国技館5000人の第九コンサート
| クラシック音楽 |
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| 作曲家 - 曲名 交響曲 - ピアノ協奏曲 ピアノソナタ ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリンソナタ チェロ協奏曲 フルート協奏曲 弦楽四重奏曲 - オペラ 指揮者 - 演奏家 オーケストラ - 室内楽団 |
| 音楽理論/用語 |
| 音楽理論 - 演奏記号 |
| 演奏形態 |
| 器楽 - 声楽 宗教音楽 |
| イベント |
| 音楽祭 |
| メタ |
| ポータル - プロジェクト カテゴリ |
国技館5000人の第九コンサート(こくぎかんごせんにんのだいくコンサート)は、おおむね毎年2月の第3または第4日曜日に、東京・両国の両国国技館で行われている、「第九」をメインとした一般公募型の大規模音楽イベント。
目次 |
[編集] 運営
現在の主催者は「国技館すみだ第九を歌う会」、墨田区、墨田区文化観光協会。このうち「すみだ第九を歌う会」については、このイベントの企画段階で、運営主体として墨田区文化観光協会の手により設立された経緯がある。このため、民間放送局の主催で行われている大阪「サントリー1万人の第九(1万人の第九)」、および広島「第九ひろしま」と比べて、公的色彩の強いものになっている。
協賛については、現在では地元企業を中心に複数が名を連ねている。なお、第2回から第10回まではライオン(特別協賛扱い。墨田区内に本社有)、第11回は日立製作所がそれぞれ一社単独で協賛していた。
[編集] 概要
1985年2月17日の両国国技館落成を祝賀する目的で、初めて開催された。しかし構想自体は、その前年である1984年の年明け早々から芽生えていた。
江戸時代から相撲等を軸とした町人文化で栄えてきた両国の地であったが、明治・大正・昭和と時代が進むにつれて、その頃の勢いは衰えを見せた。さらに第二次世界大戦後、進駐軍によって旧両国国技館が接収されてからは、隅田川の西側(両国から見た場合、隅田川を挟んで反対側)に位置する台東区蔵前に国技館が移ってしまい、隅田川の東側地域(墨田区など)は沈滞ムードに覆われていた。それが1985年1月の新国技館落成を機に、国技館が両国の地に戻ってきたのであった。
このことにあわせて、隅田川の東側地域の活性化に繋げていきたいという思いもあり、墨田区文化観光協会の職員で後に「すみだ第九を歌う会」の事務局長を務めることになった石井貞光と、地方の音楽文化の向上等に取り組んでいた指揮者の石丸寛が中心になって、この「第九」イヴェントの企画が進行していった。こうした背景から、第1回の公演では「おかえりなさい国技館」のサブタイトル(テーマ)が付いた。
また、墨田区の活性化と文化向上の起爆剤と位置づけていたこともあり、構想の段階において、翌年以降の継続を前提に議論が重ねられていた。
なお、1985年の第1回公演時の記録として、報道発表は1984年4月24日、その翌日から合唱団員の募集を開始し、この年の「1万人の第九」公演日(12月2日)頃までに5,000人を達成した。
[編集] プログラム
コンサートは2部構成になっている。
なお、終演後は引き続き合唱団の「解団式」が執り行われる。この「解団式」では例年、都道府県別合唱団員紹介(紹介は原則としてグループ単位)が行われている。また、最後に行われる「乾杯の儀式」は名物にさえなっている(この終演後の「解団式」は「第九ひろしま」でも例年行われているが、「第九ひろしま」では都道府県別合唱団員紹介は行われない)。
第1部については、現在では名曲コンサート形式になっている。しかし、かつては式典が行われたり、創作作品の演奏だったり、「第九」に関するトークであったりと定型化されていない。また、第1部を置かなかった回もあった。中でも、第5回公演(1989年)の第1部では、当時「1万人の第九」で指揮をしていた山本直純が指揮台に立ち、「5周年記念委嘱祝典曲」の演奏が行われた。同一の指揮者が複数の大規模「第九」イベントの指揮台に立った例は、この山本直純と、第22回公演(2006年)で指揮台に立った円光寺雅彦(「第九ひろしま」の第12回公演でも指揮した)の2人だけである。
合唱団規模は約5,000人で、音楽専門月刊誌に募集広告を掲載しているためか、首都圏はもとより全国各地からも集まってくる。また日本国外からの参加の実例もある。
管弦楽については、東京交響楽団(東響)が創始時から参加している。これは、構想段階では東京都交響楽団(都響)ともう一つ程度の規模で計画されていたものの、都響側からスケジュールが合わないとの回答があり、代わりに東響から了承を取り付けることができたという経緯によるものである。第2回からは、後に墨田区とフランチャイズ関係を築くことになる新日本フィルハーモニー交響楽団(新日本フィル)も参加。この第2回以降、「5000人の第九」用に「国技館第九コンサート祝祭管弦楽団」の名称も用意された。さらに第16回からは、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(東京シティ・フィル)も参加している。また第2回では、東響と新日本フィルを中心に、全国のオーケストラからトップ奏者を選び出して特別に編成することも行われた。
合唱団員の募集については先着順受付による。出演に際しては、所定のレッスンを受ける必要がある。例年このレッスンは9月下旬に開かれる「発会式」から始まり、年内は国技館裏手にある東京都江戸東京博物館1階ホールで月3,4回のペースで進められ(最近では、これとは別に「第九」歌唱に不安を抱える人たち向けの特別レッスンも設定されるようになってきている)、年明け以降本番までの間は、江戸東京博物館1階ホールのほか、東京都内を中心に首都圏各所にレッスン会場を設定してレッスンが進められる。
[編集] 沿革
- 第1回:1985年2月17日「おかえりなさい国技館」
- 指揮:石丸寛、管弦楽:東京交響楽団
- ソプラノ:中沢桂、アルト:伊原直子、テノール:五十嵐喜芳、バリトン:栗林義信
- 第2回:1986年2月16日「かけがえのない地球そして生命」
- 指揮:石丸寛、管弦楽:祝祭管S
- ソプラノ:中沢桂、アルト:伊原直子、テノール:五十嵐喜芳、バリトン:栗林義信
- 第3回:1987年2月22日「音楽都市を目指して」
- 指揮:石丸寛、管弦楽:祝祭管S[1]
- ソプラノ:中沢桂、アルト:伊原直子、テノール:五十嵐喜芳、バリトン:栗林義信
- 第4回:1988年2月21日「音楽都市づくり元年」
- 指揮:荒谷俊治、管弦楽:祝祭管S[1]
- ソプラノ:中沢桂、アルト:伊原直子、テノール:小林一男、バリトン:栗林義信
- 第5回:1989年2月19日「一歩そして一歩」
- 指揮:石丸寛、管弦楽:祝祭管S[1]
- ソプラノ:大倉由紀恵、アルト:伊原直子、テノール:小林一男、バリトン:木村俊光
- 第6回:1990年2月18日「歌う歓び、聴く歓び」
- 指揮:石丸寛、管弦楽:祝祭管S[1]
- ソプラノ:大倉由紀恵、アルト:伊原直子、テノール:小林一男、バリトン:木村俊光
- 第7回:1991年2月24日「音楽それは平和への願い」
- 指揮:三石精一、管弦楽:祝祭管A
- ソプラノ:大倉由紀恵、アルト:西明美、テノール:小林一男、バリトン:木村俊光
- 第8回:1992年2月23日「わかち合おう、歓びを」
- 指揮:石丸寛、管弦楽:祝祭管A
- ソプラノ:大倉由紀恵、アルト:伊原直子、テノール:小林一男、バリトン:木村俊光
- 第9回:1993年2月21日「苦悩をへて歓喜へ」
- 指揮:石丸寛、管弦楽:祝祭管A
- ソプラノ:大倉由紀恵、アルト:伊原直子、テノール:小林一男、バリトン:木村俊光
- 第10回:1994年2月20日「第九との出会い10年」
- 指揮:石丸寛、管弦楽:祝祭管A
- ソプラノ:大倉由紀恵、アルト:伊原直子、テノール:吉田浩之、バリトン:多田羅迪夫
- 第11回:1995年4月2日「心新たに歓びの時を求めて」
- 指揮:大友直人、管弦楽:祝祭管A
- ソプラノ:大倉由紀恵、アルト:伊原直子、テノール:錦織健、バリトン:勝部太
- 第12回:1996年2月18日「明日のために感動をわかち合おう」
- 指揮:大友直人、管弦楽:祝祭管A
- ソプラノ:澤畑恵美、アルト:伊原直子、テノール:錦織健、バリトン:福島明也
- 第13回:1997年2月23日「歓喜の歌声響きわたる街すみだ」
- 指揮:大友直人、管弦楽:祝祭管A
- ソプラノ:澤畑恵美、アルト:伊原直子、テノール:錦織健、バリトン:福島明也
- 第14回:1998年3月1日「未来に輝く子どもたちに愛と音楽を -すみだトリフォニーホールの船出-」
- 指揮:大友直人、管弦楽:祝祭管A
- ソプラノ:大倉由紀恵、アルト:秋葉京子、テノール:錦織健、バリトン:福島明也
- 第15回:1999年2月11日「音楽都市すみだの道標」
- 指揮:大友直人、管弦楽:祝祭管A
- ソプラノ:澤畑恵美、アルト:秋葉京子、テノール:錦織健、バリトン:福島明也
- 第16回:2000年2月27日「新1000年に継げ、歓喜の歌を」
- 指揮:大友直人、管弦楽:祝祭管A
- ソプラノ:澤畑恵美、アルト:秋葉京子、テノール:錦織健、バリトン:福島明也
- 第17回:2001年3月11日「21世紀に夢をのせて」
- 指揮:外山雄三、管弦楽:祝祭管A
- ソプラノ:大橋ゆり、アルト:竹田弥加、テノール:高橋淳、バリトン:高橋啓三
- 第18回:2002年2月24日「平和と友情、アジアの願い」
- 指揮:張允聖(チャン・ユンソン)、管弦楽:祝祭管B
- ソプラノ:豊田喜代美、アルト:手嶋眞佐子、テノール:福井敬、バリトン:福島明也
- 第19回:2003年2月23日「世界の自由と平和を願って…」
- 指揮:ペトル・ヴロンスキー、管弦楽:[2]
- ソプラノ:佐藤しのぶ、アルト:坂本朱、テノール:錦織健、バリトン:福島明也
- 第20回:2004年2月22日「第九を世界平和のメッセージに…」
- 指揮:荒谷俊治、管弦楽:祝祭管B
- ソプラノ:中丸三千繪、アルト:菅有実子、テノール:上原正敏、バリトン:稲垣俊也
- 第21回:2005年2月27日「世界はひとつ、EUも友だち第九の世界連合へ」
- 指揮:ローランド・バーダー、管弦楽:祝祭管B
- ソプラノ:大倉由紀恵、アルト:林美智子、テノール:井ノ上了史、バリトン:木村俊光
- 第22回:2006年2月26日「Dona nobis pacem (我らに平和を与えたまえ)」
- 指揮:円光寺雅彦、管弦楽:新日本フィル
- ソプラノ:佐藤しのぶ、アルト:林美智子、テノール:錦織健、バリトン:木村俊光
- 第23回:2007年2月25日「第九はあらゆる人々の交流、交歓の広場」
- 指揮:荒谷俊治、管弦楽:新日本フィル他
- ソプラノ:佐藤しのぶ、アルト:坂本朱、テノール:錦織健、バリトン:福島明也
- 第24回:2008年2月24日「世界は一つ![3]」
- 指揮:円光寺雅彦、管弦楽:新日本フィル他
- ソプラノ:佐藤しのぶ、アルト:井戸靖子、テノール:錦織健、バリトン:福島明也
- 第25回:2009年2月22日「『共生』:人と自然が共に生きる」
- 指揮:ケルスティン・ベーンケ、管弦楽:新日本フィル他
- ソプラノ:佐藤しのぶ、アルト:坂本朱、テノール:ローレンス・バクスト、バリトン:福島明也
- 第26回:2010年2月28日「全人類は兄弟・姉妹(Alle Menschen werden Brüder)」
- 指揮:張允聖(チャン・ユンソン)、管弦楽:新日本フィル他
ソプラノ:佐藤しのぶ、アルト:坂本朱、テノール:錦織健、バリトン:福島明也 - 第27回:2011年2月27日「平和の絆〜第九と共に〜」
- 指揮:松尾葉子、管弦楽:新日本フィル他
- ソプラノ:佐藤しのぶ、アルト:坂本朱、テノール:錦織健、バリトン:福島明也
[編集] 凡例
- 各回毎のテーマは公演期日表記の右隣の「」内に記載
- 指揮については、第2部の「第九」演奏でタクトを執った指揮者を表示〔第10回までは、石丸寛が音楽監督(第2部)として関わってきている〕
- 管弦楽
- その他
- ^ a b c d 推測による
- ^ ヤナーチェク・フィル + 東響 + 新日本フィル + 東京シティ・フィル
- ^ 物理学者・湯川秀樹が残した言葉。国立京都国際会館の入口付近に建つ石碑の碑文となっている(碑文自体は湯川自身の筆書)
[編集] 交流実績
これまでに「国技館すみだ第九を歌う会」として参加した(有志を派遣した)主な演奏会、および公演が行われた都市を以下に記した。
[編集] 国内
[編集] 海外
[編集] 関連図書(参考文献)
- 石井貞光 編著『歌った! 5000人の「第九」の記録』(いかだ社)
- 国技館すみだ第九を歌う会 編『5000人の第九物語』(隅田川文庫)
- 鈴木淑弘 著『〈第九〉と日本人』(春秋社)
