参考図書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ブロックハウス百科事典, ドイツ語圏の伝統的な参考図書として一般に知られている
中世百科事典英語版, 中世の内容に特化したドイツ語百科事典
ブリタニカ百科事典第15版: 上段左よりPropedia (緑), Micropedia (赤), Macropedia, 2巻索引 (青)

参考図書 (英語: reference work, reference books) は事実確認のため参照可能な書籍もしくは逐次刊行物である。

概要[編集]

情報は必要なときにすぐに見つけることが出来ることが求められるため、参考図書は通常その内容の全てを理解するというよりも情報の「特定の断片」を参照する際に使用される。参考図書の多くで使用されている著述形式は参考文献とは異なり、個人の主張を強調するのではなく、事実情報を重視して記述しているという点で有益である。参考図書の多くは一人による著作物というよりも複数人の共著による編集が行われている。参考図書には通常索引が書籍の末尾にある。増補版や改訂版は通常必要が認められた場合にのみ出版され、毎年改訂版が発行されるものもある (例:Whitaker's AlmanackWho's Whoなど) 参考図書には辞書シソーラス百科事典年鑑、文献目録、カタログ (例:図書館、博物館もしくは個々の芸術家の芸術作品のカタログ)が含まれる[1]。多くの参考図書は電子媒体として利用可能であり、ソフトウェアとしての形態、もしくはインターネットをとおしたオンラインでの使用が可能になっている。

図書館[編集]

対照的に、図書館の参考図書は図書館でのみ閲覧可能であり、図書館からの貸出は許可されていない。このような書籍の多くは図書館内における短期間の閲覧もしくは複写という形態で利用される参考媒体であり、それゆえに貸出される必要がないような参考図書である。これらの参考図書は常時図書館に配備されており、必要に応じて閲覧、複写が可能である。他の参照のみ可能な書籍としては、貴重な情報であるために館外貸出を禁じている書籍がある。このような書籍は図書館内での配列においても、貸出可能な図書とは別の書架に配置されている。

いくつかの図書館はその蔵書の全てもしくはその大部分が貸出不可の書籍からなっている。このような図書館の例として国立の図書館や特殊な目的に特化した図書館がある。

電子情報[編集]

電子参考図書は電子情報として提供される情報であり、通常コンピュータで閲覧可能である。また、電子参考図書の中にはインターネット上で閲覧可能な情報もある[2]。図書館では多くの電子情報を提供しており、それらの中には検索案内、索引、電子書籍、電子雑誌、図書館目録、参照情報、統計情報、録音音源、画像データベースが含まれる[3]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ The University of Santo Tomas Miguel de Benavides Library. “The Reference Materials”. 2013年2月12日閲覧。
  2. ^ AllWords.com. “Electronic Resources”. 2013年2月12日閲覧。
  3. ^ The University of Chicago Library. “Types of Electronic Resources”. 2013年2月12日閲覧。

参考資料[編集]

一般
  • American Reference Books Annual: ARBA. Littleton, Col.: Libraries Unlimited, 1970-
  • Bergenholtz, H., Nielsen, S., Tarp, S. (eds.): Lexicography at a Crossroads: Dictionaries and Encyclopedias Today, Lexicographical Tools Tomorrow. Peter Lang 2009. ISBN 978-3-03911-799-4
  • Higgens, G., ed. (1980) Printed Reference Material (Handbooks on Library Practice.) London: Library Association
  • Katz, W. A. (1978) Introduction to Reference Work; 3rd ed. 2 vols. New York: McGraw-Hill
  • Nielsen, Sandro "The Effect of Lexicographical Information Costs on Dictionary Making and Use". In: Lexikos 18 (2008), 170-189.
参考図書に関する案内
  • A. J. (1981) Walford's Concise Guide to Reference Material. London: Library Association ISBN 0-85365-882-X; p. 19.
  • Heeks, P., comp. ((1968) Books of Reference for School Libraries: an annotated list; 2nd ed. London: Library Association
  • Malclès, L.-N. (1950) Les sources du travail bibligraphique. 3 vols. in 4. Geneva: Droz, 1950-58 (reissued by Minard, Paris, & French & European Publications, New York, 1966)
  • Eugene P. Sheehy et al., comps. (1976) Guide to Reference Books; 9th ed. Chicago: アメリカ図書館協会; Supplement, 1980 (began with a guide compiled by A. B. Kroeger, 1917; 3rd-6th eds. by I. G. Mudge; 7th & 8th by Constance Mabel Winchell)
  • Totok, W. & Weitzel, R. (1972) Handbuch der bibliographischen Nachschlagewerke; 4. Aufl., hrg. von W. Totok, K.-H. Weimann, R. Weitzel. Frankfurt am Main: Klostermann (1st ed. 1954)
  • Day, Alan (editor) (1998) (3 vols.). Walford's Guide to Reference Material. London: Library Association Publishing. 
  • Walford, A. J. (1980-82). Walford's Guide to Reference Material (4th ed.). London: Library Association.