国家ボリシェヴィキ党
| 国家ボリシェヴィキ党 Национал-большевистская партия |
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|---|---|
| 指導者 | エドゥアルド・リモノフ |
| 成立年月日 | 1992年 |
| 本部所在地 | モスクワ |
| 党員・党友数 |
不明
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| 政治的思想・立場 | 民族共産主義 ユーラシア主義 |
| 機関紙 | 「Limonka」(リモンカ) |
| 公式サイト | 国家ボリシェヴィキ党(ロシア語) |
| シンボル | 赤旗に白円、鎌と槌 |
国家ボリシェヴィキ党 (英:National Bolshevik Party、NBP ロシア語: Национал-большевистская партия, НБП、ナツボル) はロシア地方の政党で、ユーラシア主義に影響を受けた民族共産主義による統治を主張する。ロシア政界内では反プーチン体制・反統一ロシア党の野党連合「もう一つのロシア」に加盟している。
同様の思想・名称を持って行動する政党がいくつかロシア以外にも存在するが、ロシア国内における民族共産主義・ユーラシア主義系の議会進出は許容されず、政党としての承認を二度にわたって取り消されている。ナツボルの側も議会での政治行動より、街頭でのデモや暴動などの実力行使を好んで用いる傾向にある。
機関紙は「Limonka」(リモンカ)。直訳するとロシア語で「レモン」だが、スラングでは「レモン型の手榴弾」を意味する[1]。
目次 |
政治目標 [編集]
内政面では共産主義(特にボリシェビキ派によるソ連型社会主義)を肯定的に捉え、対外的にはロシア人の民族主義とユーラシア主義に基づいて「ロシア人によるユーラシア統一」を主張する[2]。この過程において当然ながら最も敵視されるのはアメリカ合衆国である。内政的には資本主義を奉じる最大の国家であり、対外的には同じく覇権主義に基づいた国際介入を行うアメリカは「最大の敵」と見なされている。
ただしユーラシア主義に関する主張についてはナツボル内でも論争の種で、党の高官であったアレクサンドル・ドゥギンは党内論争の末に離党してユーラシア党を創立している。これに対して機関紙「Limonka」はドゥギンは日和見的な保守主義者であると批判し[3]、党はユーラシアにおける諸民族の庇護者としてロシア民族を位置づけると宣言した。これはロシア中心のユーラシア主義にやや修正を加えたことを意味する。
現プーチン政権については官僚機構と警察の権威主義的な姿勢を批判し、国家機構の腐敗を招いていると強く攻撃している。
党史 [編集]
1992年、ユーラシア主義や民族共産主義を主張する6つの政治グループが現党首エドゥアルド・リモノフを指導者に結成したのがナツボル党の始まりとなる[4]。先述したアレクサンドル・ドゥギンは初期メンバーの一人で、リモノフに他の野党との結束などを行わせる事に奔走した。当初、ナツボル党は政府への反対運動と共に西欧輸入品の不買運動などを指導したが、余り有効な成果は挙げれていなかった[5]。過激派路線を標榜し、1992年には2発の手榴弾を隠し持っていた容疑で党員が逮捕されている。
結成からすぐにナツボル党は民族主義系の野党連合「国民救済戦線」に加入、両者の話し合いはベルギーの民族社会主義者でファシストのジャン・フランソワが仲介した[6]。しかし救済戦線の路線と噛み合わずに他の加盟政党と軋轢を引き起こし、結局は連盟を脱退した[7]。この時に戦線内で最も辛辣にナツボル党を非難した極右政党ロシア自由民主党とは犬猿の仲となり、「リモノフとジリノフスキー」と題した批判文書でユダヤ系ロシア人のロシア自由民主党党首ウラジーミル・ジリノフスキーを「純粋なロシア人でないのに民族主義を唱える精神異常者」と中傷した[8]。1999年になって旧戦線加盟政党との和解を模索したが、拒否されている[9]。
2000年代に入り、プーチン政権による統一ロシア党が台頭して政界再編が起きる中と党は路線の変更を迫られた。リモノフは政治上の対立を一時的に棚上げして反プーチン運動を唱える諸政党の大連合に加わり、西欧諸国の支援を受けるガルリ・カスパロフの自由主義政党全ロシア市民会議とも協力した。一方で過激な街頭活動は変わらず、2004年8月2日に社会保障の一部打ち切りを決定したプーチン政権への攻撃としてロシア保健省ビルを襲撃する事件を起こした。
同年の12月にはプーチンの個人事務所の占拠を計画していたが、これは警察によって未然に防がれ30名以上の党員が逮捕された[11]。
2005年6月、ロシア地方裁判所はナツボル党を非合法の反政府組織として解散を命令した。同年8月16日に連邦最高裁判所は政党組織の解散は民主主義に反するとして地方裁判所の命令を取り消したが、同年11月の判決でナツボル党が危険行動の前科を持つ事も事実であるとして国家ボリシェヴィキ党の党名使用の禁止など幾つかの制裁案も追加した[12]。
反プーチン運動の中で手段を選ばないナツボル党は一定の知名度と支持を得ていくが、同時に党内では西欧やカスパロフを中心とする自由主義運動との連帯路線を取るリモノフへの反感が高まりつつある。こうした反対派党員はリモノフが個人的野心の為に党を私物化していると指摘、「反リモノフのナツボル党」を標榜して行動した。彼らは最終的に反西欧・反自由主義・反カスパロフの国家共産主義戦線を結成して分派した[13]。
2006年11月7日、レーニンによる十月革命を祝う記念式典で警察による一斉捜査が行われ、27名のナツボル党員が逮捕された[14]。2007年にナツボル党は怯まず政府に対する新たな反政府デモを展開し[15]、2007年4月19日にナツボル党は再び非合法化された[16]。
国際活動 [編集]
同党の思想的影響を受けたロシア系住民を中心とする支部は各国に存在する。少なくともラトビア、モルドヴァ、スウェーデン、ウクライナ、カザフスタン、アゼルバイジャン、エストニア、セルビア、ポーランド、チェコ、スロバキア、イギリス、アメリカ、カナダ、イスラエルでは支部の存在が確認されており、これらとロシアのナツボル本部は基本的に友好関係にある[17]。
2006年、ベラルーシの支部党員はミンスクにあるペンテコステ派の大聖堂を反ナツボル運動の拠点と見なして破壊する事件を起こした[18]。これは前年のラトビアにおける類似事件と連動していたと思われる[19]。その後も現在に至るまで過激派としての路線は続き、2011年5月にもモスクワのセルビア大使館を襲撃している[20][21]。
ラトビアではリーガ市に支部拠点が設けられている[22]。ラトビア支部の政治行動は近年活発化しており[23]、ラトビア人義勇兵から編成されていたナチスの第15SS武装擲弾兵師団の元兵士の老人達によるラトビア軍団記念日への襲撃行為を複数回行っている[24]。2007年5月、現地の支部と連絡を取る為に密入国していたロシア本国のナツボル党員がラトビア警察に逮捕されている[25]。
リトアニアでも2005年頃から教育問題に絡んでナツボル党の支部党員による政治行動が確認されている[26]。
モルドバのナツボル党支部は政府から非合法として解散が命令されたが、沿ドニエストル共和国内でのNGO団体を隠れ蓑にして活動を継続しているとされる。
ウクライナにおいてはウクライナ国民同盟及びウクライナ国家自主防衛に合流して活動を続けている[27]。対外的には反西欧・反NATOを標榜する[28]。
出典 [編集]
- ^ Вавилон: Литературная жизнь Москвы 1 - 15 february 1998
- ^ Program of the National-Bolshevik Party
- ^ Lithuania Bans Soviet and Nazi Symbols
- ^ M.A. Lee, The Beast Reawakens, 1997, p. 314
- ^ M.A. Lee, The Beast Reawakens, 1997, p. 320
- ^ M.A. Lee, The Beast Reawakens, 1997, p. 321
- ^ M.A. Lee, The Beast Reawakens, 1997, pp. 328-9
- ^ M.A. Lee, The Beast Reawakens, 1997, p. 329
- ^ M. Vladimirova, 'National Bolshevik Party Ban Could Herald Wider Political Repression', Searchlight, August 2005, p. 24
- ^ По факту нападения "лимоновцев" на избирательный участок возбуждено уголовное дело Gazeta.ru 12 March 2007
- ^ J. Raymond, 'Far Right Bids to Set Agenda', Searchlight, February 2005, p. 27
- ^ RIA Novosti - Russia - UPDATE: Russian Supreme Court upholds ban on National Bolshevik Party
- ^ "An Interview with the Leader of the NBF (Roman Golovkin)
- ^ RIA Novosti - Russia - Police detain 27 National Bolsheviks in office break-in attempt
- ^ Police Clash With Anti-Kremlin Protesters, Radio Free Europe/Radio Liberty, March 3, 2007
- ^ "Russia court outlaws radical political party", Reuters (The Globe and Mail), April 19, 2007.
- ^ http://eng.nbp-info.ru/409.html
- ^ 'National Bolsheviks Accused of Vandalizing Beleaguered Pentecostal Church'
- ^ 'Far-left group attacks Latvian embassy in Minsk'
- ^ Embassy of Serbia in Moscow have taken under heavy guard
- ^ Black paint thrown at Serbian embassy in Moscow
- ^ Stephen D. Shenfield,'Russian Fascism: Traditions, Tendencies, Movements', p. 190
- ^ N. Muizneiks, 'Latvia' in C. Mudde, Racist Extremism in Central and Eastern Europe, pp. 101-128
- ^ http://nbp-info.ru/new/photo/160306_riga/ День сопротивления в Риге.16 марта 2006
- ^ 'Latvia’s security services fear arrival of large number of weapons ahead of May 9'
- ^ http://img15.imageshack.us/img15/2353/eredr3.jpg Flyer of Lithuanian National Bolsheviks
- ^ Ukraine
- ^ «НАТО-STOP!»
外部リンク [編集]
- National Bolsheviks
- National Bolshevik Party website (archived)
- NBP-INFO - National-Bolshevik blog
- Who Are the National-Bolsheviks? by Andrei Dmitriev
- Russia: National Bolsheviks, The Party Of 'Direct Action' from Radio Free Europe/Radio Liberty
- Russian fascism: traditions, tendencies, movements by Stephen Shenfield