選挙時の社会党候補への暴行事件に対し、ナンバー2のブルーノ・メグレが反発する。また同選挙では1名を当選させているが、公職選挙法違反などで98年に当選無効となっている。
1998年12月の欧州議会選挙を巡って対立は激しくなり、メグレ派は離党して1999年1月に新政党「共和国運動」を結成、国民戦線に打撃を与えた。この時期に党員や活動員をかなり減らしたが、数年で勢力を回復し2002年の大統領選挙に出馬したル・ペンは、決戦投票まで残り世界を驚愕させた。2004年欧州議会議員選挙(6月13日、投票)ではフランス全土で168万4868票(9.8パーセント)を得て7議席獲得した。2005年に発生した2005年パリ郊外暴動事件以後、行われた世論調査では支持を伸ばした。
国民戦線は、フランス人至上主義を掲げ黒人やイスラム系の移民排斥(ただし、フランスの文化を尊重する移民は拒まない)を唱えているが、他国からの移民によってフランス人としての権利が奪われているという感情から一部のフランスの海外県や海外領土の黒人からも支持を得ている。また、ル・ペンの側近の一人ブルーノ・ゴルニッシュは京都大学に留学した経験を持ち妻は日本人である。ル・ペン自身、日本の(そしてスイスの)国籍法を支持している。
2011年1月16日の党大会でル・ペンの三女であるマリーヌ・ル・ペンが新党首に選ばれた[2]。2012年の大統領選挙でマリーヌが獲得した得票率17.90%は、国民戦線の大統領候補者としては最高記録である[3]。大統領選挙直後に行われた議会総選挙では、マリー・ルペン前党首の孫娘であるマリオン・マレシャール=ル・ペンと弁護士のジルベール・コラールの2名が当選、14年ぶりに国民議会における議席を復活させた[4]。なお、元国民戦線党員のオランジュ市長ジャック・ボンパールを含めると極右勢力は3議席となる。
政策 [編集]
- 移民の制限。ただし、フランスの文化を尊重、保護する移民は拒まない。
- たとえフランス国籍を持つ移民や移民二世・三世でも、犯罪を行った場合は出身国へ強制送還させる。
- 伝統的な生活様式を保護する。特に農民を尊重する。
- フランス国内のモスク建設の停止。
- 麻薬の密売人や、小児性愛などの性犯罪者、母親による児童虐待、殺人者、テロリストを特に対象として、死刑を復活させる。
- 公務員の削減。
- 減税。
- 極左に操られているような団体に対する補助金の廃止。
- 放任主義を減らし、道徳の復権をはかる。
- 犯罪者や移民には寛容ゼロ (tolérance zéro) で臨む。
- 同性カップルもパートナーシップを結べる民事連帯契約法の廃止。
- 国籍に関してはいわゆる血統主義を採用する。
靖国神社参拝時 [編集]
2010年8月14日、日本の右翼民族派団体である一水会の招きにより、フランス国民戦線ジャン=マリー・ルペン党首(当時)とブルーノ・ゴルニッシュ、イギリス国民党の党員アダム・ウォーカーら、欧州8か国、9つの政党の代表などで構成された訪日団は合同で靖国神社に参拝した。[5][6]
同日、中国国営通信の新華社は靖国神社を参拝した欧州各国の政党訪日団に対して批判する論評を配信した[7]。
脚注 [編集]
- ^ 仏右翼政党、三女のマリーヌ新党首選出 大統領選に照準
- ^ “仏右翼政党、三女のマリーヌ新党首選出 大統領選に照準”. 朝日新聞. (2011年1月16日) 2011年1月17日閲覧。
- ^ “Biz活 - 仏大統領選で極右候補が躍進した理由は?”. 読売新聞. (2012年4月28日) 2012年4月28日閲覧。
- ^ “極右、22歳孫娘が当選 14年ぶり議席復活”. MSN産経ニュース. (2012年6月18日) 2012年6月19日閲覧。
- ^ 欧州の極右政党代表団が靖国神社を参拝 - ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
- ^ 仏・極右政党党首ら、靖国神社を参拝 - TBS News-i Youtube公式動画
- ^ 「ファシズムの宣伝」と批判=欧州極右政治家の靖国参拝に-新華社 - 時事通信
参考文献 [編集]
- 及川健二 『沸騰するフランス : 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』 花伝社、2006年。ISBN 4-7634-0478-4。
- 畑山敏夫 『現代フランスの新しい右翼 : ルペンの見果てぬ夢』 法律文化社、2007年。ISBN 978-4-589-03013-9。
- 畑山敏夫 『フランス極右の新展開 : ナショナル・ポピュリズムと新右翼』 国際書院、1997年。ISBN 4-906319-74-2。
- 本間圭一 『パリの移民・外国人 : 欧州統合時代の共生社会』 高文研、2001年。ISBN 4-87498-258-1。
外部リンク [編集]
- 公式サイト
- FYI France, "The Front National" (extensive bibliography, works in English & French & other)
- True Fascists of the New Europe, by Pat Buchanan, column dated April 30, 2002.
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