四竜
四竜(しりゅう)は、道教において四海を治めるとされる、蒼竜(青竜)、白竜、赤竜(紅竜)、黒竜の四人の竜王である。通常は「四海竜王」という。
地上では、蒼竜は東方、白竜は西方、赤竜は南方、黒竜は北方に潜み棲むとされる。
竜を真の姿として現れるが、普段は人間風の竜として、龍宮でエビやカニ達に守られている。海を統治すること以外に、雲と雨を操る。怒らせると、都市を洪水にしてしまう。東海竜王の蒼竜がもっとも大きい領土をもつという。それぞれ別名がある。
- 東方蒼龍(東海龍王): 敖廣(ごうこう),廣徳王
- 南方赤龍(南海龍王): 敖欽(ごうきん),廣利王
- 西方白龍(西海龍王): 敖閏(ごうじゅん),廣順王
- 北方黒龍(北海龍王): 敖順(ごうじゅん),廣澤王
『瑞応記』[要出典]によれば、四竜の長として応竜がおり、長は年老いて四神の中央を守護する黄竜になるとされる。そのため、黄竜は応竜より上の立場となる。しかし、蒼竜(青竜)は四竜と四神のどちらにも含まれている。
北宋の皇帝徽宗が青竜神、赤竜神、白竜神、黒竜神にそれぞれ王の位を与えたという、風流天子と呼ばれるにふさわしい伝説がある。
西遊記における四海竜王 [編集]
西遊記における四竜は孫悟空にしてやられる役回りである。孫悟空は東海龍王敖廣の竜宮の地下に「海の重り」として置いてあった如意金箍棒を四竜の他の宝とあわせ奪い取ってしまう。四竜は相談して玉帝に悟空の悪行を訴える。
西海龍王・敖閏の第三太子・玉龍は、火事を起こして宝珠を焼いてしまい、西海龍王がその罪を玉帝に訴えたため、罰として笞打ちのうえ死罪を言い渡された。その後、観世音菩薩の西海龍王へのとりなしもあって死罪は免じられ、三蔵法師の馬となるべく、蛇盤山の鷹愁澗に住み、五百年間三蔵が来るのを待ち続けていた。しかし、肝心の三蔵が来た時にはそうとは気付かず、三蔵が乗っていた白馬を呑んでしまい、代わりとして白馬になっているという役である。西遊記成立以前の泉州開元寺の仁壽塔(西塔、嘉元年1237年完成)浮彫に、剣を持った姿(馬とつながっている)が東海火龍太子と刻まれ、梁武帝、唐三藏、猴行者とともに見られる。
参考文献 [編集]
- 『ドラゴン』(新紀元社)
関連項目 [編集]
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