四阿山

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四阿山
四阿山2010.04.04.JPG
四阿山と根子岳
標高 2,354 m
所在地 長野県上田市須坂市
群馬県嬬恋村
位置 北緯36度32分30秒
東経138度24分47秒
種類 成層火山
四阿山の位置
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四阿山(あずまやさん)は長野県群馬県の県境に跨る標高2,354m。日本百名山の一つに数えられている。吾妻山吾嬬山(あがつまやま)などとも呼ばれ、嬬恋村では吾妻山が用いられている。

概要[編集]

約80万年前~30万年前に活動した安山岩質溶岩による成層火山で、34万年前の噴火により直径約3kmのカルデラが形成された。その後の侵蝕により現在の複数峰による「四阿火山」の形態となる。四阿火山とは周辺の根子岳(2,207m)、四阿山、浦倉山(2,091m)、奇妙山の総称。志賀高原から続く火山帯に属する。山頂域には環状の崩壊地形が存在する。

四阿山の南山腹には複輝石安山岩の大岩脈があり、六角柱状のを積み上げたような奇観を呈し、四阿山の的岩として国の天然記念物に指定されている。

この山の南西(長野県)側にスポーツ等の合宿で名高い菅平高原が広がり、長野県側及び群馬県側にはスキー場がある。また、この山の北に日本の滝百選の一つである米子大瀑布がある。

火山活動史[編集]

初期火山体、根子岳火山体、浦倉山火山体の3つの火山体から成る。

  • 初期火山体:活動期 約80万年前から55万年前[1]
    • 米子溶岩層、小池山溶岩層、茨木溶岩類、大谷溶岩層、神川溶岩層、四阿溶岩類、大明神沢溶岩から成る。米子不動尊付近には、層厚50mを超える溶岩があり柱状節理を見る事ができる。なお、米子不動里宮付近には、四阿火山とは異なる別の四紀火山体(鳴岩火山)を起源とする火山岩が分布する。
  • 根子岳火山体:活動期 約70万年前から65万年前[1]
    • 根子岳山頂付近から南西麓を構成する火山体で、六方石溶岩層、根子溶岩類から成る。菅平高原を形成。
  • 浦倉山火山体:活動期 約55万年前から45万年前[1]
    • 浦倉山山頂から東麓を構成する火山体で、仁田沢溶岩層、赤川溶岩層、神ノ貝溶岩層、米子奇妙溶岩類、上砥草溶岩層、浦倉溶岩層、池ノ平溶岩から成る。妻恋高原を形成。
  • 鳴岩火山:活動期 約30万年前[1]
    • 米子川下流域に分布する小規模な火山体。

主な登山ルート[編集]

パルコール嬬恋のゴンドラリフト「ゴンドラパルキャビン」が夏季も運行しているので、登山に利用することができる。

近隣の山[編集]

似た名前の山[編集]

関連画像[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


  1. ^ a b c d 中部日本,四阿火山のK-Ar年代:四阿火山の火山活動史の再検討 地質学雑誌 Vol.120 (2014) No.3 p.89-103