東京地下鉄銀座線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

営団地下鉄銀座線 から転送)
東京地下鉄銀座線
浅草を発車する渋谷行き01系電車。
浅草を発車する渋谷行き01系電車。
路線総延長 14.3 km
軌間 1435 mm
電圧 600 V 第三軌条方式 (直流)
最高速度 65 km/h
駅・施設・接続路線
京王井の頭線
tSTR
東急田園都市線
KBFa-ELEV + KDSa
TUNNELe tSTR
上野検車区渋谷分室
HUB63
BHF-ELEV + HUB25
KBFe + HUB64
tSTR
0.0 G-01 渋谷駅 副都心線
HSTR
HBHF + HUB26
KRZo-ELEV
HSTR + HUB26
tKRZ
JR東山手線
HBHF + HUB84
HSTR + HUB71
KRZo-ELEV
HSTR + HUB26
tKRZ
←JR東:埼京線
HSTR
BHFl + HUB62
ELEV + HUB25
HUB72
tBHF + HUB82
←東急:東横線
TUNNELa-ELEV tÜWcru tÜWor
半蔵門線半蔵門線
tSTR tÜWo+l tÜWclo
tCPICl tCPICr
1.3 G-02 表参道駅 半蔵門線千代田線
tBHF tSTR
2.0 G-03 外苑前駅
tBHF + HUB84
tBHF + HUB82
2.7 G-04 青山一丁目駅 半蔵門線大江戸線
tSTR tSTRlf
半蔵門線半蔵門線→
tSTR tSTRrg
丸ノ内線丸ノ内線
tCPICl tCPICr
4.0 G-05 赤坂見附駅 丸ノ内線南北線有楽町線半蔵門線
tABZrg tABZrf
tSTR tSTRlf
丸ノ内線丸ノ内線→
tBHF
4.9 G-06 溜池山王駅 南北線千代田線丸ノ内線
tBHF
5.5 G-07 虎ノ門駅
teBHF
(旧)新橋駅
HUB63
tBHF + HUB82
6.3 G-08 新橋駅 浅草線
HBHF + HUB26
tKRZ
←JR東:山手線→
HBHF + HUB26
tKRZ
←JR東:京浜東北線
HBHF + HUB26
tKRZ
←JR東:東海道線
HSTR + HUB26
tKRZ
JR東海東海道新幹線
uKBFa + HUB83
tSTR
uSTRrf tSTR
ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線
tBHF
7.2 G-09 銀座駅 丸ノ内線日比谷線
tKRZt
←JR東:京葉線
tBHF
7.9 G-10 京橋駅
tBHF
8.6 G-11 日本橋駅 浅草線東西線
tWASSER
日本橋川
HUB63
tBHF + HUB82
9.2 G-12 三越前駅 半蔵門線
tHBHF + HUB83
tKRZt
新日本橋駅
tSTR
←JR東:総武線(快速)
STRrg tKRZ
↓JR東:山手線・京浜東北線・中央線(快速)
BHF + HUB84
tBHF + HUB82
9.9 G-13 神田駅
ABZlf tKRZ
↑JR東:中央線(快速)→
WBRÜCKE tWASSER
神田川
STR teBHF
(仮)万世橋駅
STR tSTR
←JR東:中央・総武線(各駅停車)
TurmBHFu tKRZ
秋葉原駅
STR tBHF
11.0 G-14 末広町駅
STR tSTR
↓←御徒町駅
BHF + HUB84
tBHF + HUB82
11.6 G-15 上野広小路駅 日比谷線大江戸線
STR tSTR
tBHFr + HUB81
京成上野駅 京成本線
STRlf tKRZ
HBHF + HUB26
↑JR東:山手線・京浜東北線・
tSTR
BHFr + HUB26
 常磐線(快速)宇都宮線東北本線)・高崎線
tBHF + HUB84
HUB61
12.1 G-16 上野駅 日比谷線
tABZlf TUNNELru KDSl
上野検車区
tBHF
12.8 G-17 稲荷町駅
tBHF
13.5 G-18 田原町駅
tKRZt tHHST
浅草駅
tSTR
首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス
tKBFe + HUB81
14.3 G-19 浅草駅 浅草線
KBFa + HUB83
東武伊勢崎線
WBRÜCKE
隅田川

銀座線(ぎんざせん)は、東京都台東区浅草駅から渋谷区渋谷駅間を結ぶ、東京地下鉄(東京メトロ)が運営する鉄道路線鉄道要覧における名称は3号線銀座線である。

路線名の由来は繁華街の銀座から。車体及び路線図や乗り換え案内で使用されるラインカラーは「オレンジ」(橙):銀座線G

目次

[編集] 路線データ

[編集] 概要

1927年(昭和2年)に日本で最初に浅草 - 上野間で営業を開始した地下鉄である[1]。当時のポスター[2]では「東洋唯一の地下鉄道」というキャッチコピーが使われ、極東では初めての地下鉄路線であった。

東京地下鉄(メトロ)の路線では、丸ノ内線と、この銀座線のみ標準軌で第三軌条集電方式を採用している。他社路線との直通運転もない[3]

第三軌条集電方式を採用しているため、駅毎に進入部のデッドセクションが存在し、現行の01系以前の車両[4]では、駅到着直前のデッドセクション通過時に室内灯が消えた[5]

トンネル断面が小さい故に車両自体も小さく(東京地下鉄の車体の規格の中で最も小さい)、そのため1両あたりの乗車定員は少ない、車内冷房装置の屋外機が天井に取り付けられない、などの制約が生じている。これは、完全な民営鉄道として開業するがゆえに、建設費を節約せねばならず、車両の大きさを国鉄などの一般的な鉄道の車両と路面電車の中間に設定したためとされる。初めての地下鉄建設とあって将来的な輸送の見込みを立てるのは困難であり、実際開業当時は十分な輸送力を持っていたのだが、現代に至っては輸送力不足を招く結果になってしまった。冷房装置については、1990年頃になって薄型の装置が開発されたことにより車両天井に搭載できるようになったため、新造車には当初から冷房が搭載され、冷房装置なしで登場した車両にも冷房装置の設置が行われている。

輸送人員は一日平均1,016,086人で、浅草・上野・日本橋・銀座・新橋・赤坂・青山・渋谷といった繁華街やビジネス街を縫うように走る路線のため利用客が多く、日中でも3分に1本の割合で高頻度の運転がなされている。この路線の混雑緩和のために建設されたのが、半蔵門線である。また後発の他線に比べ乗り場が浅く、田原町駅や末広町駅、虎ノ門駅、外苑前駅など多数の駅で、階段を降りるとすぐに改札口があり、改札口の先にすぐホームがあるという利用しやすい形態になっている。相対式ホームの駅では、その殆どで線路間の支柱がリベット組みの鉄骨となっており、日本最初の地下鉄の歴史を偲ぶことができる。

上野検車区は地上と地下の2層構造になっており、地上車庫の入口箇所には日本の地下鉄では唯一となった踏切(しかも日本では珍しい軌道遮断式)が存在する。また、渋谷駅周辺が窪地となっていることから、同駅では東急百貨店東横店3階にあるホームから発着する。

昭和30年代には渋谷から二子玉川園駅(現・二子玉川駅)へ延長する形で東急新玉川線建設が計画されていたが、後に半蔵門線との接続に変更されて、現在の東急田園都市線の形となった。一方、反対側の浅草から三ノ輪駅への延長計画があったが、昭和50年代に中止された。

赤坂見附駅溜池山王駅寄りに丸ノ内線とを結ぶ連絡線がある。銀座線車両の重点検整備の際の中野工場中野富士見町駅近在)や小石川CR茗荷谷駅近在)への回送や、隅田川花火大会開催日の臨時列車(丸ノ内線新宿発浅草行)、中野工場見学会などのイベント列車などが連絡線を通過する。

ホーム有効長が編成長ぎりぎりの駅が多いことから、オーバーラン防止と駅進入速度の向上による運転間隔の短縮・輸送力増強を図るために、定位置停止装置(TASC)が設置されている。

当路線には、ホームドアが設置されている駅が存在しない。

渋谷駅東急東横店3階のホームから出て明治通りを跨ぎ、表参道駅に向かう(2005年5月5日撮影)
渋谷駅東急東横店3階のホームから出て明治通りを跨ぎ、表参道駅に向かう(2005年5月5日撮影)

[編集] 沿革

浅草 - 新橋間は「東京地下鉄道」によって建設・運営された。本来は新橋から浅草まで一挙に開通させることを目指していたものの、関東大震災後による不況のため資金調達が困難になってしまい、当時は日本一の繁華街で高収益が見込める浅草から上野までの建設を先行させたのである。開業当初は物珍しさもあって、乗車時間わずか5分の区間に乗るため2時間待ちの行列ができたという。その後の経営も順調で7年後の1934年(昭和9年)に全通した。

一方、渋谷 - 新橋間は目黒蒲田電鉄系の「東京高速鉄道」により建設・運営された。1939年(昭和14年)に渋谷 - 新橋間が全通した。その後、東京地下鉄道との相互乗り入れ運転が開始された。

太平洋戦争に伴う戦時体制下の1941年(昭和16年)、両社は国策上設立された特殊法人「帝都高速度交通営団」(営団地下鉄)に統合される。土被りが薄く爆弾等の被害を受けていたため、戦時中は空襲により度々運休となった。このため、空襲時(特に東京大空襲)もロンドンベルリン、そして大阪(御堂筋線)の地下鉄のように市民の生命を救うことはなかった(「日本陸軍は軍事物資優先輸送を行ったため、一般市民の構内への避難を一切許さなかった」という説もあるが、大阪の例を見るとそうとも言い切れない)[要出典]]]。

戦後、丸ノ内線が開業する前年の1953年(昭和28年)に、当線に銀座線の名称が付けられた。長く営団の重要路線として機能することとなる。2004年(平成16年)4月1日の営団の再編に伴う「東京地下鉄」の発足に際しては上野駅で発車式が行われた。

[編集] 東京地下鉄道

浅草 - 上野間開業時に用いられた1000形電車
浅草 - 上野間開業時に用いられた1000形電車
東京高速鉄道開業時に用いられた100形電車(地下鉄博物館に保存のカットボディ)
東京高速鉄道開業時に用いられた100形電車(地下鉄博物館に保存のカットボディ)
  • 1927年(昭和2年)12月30日 浅草 - 上野間(2.2km)開業。
  • 1930年(昭和5年)1月1日 上野 - 万世橋(仮)間(1.7km)開業。
  • 1931年(昭和6年)11月21日 万世橋(仮) - 神田間(0.5km)開業。万世橋(仮)駅廃止。
  • 1932年(昭和7年)4月29日 神田 - 三越前間(0.7km)開業。
  • 1932年(昭和7年)12月24日 三越前 - 京橋間(1.3km)開業。
  • 1934年(昭和9年)3月3日 京橋 - 銀座間(0.7km)開業。
  • 1934年(昭和9年)6月21日 銀座 - 新橋間(0.9km)開業。
  • 1939年(昭和14年)9月16日 東京高速鉄道と直通運転開始。
  • 1941年(昭和16年)9月1日 路線を帝都高速度交通営団に譲渡。

万世橋(仮)駅は現存せず(撤去済み)。

[編集] 東京高速鉄道

  • 1938年(昭和13年)11月18日 青山六丁目(表参道) - 虎ノ門間(4.4km)開業。
  • 1938年(昭和13年)12月20日 渋谷 - 青山六丁目(表参道)間(1.1km)開業。
  • 1939年(昭和14年)1月15日 虎ノ門 - 新橋間(0.7km)開業。
  • 1939年(昭和14年)9月16日 東京地下鉄道と直通運転開始。新橋駅を東京地下鉄道の新橋駅に統合。渋谷起点変更(+0.3km)。青山四丁目駅を外苑前駅に、青山六丁目駅を神宮前駅に改称。
  • 1941年(昭和16年)9月1日 路線を帝都高速度交通営団に譲渡。

※東京高速鉄道の新橋駅は現在の駅である東京地下鉄道の新橋駅より西側の場所に設けられていた。統合後は留置線として使用され、イベントで何度か公開されている。

※青山六丁目(表参道)駅は、現在よりやや渋谷寄りに設置された。

[編集] 帝都高速度交通営団→東京地下鉄

  • 1941年(昭和16年)9月1日 帝都高速度交通営団発足。東京地下鉄道、東京高速鉄道から路線譲受(14.3km)。
  • 1945年(昭和20年)連合国軍機の空襲による施設の破壊のため運休が相次ぐ。
  • 1953年(昭和28年)12月1日 路線名称を銀座線と決定。
  • 1963年(昭和38年)11月1日 朝ラッシュ時に一部列車で6両編成の運転を開始。
  • 1966年(昭和41年)1月6日 全列車を6両編成で運転開始。
  • 1968年(昭和43年)4月10日 都市交通審議会答申第10号にて、東京3号線は渋谷方面より赤坂見附、新橋、神田、上野及び浅草の各方面を経て三ノ輪方面に至る路線として提示。
  • 1968年(昭和43年)4月-6月 開業以来使用してきた旧形車両60両を廃車。営団として初の廃車。
  • 1972年(昭和47年)10月20日 神宮前駅を表参道駅に改称。
  • 1978年(昭和53年)8月1日 表参道駅を外苑前駅側に移転。
  • 1984年(昭和59年)1月1日 01系試作車営業運転開始。
  • 1984年(昭和59年)11月30日 01系量産車営業運転開始。
  • 1985年(昭和60年)7月11日 浅草以遠で三ノ輪までの延伸計画を正式に取りやめ。
  • 1990年(平成2年)8月13日 冷房車両の運転を開始。
  • 1993年(平成5年)7月30日 2000形・1500N形車両の営業運転を終了。
  • 1993年(平成5年)7月31日 保安装置をCS-ATC化および定位置停止装置 (TASC) 導入[6]。すべての車両を01系に統一。
  • 1993年(平成5年)8月2日 ATC化に対応した全面的なダイヤ改正を実施し、運転最高速度を55km/hから65km/hに引き上げ。所要時間5分短縮(浅草 - 渋谷間)
  • 1995年(平成7年)3月20日 地下鉄サリン事件に関連し午前中の運転を休止、午後から再開。
  • 1997年(平成9年)9月30日 溜池山王駅開業(虎ノ門 - 赤坂見附間)。
  • 2004年(平成16年)4月1日 帝都高速度交通営団が民営化して東京地下鉄になる。

[編集] 運転

平日朝2分間隔、平日夕方2分15秒間隔、日中3分間隔で運行される。

全区間(浅草 - 渋谷間)通し運転を基本とする。

  • 平日朝夕と終列車時間帯に、上野 - 渋谷間の折り返し便がある。
  • 新橋と溜池山王留置車両の虎ノ門始発渋谷行と浅草行が1日各1本ある。

[編集] 車両

6両編成38本228両が在籍。

[編集] 過去の車両

旧型車両の塗色は1927年の開業時に ベルリン地下鉄 の淡黄色を参考とした。しかし戦中・戦後の混乱期に色見本を紛失したため,改めて色見本を製作したものがやや濃い目となり、その後作り直すたびに更に濃くなったという[7]

[編集] 駅一覧

駅所在地はすべて東京都内。

駅番号 駅名 駅間キロ 累計キロ 接続路線 所在地
G-01 渋谷駅 - 0.0 東京地下鉄:半蔵門線半蔵門線(Z-01) 、副都心線副都心線(F-16)(両路線とも※を参照
東日本旅客鉄道山手線埼京線湘南新宿ライン
東京急行電鉄東横線田園都市線※を参照
京王電鉄井の頭線
渋谷区
G-02 表参道駅 1.3 1.3 東京地下鉄:千代田線千代田線(C-04)、半蔵門線半蔵門線(Z-02) 港区
G-03 外苑前駅 0.7 2.0  
G-04 青山一丁目駅 0.7 2.7 東京地下鉄:半蔵門線半蔵門線(Z-03)
都営地下鉄大江戸線大江戸線(E-24)
G-05 赤坂見附駅 1.3 4.0 東京地下鉄:丸の内線丸ノ内線(M-13)、有楽町線有楽町線永田町駅:Y-16)、半蔵門線半蔵門線(永田町駅:Z-04)、南北線南北線(永田町駅:N-07)
G-06 溜池山王駅 0.9 4.9 東京地下鉄:南北線南北線(N-06)、丸の内線丸ノ内線(国会議事堂前駅:M-14)、千代田線千代田線(国会議事堂前駅:C-07) 千代田区[8]
G-07 虎ノ門駅 0.6 5.5   港区
G-08 新橋駅 0.8 6.3 都営地下鉄:浅草線浅草線(A-10)
東日本旅客鉄道:東海道線横須賀線、山手線、京浜東北線
ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線(U-01)
G-09 銀座駅 0.9 7.2 東京地下鉄:丸ノ内線丸ノ内線(M-16)、日比谷線日比谷線(H-08)、千代田線千代田線日比谷駅:C-09)、