古町 (新潟市)
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古町(ふるまち)は、新潟県新潟市中央区にある地名、及びその周辺一帯を指す名称である。狭義としては古町通1番町から13番町までを東西に貫く古町通りに面する商店街地域を指すが、広義としては、古町通りを中心に、およそ南は本町通りから北は西堀通りまでの範囲を指す。
新潟市では万代シテイと並んで商業の中心となっており、新潟最大の繁華街である。
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[編集] ギャラリー
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柾谷小路から見た古町 |
古町通り起点を白山公園より望む |
[編集] 概要
街路は古町通りと平行する「通り」と呼ばれる道と、これに直交する「小路」と呼ばれる道からなる。古町通りの北側には西堀通りが、また南側には東堀通り、本町通りが通り、柾谷小路等の小路が縦貫している。
鍛冶小路から上手の白山神社に繋がる古町通1番町から4番町までの区間は老舗の商店が並ぶ一方で、近年は若者が経営する店も出来ており、多様化が進んでいる。5番町から7番町までの区間にはアーケード街(ふるまちモール)が広がっており、地名に合わせ「ふるまちモール5」「ふるまちモール6」「ふるまちモール7」と命名されている。俗に歓楽街と称されるのは8番町、9番町で、並行する東堀には新潟を代表する老舗割烹もある。10番町より下手は古くからの住宅街が形成されており、13番町に至る。いわゆる繁華街は5番町から9番町までとその隣接地域が中心となっている。
[編集] 歴史
この周辺は、かつては日本有数の遊郭で江戸時代初期に書かれた『遊里遊郭番付表』では、京都・大坂・江戸の三都に次ぐ番付であった。やがて、市内の堀が整備され新潟港に北前船が寄港するようになると一帯は更に発展を遂げた。十返舎一九による『東海道中膝栗毛』の中では「新潟越後じゃあんめいし八百よこせとすさまじい」と書かれている。
明治時代になると、法改正や新潟市内での大火(明治新潟大火)の影響も相まって遊郭は移転し芸事が中心の花柳界(花街)へと変化した。昭和初期には新橋・祇園と並び三大花街と呼ばれるまでとなり、現在においても高級料亭が12軒、営業している。行形亭、有明、やひこ、寿々村、大丸、小三、かき正、鍋茶屋、金辰、等の新潟を代表する老舗料理屋がある。
昭和時代になると、天然ガス採掘による地盤沈下の発生や、下水道網の不備から堀に生活廃水が大量に流出したことなどから堀の水質が悪化。更に昭和新潟大火(1955年)による古町地域の焼失及び新潟国体(1964年)を控え、交通路の確保と街の衛生状態を改善する必要に迫られたことから、昭和30年代末頃までに堀は全て埋め立てられた。
かつての堀の周辺には西堀通や東堀通といった堀の付く地名が多い。またかつての堀の縁には柳の木が植えられていたことから、新潟市を柳都(りゅうと)と呼んだり、新潟市の木が柳となるなど、歴史が色濃く残されている。
現在では、ラフォーレ原宿・新潟や新潟三越(かつての小林百貨店)、大和などはあるものの、万代シテイと比べるとテナントビルや百貨店などの大型店は少なく、昔からの商店や専門店などが立ち並んでいるため商店街・ファッションストリート、飲食街といった性格が強い。
また、西堀通りには本州の日本海側では唯一のファッション地下街である西堀ローサがある。
[編集] 近年の古町の動向
[編集] 1970年代以前
新潟地震後の復興に合わせて古町周辺も息を吹き返す。
1969年には隣接する東堀通りに長崎屋、1970年にはその隣りにイチムラ百貨店、古町に緑屋などの百貨店が相次いで開店した。更に映画館も古町松竹、東堀東映の2大映画館だけだったが、1970年に雑居ビル的な要素も兼ねた新潟宝塚会館が東堀に開館。
1972年には大和や山下家具店の店舗大型増床、更に1976年のカミーノ古町開店などで大型店全盛の時代を迎えた。また、当時の新潟交通のバス路線網で郊外線の終着点が古町(降車場は三越前など数か所ある)だったこともあり、新潟市民の足は古町に向かうようになる。
[編集] 1980年代・1990年代
しかしほぼ同時期から始まった万代シテイの開発並びに建設により、1984年に新潟伊勢丹がオープンした頃から、次第に押されぎみになる。イチムラ、長崎屋、緑屋は昭和末期までに揃って撤退(このうちイチムラはかに道楽などが入ったファッションビルWITHとしてリニューアルしている)するなど、次第に衰退への道を歩むようになる。
そして県下で最も地価の高かった大和前は、やがて新潟駅前にその地位を譲り、1990年代初頭には大和前の柾谷小路交差点(通称:古町十字路)は通行量の面でも下降が顕著になる。
1993年になると西堀に日本海側初の超高層ビルNEXT21が出来、客層の呼び戻しが期待されたが、今度はタダで駐車できる駐車場を求めて、客層は発展途上にあった市内郊外に移っていった。古町界隈の駐車場は立地上どうしても立体駐車場か機械型が多くなり、駐停車までに時間がかかる。それゆえに空き状況が把握できず、空きのある駐車場を探す手間が更にかかる(新潟市内でも古町界隈は一方通行が多く、それも駐車場探しを難しくしていた)。このような理由と、折からの郊外への大型店進出が重なったことは大きな痛手となった。
[編集] 2000年代
2000年代に入るとカミーノ古町が閉店。更に2001年には松竹、東映の2大映画館も姿を消した。これと入れ替わる形で専門学校グループのNSGが古町界隈に進出してくる。カミーノ古町の建物を系列の専門学校を複数入れてリニューアル。大和の向かいにあった三井住友銀行新潟支店が旧さくら銀行と旧住友銀行の支店統一化により新潟駅前に統一され、建物だけが2年ほど残っていた。NSGはここに目を付け、調理師養成の専門学校としてリニューアルさせた。更に本町にも新潟中央銀行跡地に新潟国際情報大学のキャンパスが進出するなど、若年層が戻りつつある。
また、2004年頃から都市型マンションの建設が進み定住人口が増加していること、さらに2006年以降相次ぐ再開発事業が具体化したことなどから、一時期深刻化した空洞化現象からの脱却の兆しが見られるようになっている。ただ足元を見れば、古くからの名店が後継者不在などにより閉店する一方、若い経営者による新しい店舗が増えるなど、変化も激しい。2005年には新潟古町演芸場がオープンし、中高年層を中心にした興行が受け、新しい文化の発信地が生まれた。
反面2007年には新潟宝塚会館がシネコンなど映画館の郊外移転や建物自体の老朽化による閉館を余儀なくされ、これにより古町界隈から映画館は無くなった。また山下家具店も再開発を兼ねて2008年より取り壊しが始まっている。長らく三越前に陣取ってきた大衆酒場の越路会館も建物の老朽化が進み、2005年にCo-C.G.ファッションとグルメをメインテナントにするビルに生まれ変わった。
2008年に入ると柳都大橋からの延伸道路が東堀通りまで開通し、これによって人や車の流れにも変化が出てくる可能性がある。再開発で取り壊しになった山下家具店をはじめ、新潟宝塚会館、WITH、大和など、大型建造物の多くが1975年以前に建てられたものが多く、建物の老朽化なども見られる。
[編集] その他
- ふるまちモール5には新潟市出身の漫画家、水島新司の代表作のキャラクターブロンズ像が並べられた「水島新司マンガストリート」があり、完成当初は、『ドカベン』のキャラクター岩鬼正美の口から出ているトレードマークの“葉っぱ”が盗難される事件が相次いだため、現在は日中のみ葉っぱを取り付け、夜には外すようになっている。
- ふるまちモール6には街頭大型ビジョン「6ビジョン」が設置されているほか、一部の柱には店舗情報を検索できるタッチパネル式のディスプレーが内蔵されている。
- アルビレックス新潟のチームカラーであるオレンジ色の看板のローソンがあり、市民からは「オレンジローソン」と呼ばれている(ローソンは同チームのオフィシャルクラブスポンサー)。
- 春と秋のイベントとして「古町どんどん」「にいがた食の陣(古町会場)」が開催される。
- 大きな「通り」「小路」をはずれた小さな路地などにはかつての遊郭の名残からか性風俗店やコスプレ系飲食店、ソープランドなどもある。特に東堀通りとの間にある昭和新道に集中している。その反面、小さな路地が災いし、緊急時の対応が心配される。1978年3月には昭和新道の雑居ビルで火災が発生し、10名が死亡している(新潟宝塚会館の裏手あたりで消防車もなかなか入れない場所だったと言われる)。
- 全盛期を特定するのは難しいが、古くからの新潟市をおさめた写真集をみると1970年前後が最も多かったようだ。しかし当時は反戦運動や学生運動の渦中。1970年4月にはデモ隊が夕方、古町十字路を一時占拠し火炎瓶を投げる事件もあった。しかし警察の素早い対応により、20分後には市民が普通に歩いており、現場は何事もなかったかのような平穏さを取り戻していた。
- 2008年4月、古町十字路に近い6番町の歩道に旅行カバンが一昼夜置かれたままだったことから、近くの店主が不審物ではないかと警察に通報。一時現場周辺を立ち入り禁止にし、爆発物処理班が処理にあたった。分析の結果、この旅行カバンは危険物でないことがわかったが、ニュースは夕方の全国ニュースのトップにまでのぼった。折りしも新潟市は5月中旬に第34回主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)のうち、労相会議が行われる直前の出来事だったこともあり、一時テロも予想されたことから現場は騒然となった。
[編集] 主な施設など
- NEXT21
- ラフォーレ原宿新潟
- HMV NIIGATA
- 市民プラザ
- 新潟三越
- 大和新潟店
- 西堀ローサ
- 山下家具店
- Co-C.G.
- ファッションビルWITH
- かに道楽新潟店
- Villadge Vangard新潟WITH店
- 第四銀行本店
- 大光銀行
- みずほ銀行
- 北越銀行
- 三菱東京UFJ銀行
- 新潟中郵便局
- 本町三郵便局
- イトーヨーカドー丸大新潟店
- 水島新司マンガストリート
- 6ビジョン(街頭大型ビジョン)
- 新潟宝塚会館
- NTTプラザ
- オレンジローソン(古町通5:古町通五番町店・古町通7:NSGスクエア店)
- 古町通8には普通のローソン(古町通八番町店)も所在。
- アルビレックスオレンジショップ
- 新潟古町演芸場
- NIIGATA CLUB JUNK BOX
- ホテルイタリア軒
[編集] 交差する小路
白山神社側(1番町側)から順に
- 一番堀通り(白山神社前)
- 新川小路(3番町と4番町の間)
- 鍛冶小路(4番町と5番町の間)
- 新津屋小路(5番町と6番町の間)
- 小原小路(6番町の中間地点)
- 柾谷小路(6番町と7番町の間)
- 新堀通り(7番町と8番町の間)
- 坂内小路(8番町と9番町の間)
- 広小路(9番町と10番町の間)…南へ行くと柳都大橋へ至る。
- 風間小路(10番町と11番町の間)
- 五菜堀(11番町と12番町の間)
- 東堀通り(お互いの13番町で合流し、横七番町通りとして更に信濃川河口地区方面へつながる)

