四つの近代化

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四つの近代化(よっつのきんだいか、四个现代化拼音: sì ge xiàndàihuà)は、中国で策定された国家計画。20世紀末までに、国全体で、工業農業国防科学技術の四つの分野で近代化を達成することを目標とした。

1964年周恩来全国人民代表大会(全人代)の政府報告で提起したのが最初である。周恩来は1954年にも農業・工業・国防・交通運輸の近代化を提起したことがあり、この時期からソビエト連邦による技術供与を得て進められていた核開発が、ついに64年10月16日のロプノールにおける最初の核実験として結実することになる。3年後には初の水素爆弾の実験も行われるなど国防と科学技術については早くから一定の成果を収めてきたが、広く経済や社会についての国家の重要課題として具体化していくのは文化大革命終結後の1977年以降である。

現在はこの目標は基本的に達成されたと認識されているが、先進国に比して農業の近代化が遅れていると言われるほか、近代化の進展に伴って新たに環境問題が激化するなど、従来予想されなかった問題も生起している。また1978年魏京生が必要不可欠と主張した「五つ目の近代化」(政治の近代化=民主化)という重い課題が横たわっている。