台湾の宗教
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台湾の宗教(たいわんの宗教)では現在の台湾地区での宗教の概況を説明する。
台湾の宗教は中華民国憲法により宗教の自由が認められ、各宗教は平等であると規定されている。布教活動も自由であり政府と宗教の間には関係は存在していない。主な宗教としては漢人移民の歴史がある台湾では、仏教や道教が主流をしめており、それ以外に民間信仰や、キリスト教、イスラム教などの信者も存在している。
2003年の米国国務省が発表した『世界の宗教の自由に関する報告』の中で、台湾の二大宗教として仏教と道教を掲示し、仏教徒が約548万人、道教徒が454万人と推計している。しかしこの報告書では民間信仰を道教に区分したり、また仏教と道教双方に参入さねる場合も有り、その信徒数は重複しているものと考えられる。
仏教・道教以外に台湾で比較的大きな勢力を有する宗教として一貫道、キリスト教のプロテスタント、カトリックがあり、それぞれ全台湾人の1%から3%の信徒数を獲得している、また新興宗教や法輪功など抗議の宗教は現在の台湾で数万以上の信徒を獲得し活発に活動している。調査では現在の台湾人の86%が宗教を信仰し、50%以上が日常より何らかの宗教儀式に関与しているとされている。
目次 |
[編集] 仏教
台湾の仏教徒の数は548万6千人であり、台湾の総人口の23.9%を占めているとされるが、この数値は道教や儒教、その他民間信仰との重複があると考えられている。
[編集] 起源
清朝により中国統治が開始されると、閩南地方で大きな宗教信仰の変化があった。そては既に仏教に吸収された福建道教閭山派のほか、観音菩薩を中心とする観音信仰が漢人を中心に信仰を集めるようになった。
18世紀以降、観音を主神とする廟が漳泉及び漳泉移民が入植した巌仔が台湾に多く建立された。観音信仰に基づく巖仔は漳州ではgiam ah、泉州ではgum ahと発音され、本来は山洞を意味したが、後に山間部に近い廟を巌仔と称するようになった。1835年の『彰化県志』には「閩省漳泉南人謂寺曰巌」と記録され、当時より寺院を意味する言葉として使用されていたことがうかがい知れる。18世に台湾で隆盛した観音信仰により、多くの仏教教義が台湾に移入することになる。1752年に建立された芝山巌や1791年宝蔵巌などがその時代を代表する寺院である。
清朝統治時代になると巌仔以外に観音廟に寺、宮、閣、堂、壇、庵などの名称も使用されるようになった。一般に地主により建立された大廟を寺、村廟を堂と区分していた。その他18世紀後半に台湾道教或いは斎教などの民間信仰による廟の建立に際しては観音像を道教廟になつるなどされ、仏教・道教・儒教の融合が進行した。
[編集] 発展
1895年に日本による台湾が始まると国家神道が導入され、また台湾既存の仏教の日本の影響を受けることとなった。伝統的な寺院は日本人になじみのある地蔵王菩薩などの仏像を加え、また日本より各仏教派の寺院及び教導所が設けられた。1941年の調査で台湾の総人口は500万強、そのうち日本仏教として浄土真宗、曹洞宗、浄土宗などを信仰する台湾人は8万人に達したとある。
[編集] 正信仏教
1945年太平洋戦争の終結により台湾は国民政府により接収された。1950年代になると国共内戦と中国共産党が宗教を弾圧したことより大陸より多くの仏教関係者が台湾に逃れてきた。それまでの観音信仰から大乗仏教へと台湾の仏教の主流が変革した時代である。
現代仏教は1980年代頃より台湾で盛興となった。経済の発展に加え政治的にも自由が増大したこの時期、伝統的な大乗仏教を更に発展させ、新たな教義を提唱し科学的な現代化した仏教の登場により台湾の仏教徒は増大の傾向を辿った。
2003年、台湾の仏教は浄土宗や全集、そして各宗派が入り乱れる情況となったが、現在の大きな勢力を有しているのは中台山の惟覚法師、法鼓山の聖厳法師、仏光山の星雲法師、霊鷲山の心道法師、慈済功徳会の証厳法師の5団体であり、台湾仏教五座山と称されている。
[編集] 道教
道教は中国の伝統宗教であり、200年から1300年にかけて中国全土に広まり南方の天師教と北方の全真教の二大流派が形成された。台湾の道教は南方系の天師教であり、護符や呪文の宗教儀式を重視した内容となっている。
[編集] 沿革
台湾の道教は清朝統治時代、日本統治時代をへて現代に至る間に大きな発展を遂げている。正一道正一派、符籙派が仏教と融合し世俗化した福建道教の閭山派が台湾における主要な道教信仰となっている。
1980年代以前、正信仏教が慈済、印順、聖厳などの仏師により発展を遂げる以前は、正一派・閭山派が台湾の主要な宗教であった。1980年代の仏教の隆盛と、相対的な道教の衰退が見られたが、多くの宗教儀式を行いタブーを決定するなど生活の中に影響を与え、行天宮に代表される廟も台湾内に数多く建立されている。
[編集] 民間信仰
台湾の民間信仰は儒教、仏教、道教が融合したものであり、福建や広東からの移民を通して華南地区より台湾にもたらされ台湾化したものである。現在454万の信徒と言われる台湾の道教徒の大多数が民間信仰と混同されており、先祖崇拝、巫術、鬼神、その他心霊及び動物崇拝が特徴となっている。
[編集] 信仰の種類
台湾の民間信仰は多神教であり地域性によって区分される。福建漳州系の移民は開漳聖王を信仰し、泉州同安系の移民は保生大帝を、三邑系は広沢尊王を、安渓系は清水祖師、保儀大夫、保儀尊王を、汀州系は定光古仏を、客家系は三山国王をそれぞれ信仰している。
このほか救世主を意味する恩主信仰もあり関雲長や八仙中の一人呂洞賓、宋代の将軍である岳飛などが祭祀対象となっている。
更に海神信仰の玄天上帝と媽祖、瘟神信仰の王爺信仰や青山宮、死者の鬼神が神格化された有応公と義民爺、民間の刑罰府衙が神格化された八家将なども信仰対象となっている。
[編集] その他の宗教
これ以外の宗教としては一貫教、キリスト教としてのカトリックとプロテスタント、天帝教などが存在している。



