平成19年台風第4号
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(台風04号 (2007年)から転送)
| 台風第4号(Man-yi、マンニィ) | |
|---|---|
| カテゴリー4の タイフーン (SSHS) | |
最盛期の台風4号(7月12日)
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| 発生期間 | 2007年7月9日 9:00 ~2007年7月16日 9:00 |
| 寿命 | 7日 |
| 最低気圧 | 930hPa |
| 最大風速 (気象庁解析) |
50m/s(95kt) |
| 最大風速 (米海軍解析) |
125kt |
| 被害総額 | ― |
| 死傷者数 | 死者3名、行方不明者2名、負傷者72名 |
| 被害地域 | カロリン諸島、沖縄、九州、四国、中国、近畿、東海、関東 |
平成19年台風第4号(へいせい19ねんたいふうだい4ごう、アジア名:マンニィ〔Man-yi、命名国:香港、意味:海峡の名前〕)は、2007年7月に発生し、九州に上陸した台風である。
7月に日本に上陸した台風では過去最強クラスとなった。また各地に大雨をもたらし、九州南部などでは記録的な降水量となると同時に、各地で暴風が吹き荒れた。後に、新潟県中越沖地震とともに激甚災害に指定された。
目次 |
[編集] 概要
- 7月9日、カロリン諸島近海で発生。
- 7月13日、沖縄に接近。那覇市で最大瞬間風速56.3メートルを記録(7月の観測史上最大)。
- 7月14日14時、鹿児島県大隅半島に上陸。宮崎県日南市油津で最大瞬間風速55.9メートルを記録(油津での観測史上最大)。その後、宮崎県から日向灘へ進む。
- 同日21時、足摺岬を通過。四国沖を通過する。
- 7月15日5時、潮岬を通過。本州南海上を東進、午後には伊豆諸島を通過する。
- 7月16日9時、関東の東で温帯低気圧に変わる。
[編集] 記録
- 7月に上陸した台風として、上陸時の気圧(945hPa)が最低を記録。なお、島嶼も含めた中心気圧の7月史上第1位を記録した台風は、平成8年台風第9号である(1996年7月31日、西表島で927.1hPa)。
| 順位 | 名称 | 国際名 | 中心気圧 (hPa) |
上陸日時 | 上陸地点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 第2室戸台風 (昭和36年台風第18号) |
Nancy | 925 | 1961年(昭和36年)9月16日 9時 | 室戸岬西方 |
| 2 | 伊勢湾台風 (昭和34年台風第15号) |
Vera | 929 | 1959年(昭和34年)9月26日 18時 | 潮岬西方 |
| 3 | 平成5年台風第13号 | Yancy | 930 | 1993年(平成5年)9月3日 16時 | 薩摩半島南部 |
| 4 | ルース台風 (昭和26年台風第15号) |
Ruth | 935 | 1951年(昭和26年)10月14日 19時 | 串木野市付近 |
| 5 | 平成3年台風第19号 | Mireille | 940 | 1991年(平成3年)9月27日 16時 | 佐世保市南 |
| 5 | 昭和46年台風第23号 | Trix | 940 | 1971年(昭和46年)8月29日 23時 | 大隅半島 |
| 5 | 昭和40年台風第23号 | Shirley | 940 | 1965年(昭和40年)9月10日 8時 | 安芸市付近 |
| 5 | 昭和40年台風第15号 | Jean | 940 | 1965年(昭和40年)8月6日 4時 | 牛深市付近 |
| 5 | 昭和30年台風第22号 | Louise | 940 | 1955年(昭和30年)9月29日 22時 | 薩摩半島 |
| 10 | 平成19年台風第4号 | Man-yi | 945 | 2007年(平成19年)7月14日 14時 | 大隅半島 |
| 10 | 平成16年台風第18号 | Songda | 945 | 2004年(平成16年)9月7日 9時 | 長崎市付近 |
| 10 | 平成2年台風第19号 | Flo | 945 | 1990年(平成2年)9月19日 20時 | 白浜町南 |
| 10 | 昭和45年台風第9号 | Wilda | 945 | 1970年(昭和45年)8月14日 23時 | 長崎市付近 |
| 10 | 昭和39年台風第20号 | Wilda | 945 | 1964年(昭和39年)9月24日 17時 | 佐多岬 |
| (参考) | 室戸台風 | - | 911.6 | 1934年(昭和9年)9月21日 | |
| 枕崎台風 (昭和20年台風第16号) |
- | 916.3 | 1945年(昭和20年)9月17日 |
[編集] 被害・影響
- 大雨によって増水した川に流されるなどして、死者3名、行方不明者2名を出した。
- 各地で突風による家屋の損壊、大雨による土砂災害、床上・床下浸水、がけ崩れなども多発した。
- 突風で転倒するなどして72名が負傷した。
- 交通も大幅に乱れ、鉄道の運休、飛行機・フェリー等の欠航も相次いだ。また、横浜市のみなと祭国際花火大会など、多くのイベントが中止された。
- 空梅雨の影響で深刻な水不足に陥っていた地域では、この台風により活発化した梅雨前線がもたらした大雨により一気に貯水率が回復した。特に、香川県などで取水制限が行われるほど水位が低下していた高知県の早明浦ダムは、この台風による降雨で貯水率が一気に100%超になり、取水制限も解除された。
- 台風の通過直後に新潟県中越沖地震が発生。中越地方は雨で地盤が緩んでいたこともあり土砂災害などが多発した。
[編集] 解説
この年はラニーニャ現象などによりフィリピン東方海域や沖縄近海の海水温が平年に比べて高く、台風が発達しやすい状況にあった。そのうえ当該海域では、台風2号以来、約2カ月台風が発生していなかったので、台風の風に伴った海水のかき混ぜによる冷却がなかったため、海水温はさらに上がっていた。台風は海水温が高い地域を右回りに沿うコースを通ったため、台風が発達しやすく、勢力を維持しやすくなっていた。
また、台風の東縁となる太平洋高気圧が、平年に比べて弱く(気圧が低く)南東寄りだった。平年はこの時期、南西諸島から九州南部付近まで高気圧の勢力圏となっているが、今回は四国の南海上までにとどまっていた。この偏移には、偏西風が通常より南に偏っていたこと、ラニーニャ現象によって大気の流れが変わり、太平洋高気圧へ向かう下降気流が通常より東に偏っていたことが関係していると考えられている。
これらの要因によって、この台風4号はその最盛期に沖縄を通過し、勢力を維持したまま本土に接近・上陸し、偏西風に押されて太平洋高気圧の縁を通り、九州・四国・本州の南岸を沿うような進路をとったと考えられている。
[編集] 関連項目
- 台風
- 年度別台風記事一覧
- 2007年の台風
- 熱帯低気圧
- 早明浦ダム - 少雨により水不足に陥り、取水制限なども行われていたが、2005年の台風14号と同様、この台風によりたった1日で貯水率100%まで回復した。
- 第21回参議院議員通常選挙 - 台風接近・上陸時選挙期間中で、候補者は大きな影響を受けた。
- 新潟県中越沖地震
[編集] 外部リンク
- 災害をもたらした気象事例(台風第4号と梅雨前線による大雨と暴風) - 気象庁ホームページ
- 7月5日からの梅雨前線及び台風による大雨について - 国土交通省
- デジタル台風:台風200704号 (MAN-YI)
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