問題ないね!?ヒデユキくん

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問題ないね!?ヒデユキくん』は、ちば・じろう(執筆当時は滝沢ひろゆき、のち改名)作の漫画。1992年コミックジャスティス(編集:コミックハウス/出版:富士美出版)に連載。掲載誌休刊に伴い未完であったが、1995年松文館より発行された単行本にて加筆され完結した。後にぶんか社からも単行本が出版されている。松文館版、ぶんか社版ともに全1巻である。お笑いの要素を交えながら「ジェンダー」の問題を真正面から取り上げた異色作。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] 物語

主人公、頸城(くびき)ヒデユキは高校1年生でラグビー部で活躍中。八木沢アイ子(やぎさわあいこ)という飛び切り可愛いガールフレンドも出来たばかり。幸福の絶頂にある時彼は突然倒れ入院する。そして、彼の体は女性に変化してしまう。彼は「女性仮性半陰陽」という体質で、本来女性であるはずが、ホルモンの関係で男性の外見で生まれてしまい、16歳で女性ホルモンが活発になり、本来の女性の肉体になってしまったということを聞かされる。自分は男だと主張しラグビーを続ける ヒデユキの前に出雲崎(いずもざき)ひかるという女生徒が現れる。彼女はヒデユキの担当医師の娘なので事情をすべて知っている。(注1)彼女は、ヒデユキをデートに誘い、そこで「ジェンダー」の話をする。彼女によれば、ジェンダーとは「肉体の性」に対する「心の性」のことで、体は女でも心(脳)は男の場合がある、そして自分の心は男で、ヒデユキも同じだと告げる。(注2)女として生きるか、女の体を持った男として生きるか。大きな悩みを抱えながらも、目の前の問題として女性化した体を隠しながら学校生活を続けるヒデユキ。しかし、ラグビー部合宿でガールフレンドや皆に、ついにばれてしまう。学校中パニックになる。そして、ヒデユキは女の体を持ちながら、自分の心に正直に生きる決心をする。2年後、ヒデユキはラグビー部キャプテンとして花園ラグビー場に立つ。

注1:本編中でも触れているが、これは医師の守秘義務に反し、犯罪である。

注2:著者は「ジェンダー」の説明で、「肉体の性」に対する「心の性」と定義し、脳の性と肉体の性とは必ずしも一致しないと説明しているが、一般的な定義では、「ジェンダー」とは先天的・肉体的な性(セックス)に対して、後天的・社会的な性を意味する。作者自身が意図的に読み替えたものかは不明。

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