原田慶吉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

原田 慶吉(はらだ けいきち、1903年7月30日 - 1950年9月1日)は、日本法制史学者。専門はローマ法兵庫県神戸市出身。

経歴[編集]

  • 1926年 - 東京帝国大学法学部卒業(英吉利法選修)。同助手
  • 1929年 - 東京帝国大学法学部助教授
  • 1936年-1938年 ドイツ留学
  • 1939年 - 東京帝国大学法学部教授
  • 1947年1月 - 深夜東大赤門付近で、駐留米軍兵士の強盗に襲われ、脳挫傷の重傷を負う(注1 注2)(有斐閣 ある法学者の軌跡 川島武宜 202ページでは「たしか昭和二一年三月ごろの或る夜」)
  • 1949年 - 法制史学会の設立に尽力、発起人の一人となる。11月の会の設立後は初代の代表理事に任命された。
  • 1950年 -「楔形文字法の研究」により、1949年度 朝日文化賞受賞
  • 1950年4月ー前述脳挫傷の後遺症による極度の抑欝症を発症、東大病院に入院
  • 1950年9月1日 - 死亡(仮退院、自宅療養中に自死)(注1 注2)

著書[編集]

  • ローマ法(上巻・下巻)(有斐閣、1949年、のちに上下巻合本)
  • 楔形文字法の研究(弘文堂、1949年)
  • ローマ法の原理(弘文堂、1950年)
  • イエーリング「ローマ法の精神」第一巻翻訳・監修(有斐閣 1950年)
  • 日本民法典の史的素描(石井良助編 創文社、1954年)

脚注[編集]

  • 注1 木庭顕著 新版ローマ法案内 勁草書房 7頁注2
  • 注2 原田春子 婦人の友 昭和31年9月号 58頁 わが子とともに

関連項目[編集]

外部サイト[編集]