双竜自動車

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雙龍自動車
SsangYong Motor Company Limited
種類 有限会社
略称 雙龍、雙龍自、サンヨン
本社所在地 韓国の旗 韓国
ソウル市中区苧洞
設立 1954年
業種 輸送用機器
事業内容 自動車
代表者 Hyung-Tak Choi CEO
従業員数 7699人
主要株主 インドの旗 マヒンドラ 70%
外部リンク http://www.smotor.com/
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雙龍自動車
各種表記
ハングル 쌍용자동차
漢字 雙龍自動車
発音 サンヨンジャドンチャ
日本語読み: そうりゅうじどうしゃ
英語 SsangYong Motor
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ムッソー
レクストン
チェアマン(初期型)
ロディウス
コランドC

雙龍自動車(サンヨンじどうしゃ、쌍용자동차、そうりゅうじどうしゃ、SsangYong Motor Company)は韓国の準大手自動車メーカー。株式の70%[1]はインドのマヒンドラが保有。

朝鮮語での漢字は「雙龍自動車」(「雙」は「双」の旧字体)。日本語では「雙龍」の他、「双龍」とも表記される。

国内向けも輸出向けも「雙龍」ブランドを名乗るが、韓国国内では「S」をモチーフにしたCIマークを採用するのに対し、輸出向けは鹿の角を連想させるCIマークを採用する。これは、世界的に見ても珍しいケースである。

沿革[編集]

1954年 河東煥(ハ・ドンファン、하동환1930年7月29日 - )が、ソウル市麻浦区で『河東煥自動車製作所』(하동환자동차제작소、トラック・バス架装工場)を創立。朝鮮戦争停戦後の復興で盛業になる。

1963年 東方自動車工業(동방자동차공업)を吸収合併し、河東煥自動車工業株式会社として改組。UDトラックス(旧:日産ディーゼル)リアエンジンバスのノックダウン生産を手掛け、1966年頃からブルネイ南ベトナム等へ輸出開始。

1967年 新進自動車(신진자동차、後のGM大宇)と業務提携し、乗用車市場にも参入。

1974年 アメリカン・モーターズ (AMC) と提携し、在韓米軍韓国軍向けジープライセンス生産に着手。

1976年 消防車など特殊車両の生産を開始。

1977年 東亞自動車(동아자동차)に社名変更。

1979年 主生産工場を京畿道平澤市に移転。

1983年 KH-7, CJ-7 型ジープや、乗用車コランド코란도)を生産していた釜山市巨和거화)を吸収合併し、業務を拡大した。

1986年 雙龍グループに買収され、現社名に変更。

1993年 『イノベーション宣言』の下、ムッソー무쏘、1993年)、イスタナ이스타나、1995年)、新型コランド(1996年)、チェアマン체어맨、1997年)と、矢継ぎ早に新車を投入したが、過剰投資とグループ内部の対立から、経営状態が急速に悪化した。

1997年 乗用車部門と大型車両部門を分離。前者は大宇グループ대우그룹)に経営権が譲渡され、大宇自動車の一部門になった結果、2000年に大宇グループが経営破綻するまで、一時的に雙龍ブランドが消滅する。労働争議も多発し、1999年にはロックアウトも敢行された。

その後しばらくメインバンクの管理下に置かれていたが、2004年中国上海汽車 (SAIC) が株式の49%を取得し、傘下に収めた。しかし主力の北米向けSUV輸出の急激な縮小から、経営が再び悪化。

2009年1月9日 自主再建を断念し、ソウル中央地裁に法定管理[2]を申請[3]民主労働党進歩新党の支援を受けた労組側約500名は、政府に対して直接交渉と従業員の地位保全等を求め5月29日から平澤工場に立てこもったが、8月4日機動隊が突入し強制排除された[4]

2010年11月23日 インドの自動車メーカーマヒンドラ&マヒンドラ社が、5225億ウォンで雙龍自動車を買収する契約を締結。これによりマヒンドラは雙龍自動車の株式の70%を保有することになった [1]。雙龍自動車には債務があり、売却代金だけでは債務返済を賄えないが、不足分の約700億ウォンについて債権団は、2011年1月に債務免除に応じるか否かを決定する予定[1]

2012年10月3日、マヒンドラ&マヒンドラは10月17日にレクストンをインドデビューさせると発表した。製造はマハーラーシュトラ州チャカンにあるマヒンドラの工場にて行われる[5]。これにより、雙龍ブランドがインド市場に上陸を果たすことになる。

事業[編集]

AMC、後にメルセデス・ベンツからエンジン等の技術供与を受け、SUVを中心に製造、販売していた。

1990年にはパンサー・ウェストウインズPanther Westwinds)を買収してスポーツカーにも進出したが、ごく少数に留まった。

韓国国内では他の旧大宇系自動車メーカー同様、大宇自動車販売が流通を担当した。日本では2007年頃までGM大宇・マティスの代理店オートレックス(本社:福岡市)が輸入していたが、ほどなく中止された模様。

車種一覧[編集]

※既に生産が終了した車種も含む

ムッソー (Musso)
カリスタ (Kallista)
パンサー・カリスタの雙龍仕様。生産終了車種。
コランド (Korando)
同社における主力車種。初代は元々「巨和」ブランドで発売されたジープタイプのSUVだった。暫くのブランクの後、2011年2月22日にアクティオン後継のコンパクトSUV「コランドC(輸出名:コランド)」として復活[6]。車名の由来は「Korean can do」より。ピックアップ版の「コランドスポーツ」も用意される。
チェアマンH/チェアマンW (Chairman)
雙龍唯一の乗用車。初代(のちのチェアマンH)はエンジンや駆動系にメルセデス・ベンツ Eクラス(W124)のものを流用していることから「韓国のベンツ」を自称し、「ベンツの血統」というキャッチコピーのCMも存在した。初期モデルは日本でも並行輸入で入ってきたこともある。
イスタナ (Istana)
メルセデス・ベンツMB100Dがベース。キャブオーバー型ワゴンでは珍しくFFを採用しているのが特徴、生産終了車種。
レクストン (Rexton)
ファミリー (Family)
当初は「コランドーファミリー」として発売されていた。いすゞプジョー製エンジンを搭載した韓国初のステーションワゴン型SUV。スタイリングはいすゞ・ビッグホーンの初代後期型に似ている。
ロディウス/コランド ツーリスモ (Rodius)/(Korando Turismo)
大型ミニバン。韓国では2代目よりコランド ツーリスモに名称変更。
カイロン (Kyron)
ムッソー後継となる7人乗りの中型SUV。2.7Lならびに2.0LXDiエンジンを搭載。生産終了車種。
アクティオン (Actyon)
コランド(初代)の後継車。ムッソーSUTの後継となるスポーツピックアップ版、「アクティオンスポーツ」も発表された。後継は「コランドC」「コランドスポーツ」。

脚注・出典[編集]

外部リンク[編集]