名古屋走り

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名古屋走り(なごやばしり)とは、名古屋市を始めとする愛知県尾張地方でよく見られる、交通マナーの悪い自動車運転方法の俗称である。(しゃちほこ)走りなどとも呼ばれることがある。

目次

[編集] 名称の由来

愛知県以外の出身者から言われることが多く、愛知県内ではあまり言われない。

愛知県は、毎年、交通事故発生件数や交通事故死者数が、都道府県別で上位に来ている。なかでも年間の交通事故死者数は、2004年度は北海道に次いでワースト2位、そして2005年度以降は3年連続ワースト1位を記録している。

尾張地方(愛知県西部)でよく見られることによるというのが通説であるが、尾張地方以外の地域で「名古屋ナンバー車」のドライバーの交通マナーの悪さが目立ったことによるという説もある。

[編集] 成立の背景

尾張(および隣接する三河)地方は、明治維新から第二次大戦までは織物産業(豊田佐吉が興した自動織機産業)が盛んな地域であったが、佐吉の息子豊田喜一郎が自動車産業を興して以後は、「トヨタ王国」と呼ばれる国内最大の自動車産業の密集地になった。

また、関西(京阪)地方には近いものの、山や大河で遮られている平野部という地理的環境から、ローカルルールが発達しやすく、本則よりローカルルール優先という本末転倒の現象を起こしやすい。これには、東海地方に長く暮らす人達特有の性格も大きく起因している。

これに全国有数の高い自動車所有率や道路整備環境の良さという要因が加わり、ドライバー個人の身勝手で悪質な運転を生み出している。但し、そのような運転は一部の者が行うものであり、本則に従って運転しているドライバーも存在はするが、本則に忠実に運転していては計り知れない困難を強いられることもまた現実と言えよう。

近年では、愛知県警察などの努力により改善されているという評価もあるが、毎年誕生する初心者ドライバーが身につけてしまうこと、根絶までには今後も相当期間が必要と考えられる。

[編集] 主な名古屋走り

[編集] 車線変更・合流・走行速度

  • 車線を跨いで走り、追い越し・追い抜きを妨害する。
  • 少しでも空いているレーンがあれば、車線を跨ぎながら進路変更(スラローム走行)を行う(タクシーに多い)。
  • 必要とあらばゼブラゾーンを跨いで走行する(ゼブラゾーンも進入可能地帯と考えているため)。
  • 正規の手順で進路変更または合流の意思表示をすると、そうはさせまいと車間を詰める(京都市中心部などの地域でも多く見られる)。
  • 自車の長さ程度の車間が空いていれば割り込む。その際、方向指示器(ウインカー)は1回だけ点滅させるか、もしくは出さない(上記妨害行為を避けるためであり、他の地域でも当然のように行っているところがある)。
  • 発進時は急加速(アクセル全開)、そして停止時は急減速(急ブレーキ)を繰り返す。
  • 時速80キロ以上(一般の幹線道路では時速100キロ以上、高速道路では前車さえいなければ速度無制限)で走行する。
  • 高速道路・バイパスの出口やSA・PAへの進入レーンには、追越車線から分岐の直前で(一気に2車線以上の変更を伴って)強引に割り込む。
  • 幹線道路では、制限速度以上で走っていても割り込み防止のため車間を詰める(特に名四国道名岐バイパスに多い)。

[編集] 交差点の走行

  • 昼夜を問わず信号無視をする(他都市の都心部でも見られるので周辺ドライバーのみならず横断中の歩行者も注意が必要である)。
  • 右折専用レーンを直進する(最右の車線が急に右折専用レーンとなるが、その先もゼブラゾーンを挟んで直進レーンの続く道路が多い)。
  • 赤信号から2~3秒程度以内であれば、交差道路の先頭車が発進していなければ停止しない(大型トラックに多い)。また、信号が赤に変わった直後であれば、右折対向車を無視して、そのまま直進するケースがあり(交差点内優先順位を自己の都合を優先し意図的に無視をする)。
  • 隣の信号が赤に変わった後、自分の信号が青になるまでの2~3秒はじりじりと前進し、青になったと同時に発進する。
  • 右・左折時に方向指示器を出さない(携帯電話の通話中に多く、片手が塞がってしまう為に出さない場合が多い)、またはハンドルを切るついでに同時に出す。
  • 右折待ちの先頭車が、青信号になったら対向車が発進する前に小回り右折する(愛媛県でも「伊予の早曲がり」という名で知られる)。

[編集] コンボ(車線変更+交差点の走行)

  • 空いている右(左)折専用レーンから、信号が青に変わる直前に直進レーンの車列の先頭へ方向指示器を出さずに割り込んで直進する。
  • 右(左)側のレーンから、間の車線を跨いで左(右)折を行う。

[編集] 駐停車

  • 交差点の角を利用して斜めに駐停車する(鯱停め)。
  • 片側2~3車線以上あれば、交差点の直前でも駐停車する。
  • 複数台分の駐車スペースを利用して、1台の自動車を斜めに駐車する(俗にVIP停めとも言われており、自走式駐車場で行われるが、愛知県内に限らず他地域でも多く見られる)。

[編集] その他

名古屋・三河・尾張小牧など地元ナンバーのドライバーに対して親切な者はいても、他所のドライバーに対しては攻撃的・排他的。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク