哈日族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 哈日族 | |
|---|---|
| 各種表記 | |
| 繁体字: | 哈日族 |
| 簡体字: | 哈日族 |
| 拼音: | Hārìzú |
| 注音符号: | ㄏㄚ ㄖˋ ㄗㄨˊ |
| 発音: | ハーリーズー |
哈日族(ハーリーズー)は、日本の現代大衆文化を好む台湾人、中国人の総称である。
目次 |
[編集] 概要
「哈日族」は、主に日本のアニメや服装、流行音楽、電化製品など、日本の流行文化に関心がある若い世代を指す。台湾で使われ出した語句であるが、近年では香港をはじめ、中華人民共和国やその他中国語文化圏でも通用する。また、親日派という単語の代わりに「日本に対して好意を持つ人」を意味する語句としても使用されている。現在「哈日」の持つ範囲は、日本の流行文化や服装に止まらず、日本の伝統文化も含むようになった。またある人が、日本のある物事に夢中になると「很哈日(とってもハーリーだね)」と呼ばれる。
ちなみに台湾での「哈日族」は、旧大日本帝国の統治中に日本語教育を受けた親日的な高齢世代ではなく、主に若者を指す言葉として用いる。
[編集] 由来
「哈日族」は、台湾の漫画家哈日杏子の造語であり、その著書により広まった。「哈」という言葉は元々台湾語の ハー「ある物事に感情を持つほど求める、好きでたまらない」から来ている。
[編集] 歴史
台湾はかつて日本の統治下にあったため、台湾では日本の文化は大きな影響力を持った。戦後、台湾は日本のテレビドラマや映画の上映を規制したが、書籍や漫画、アニメ、テレビゲームなどは脈々と台湾の青少年に影響を与えた。その後日本の映画やテレビドラマが解放されると、「哈日族」になることはいっそうたやすいものとなった。同様に、戦時中大日本帝国統治下にあった韓国が、日本の影響を強く受けつつもこれを拒む、あるいは自らを起源とする荒唐無稽な説を展開するなど、両者は国家起源が類似しながらも、反応は全く違う。
[編集] 実態
深くこだわらない哈日族は外見だけ哈日を気取る。哈日族の聖地西門町で、日本で流行している服やアクセサリー、携帯のストラップなどを大量に購入し、また日本の流行雑誌を参考し、日本人の化粧の仕方を勉強する。これとは別にもっと深くこだわる哈日族は「知日派」と呼ばれる。知日派の日本語力は大方高く、日本文化や精神など高いレベルの部分から日本を参考にする。たとえば定期的に日本に旅行に行き温泉につかったり、日本の書籍や新聞、雑誌を読んだりして、日本の政治や経済を進んで勉強する。
哈韓族(ハーハンズゥ)、哈美族(ハーメイズゥ)は哈日族から派生した語句だ。それぞれ韓国とアメリカの哈日子版である(中国語では、アメリカは米国ではなく美国と書く)。近年、日本でも台湾に好印象を持つ人々を指す語句として「哈台族(ハータイズゥ)」が使用されている。
[編集] 参考文献
- 『哈日杏子のニッポン中毒―日本にハマッた台湾人 トーキョー熱烈滞在記』、哈日杏子、2001年1月、小学館、ISBN 9784093873345
- 『哈日族 -なぜ日本が好きなのか』(光文社新書)、酒井亨、2004年5月、光文社、ISBN 9784334032487

