受精卵
受精卵(じゅせいらん)とは、卵生殖をする生物種の雌雄の配偶子である精子と卵子が結合したものである。受精済みの卵子。受精しなかった卵は未受精卵という。ニワトリの場合、有精卵とも言う。(受精していないものは無精卵と言う)
受精卵は直ちに発生を始める場合もあるが、そのまま一定の休眠期間を経る場合もある。これが細胞分裂を行い胚となり、生物の個体が発生していくため、生命の萌芽であると考えられている。あるいは個体のスタート点である。
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生命倫理 [編集]
カトリックなどでは受精卵の時点で尊重されるべき生命体とみなしているため、その扱いに対してしばしば深刻な価値観の対立、すなわち倫理問題が発生する。受精卵の段階で遺伝子を解析し、将来起こりうる重篤な病気・障害の有無を診断する着床前診断(受精卵診断)についてことに人間の場合、生命の選別・選民思想などの生命倫理的な問題があるとして、その是非については意見が分かれる。しかしながら、妊娠した後に行う羊水検査などの出生前検査の結果に基づいて胎児の人工妊娠中絶が殆ど何の制限もなく実施されている日本においては、妊娠が成立する前に実施する着床前診断の方が倫理的に好ましいという考えもある。 また受精卵が分裂・分化する過程であらわれる万能細胞を中絶胎児などから取り出して研究に用いることについて、やはり同様の倫理上の問題が指摘されている。そこには「ヒトはいつヒトになるのか」という根本的な生命倫理の問題が横たわっている。
鶏卵の場合 [編集]
食用に生産される鶏卵は、普通は未受精卵である。繁殖用以外には有精卵は生産されないのが普通である。しかし、あえて有精卵を生産しているところもあり、それを付加価値として販売している例もある。「アオダイショウは有精卵のみを食べる」などと有精卵を特別化しているところもあるが、アオダイショウはスーパーの卵(無精卵)でも食べる。しかし、有精卵を販売しているということはオスの餌代や飼育の手間の増加などをコスト重視では無い販売生産者であるとも証であり、環境やエサにも配慮しているところが多い。そのようなところではスーパーの卵と比べれば栄養価、味などに差があるかもしれない。しかしそれは有精卵、無精卵によるものではない。
鶏卵の栄養や風味 [編集]
有精卵の表記がある卵には、ブロイラーと比較し、放し飼いであることに加え飼料に違いが見られるものが販売されており、条件が違う為に栄養価に違いがみられる場合がある。 竹田製菓のたまごボーロでは、有精卵が使用してありその理由として味が違うとしている[1]。
脚注 [編集]
- ^ 本田健 『20代にしておきたい17のこと』 大和書房、2010年。ISBN 978-4479302834。